いよいよ今夜ベルギー戦ですが、クロアチア対デンマーク戦で気になる審判の判断があったので、少し言及してみます。
こちらは試合ハイライトとPK戦の動画
両者お疲れ様でした。塩試合でしたが、死力を尽くすような戦いでした。
ルール変更について
最初は目を疑ったんでんですけど、そういえば2.3年前でしょうか、PA内でのファールに対する処遇でルール変更がありました。
以下今日あった該当のプレー
ドリブルするクロアチアの選手
キーパーまで抜き去り無人のゴールと向き合います。やっと長い試合が終わるぜと多分デンマークの選手も思っていたはずです。
(笑)
クロアチアの選手もシュート打てばよかったんですが、相当疲れていたのと、あとはPKで良いかと言う迷いもあったので、そのまま倒れこみシュートを打てず、という場面がありました。
このPA内でのファールがなければ確実に1点と言う場面だったので、レッドカードが妥当だろうなと思ってましたが提示されたのはイエローカード。
おいおいと一瞬思いましたが、
「三重罰」
最も重要な競技規則改正のひとつとして、ペナルティーエリア内で攻撃側競技者の決定的な
得点の機会を阻止する反則について規定した第 12 条の文章の変更が承認されました。
ペナルティーキックが与えられれば、それにより失われた得点の機会は事実上回復されるこ
とになります。ペナルティーエリア内でボールをプレーしようとした結果、あるいは、ボー
ルに向かう相手競技者に挑んだ結果、反則を犯してしまった場合、今後は、退場(レッドカ
ード)ではなく警告(イエローカード)となります。しかしながら、“公正公平なプレー(フ
ェアプレー)”を確保するために、ボールを手または腕で扱う、相手競技者を押さえる、押
す、引っ張る、あるいは、守備側競技者がボールをプレーしようとしていない、または、ボ
ールをプレーできる可能性がない場合に反則を犯したならば、その守備側競技者は退場(レ
ッドカード)が命じられることなります。(http://www.jfa.jp/documents/pdf/soccer/law_soccer_160519.pdf)
ということです。
2年前に国際サッカー連盟からJFAに通達されたルール変更の一部です。
ざっくり言うと、PA内で決定機を阻止した時の、「三重罰」(PK,出場停止、退場)という踏んだり蹴ったりの重い罰を少し軽くして、ボールに向かうプレーであれば、レッドでなくイエローカードにしますって変更です。
(但しボールに向かってないといけないので、先日の日本コロンビア戦のハンドやPA内での暴力行為などは対象外。)
ですので、クロアチア対デンマーク延長戦終了間際の、デンマークDF必殺のスライティングはイエローカードで済みました。
日本は気を付けよう
日本代表もこのルールを頭に入れてベルギー戦を戦わなくてはいけません。
コロンビア戦はハンドだったのでレッドカードとなりましたが、PA内で後ろからスライディングされて決定機を潰されても、審判がボールに対するプレーと判断すれば、イエローカードでその選手は残ってしまいます。
ヘタにPK狙いで転んだりせず、場合によっては素直にシュートを打った方がいいかもしれません。今日PKをゲットした選手も疲れていたとはいえ、あそこはシュートに行くべきだったように見えました。
守る側にとっては逆の事が言えて、PA内の決定機をファールで防いだとしても退場にならないケースがあるということなので、DFも最悪後ろからスライディングすることも想定はしておいた方が良いと思います。
人をケガさせてはいけませんが、ルールを最大限活用して、得点する確率、失点を防ぐ確率で一番期待値の高いプレーを選択する必要があります。
史上最強のベルギーに挑む
本当にワクワクしています。
私の中で20%ぐらいは勝てる確率があると思っているので、上手く戦えば勝てるはずです。とにかく強敵なので、できることをすべて発揮して、何だったら試合の中で成長していくことも必要かもしれません。
ベルギーの新聞は
「日本でウォーミングアップしてブラジル戦に備える」
というふざけたことをいっています。正論なのが悔しいですが、日本って実は1998年の初出場以来、6大会中3大会で決勝トーナメントに出場しているんです。
日本人は勝負弱いなんて言われてますけど、少なくともサッカーは実力の割に良い結果を出しています。本田長友香川ら黄金世代がそろい踏みする最後の大会で、最高の夢を見せてくれるよう、ひそかに応援しています。