宮川選手が記者会見した翌日の本日、今度は日大アメフト部の指導者である、井上コーチと内田監督が記者会見を行いました。
まずちょっと余談を。
会見の冒頭に謝罪してましたが、謝罪は裏ですればいいんであって会見での謝罪は何なんでしょうかね。(宮川選手の会見も同じ)
これは会見する側の問題だけじゃなくて、謝罪しないと文句を言う方もいるから仕方ないですし、様式美と思えば気にはならないんですけど、私が何かの被害者になってしまったときにパフォーマンス要素込みで建前の謝罪されたら私は腹が立ちますけどね。
謝罪は別にカメラの前でする必要はないです。(不特定多数の主たる被害者がいる場合や、面前で頭を下げさせる事に意味がある場合は別ですが。)
では本題に。
ほぼ矛盾なし
彼らの言い分が全て真実かどうかは分かりません。
ただ「悪質タックル」の責任が彼らにあると断定できるような情報はなかったので、そういう意味で矛盾はありませんでした。
要は『潰せ』という言葉の解釈が違ったという主張です。
『潰せ』とは認めていますが、『怪我をさせろ』これは認めていないので(井上コーチはかなりしどろもどろになってはいましたが)、仮にそういう指示があったとしても、確定的な証拠は彼らから引き出せないかもしれません。
ですので、今後更なる追及をするのであれば、OBや部員からの証言が必要になってくると思います。
場合によっては、日大アメフト部が潰れてしまうという潰せ指令が皮肉な結果になるかもしれませんがどうなるんでしょうか。
会見が釈然としなかった理由
考えられる事実関係が3パターンあります。
①怪我はさせようとしてない。宮川選手一人の暴走
②怪我させようとしてた。しかしながらルールの範囲内、ダーティテクニックの範疇でやれ。宮川選手はやりすぎた。
③怪我させようとしてた。後ろからの悪質タックルも想定内。
私は②なのかなと考えてます。
多分ですがこれは日大だけじゃなくて、多かれ少なかれアメフト界ではそこまで珍しくないような気もします。(アメリカは今は違うかもしれませんし、もしかすると日本でも時代遅れなのかもしれませんが)
ただ怪我の指示に関して認めてしまうと、刑事事件として追及されたときに不利になってしまうので、そこは認めるわけにはいかない事情があって、あれほど歯切れの悪い会見になったのかなと考えてます。
宮川選手も普段はまじめな選手らしく、ダーティなプレイに慣れていなかったので、ああいう加減の分からない暴走に繋がってしまったのではないでしょうか。
ダーティテクニックとは
野球で言うならゲッツー崩しでセカンド選手を潰していくような行為もつい最近までメジャーリーグではダーティーテクニックの範疇でした。
故意の死球もそうですし、その後の殴り合いもMLBではギリギリ許される行為です。(勿論叩かれはします)
しかし後ろからバットで殴る行為は誰も想定していないので、これは許してはくれません。
競技の表向きのルールブックと、ダーティテクニックまで含めた裏ルールと、社会の法律という3つの基準があるわけです。
そこに道義的な尺度も関与してくるので、イマイチ話はかみ合いませんし、記者も全くその点を意識していなかったので、要領を得ない会見となってしまいました。
司会者が怖すぎる
日大の関係者なんですかね。
やたら時間を気にして、質問を遮って最悪の態度でした。こんな事をしても何の得にもならないのに、色んな意味でヘタクソすぎます。
やたら終わりの時間を気にしてたんですが、何か予定でもあったんでしょうか。
どうしても終わりの時間を譲れないのであれば、最初から質問の数を限定するなど周知しておくべきでした。
ただ記者も笑うような立場ではないですよね。当事者らは真剣なので、関わるのであれば笑ったりして茶化すのはよくないです。
記者会見の目的
つまるところ今回の記者会見の目的は『弁明』』なわけですから、会見の進行など、もっと柔軟に立ち回らないと世間は味方してくれません。
特に宮川選手を理不尽に干していた事などパワハラに関してもシラをきっていたので、そうすると悪質タックルに関してもウソついてるんだろうなと思ってしまうのが普通の感覚です。
被害者やアメフトの枠を超えて社会的な問題になってしまっていますし、そもそももう刑事事件になっているので、今後更なる追及が続くと思います。
日本ではマイナーだったアメフトですが、思わぬ形で注目されてしまいました。今後一体どうなってしまうんでしょうか。