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ナイキ厚底シューズ規制の理由 国際陸連の事情 ヴェイパーフライでマラソン無双

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ナイキが開発した厚底シューズ「ヴェイパーフライ」シリーズが世界陸連によって規制されそうです。革新的な技術によって近年のマラソン世界大会での高記録頻発に一役買っていた厚底シューズは本当に悪なのでしょうか。

現役選手、元選手らの意見や厚底シューズの構造等紹介します。

厚底シューズ使用選手の躍進ですが、女子ではケニアのコスゲイ選手が16年ぶりにポーララドクリフの世界記録を更新、男子でも同じくケニアのキプチョゲ選手が非公式ではありますが、史上初のフルマラソンで1時間台という驚異的なタイムを記録しています。

日本では大迫傑選手が、日本記録で1億円をゲットしたレースで履いています。箱根駅伝でも多くの選手が着用し、かなりの記録が生まれていました。

まだ規制されると決定したわけではありませんが、規制濃厚ということで選手らまで巻き込んで論争になっている状況です。

 

厚底シューズヴェイパーフライの何が駄目なのか

国際陸連の以下規則に接触するとのことです。

「競技に使用されるシューズはすべてのランナーが合理的に利用可能でなければならず、不公平なサポートや利点を提供するものであってはいけない」

シューズにはカーボンプレートが使用されており、そのカーボンの反発力(ナイキに言わせれば反発力ではなく推進力)、ミッドソールに使用されている特殊素材のズームX(航空宇宙産業でも使われているそうです)、これらの技術が行き過ぎているとの判断でしょうか。

説得力のある世界陸連の主張ですが、この厚底シューズの「ヴェイパーフライ」以外にもテクノロジーを駆使したマラソン用の靴は存在しています。

 

スパイラのバネシューズはOK

スパイラ社の靴は底にスプリングが入っているとのことですが、ジョン・キャロ・キュイ選手は、チューリッヒマラソンでこの靴を履き2時間11分の好タイムで優勝するなど、こちらは認められています。

こうなると我々素人には理解の難しい話になってきてしまいます。具体的な反発係数などのデータを伴った根拠を世界陸連には求めたいです。

 

国際陸上連盟のスポンサーはアシックス

(国際陸連公式HP⇒ https://www.worldathletics.org/about-iaaf/partners )

公平性や合理性を欠くというのは建前で、ナイキの一人勝ち状態が目に余っての、ていのいいクレームというのが真実なのかもしれません。

 

現役選手、元選手の声

大迫傑選手などが声を上げています。

どっちでもいいから早く決めてくれとのことです。もう少し規制が早かったら1億円は危なかったかもしれません。

元選手の佐藤大樹さんは、ヴェイパーフライが禁止なら他にも規制すべきシューズはあるのではとの見解。

厚底シューズで好記録を出したキプチョゲも

「これらの靴は公平だ。テクノロジーは進化しており、それを否定することはできない」

と規制に反対の立場です。

痛いところをついてくる方もいました。

あとは室井佑月さんなどが貧乏だったら使えない、不公平と言っていましたが、そもそもオリンピックなど国際大会は経済力や国力も含めての勝負なので、その類の意見についてはおかしいと思います。

 

アディダス社員は偽物のような…

この件でアディダス社員(今のところ自称)もツイッターで怒っていました。

何の証拠もないので偽物の可能性が高そうです。そのうち削除されるかもしれません。恐らく他の会社は規制には賛成のスタンスだと思います。

 

スピード社のレーザーレーサー

10年前の北京五輪で話題になったスピード社のレーザーレーサーが思い起されます。

北京五輪後ほどなくして着用禁止となっています。ミズノとスポンサー契約しながら、本番でレーザーレーサーの水着を着用した松田丈志さんなどは、この件の影響からかその後スポンサー探しにかなり苦労されていました。

(この件はスピード社を選んだ選手も、干した企業もどちらも責められないです)

今回も恐らくは東京五輪では着用オッケーだと思います。何を選択すれば自分が最も得をするのか、選手はそろばんをはじく必要がありそうです。

 

NBAでも着用禁止の靴

競泳や陸上だけではありません。NBAでも禁止靴はあります。

ナイキはNBAではザイオンのシューズを破裂させるなど赤っ恥をかいていました。その件で株価の時価総額が1200億円落ちていたので、このレベルのシューズには社運がかかっています。

 

ネットの反応まとめ

まずはナイキ厚底シューズに賛成派から。

反対派の声

タグ切ってないはちょっと面白かったです。

パラリンピックでオリンピック以上の記録も

リオパラリンピックでは1500mの上位4選手のタイムが、リオオリンピック金メダルタイムを上回っていたそうです。走り幅跳びのマルクス・レームも論争の対象になっています。

カーボン義足で踏み切ってジャンプは有利ではないかという批判に対し、以前から義足は変更していない、努力の賜物なのに見る目が変わって悲しいとマルクス・レームは発言されています。

パラリンピックの選手の中にはオリンピックに出場したい選手も少なくないので、今の曖昧なままの線引きだと、人権問題なども絡んでオリンピックが混乱してしまいそうです。個人的には義足での踏み切りはどうかと思います。

しかしカーボンは凄い素材なんですね。陸上から空を超えて宇宙まで至る空間で活躍しています。素材オリンピックがあったらメダル争い間違いなしでしょう。できれば日本人選手が得をするような決着でお願いしたいところです。










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