人気ゲームタイトルの「ドラゴンクエスト」初のアニメ映画の声優キャストが発表されました。映画版のタイトルは「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」。ドラクエファンとしては一丸となってこの映画を盛り立てていきたいところですが、案の定その配役に声優ではなく有名俳優、女優たちが選ばれかなり不満が集まっていました。
⚠️解禁①:ボイスキャスト⚠️
超豪華なボイスキャストが決定‼️‼️‼️#リュカ ⚔️#佐藤健#ビアンカ⚔️#有村架純 #フローラ⚔️#波瑠#ヘンリー⚔️#坂口健太郎#パパス ⚔️#山田孝之#映画ドラクエ#ドラクエ#DQ pic.twitter.com/45UYXpFZq3
— 『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』公式 (@DQ_MOVIE) 2019年4月3日
こちらが主要人物を演じる声優陣。
リュカ⇒佐藤健
ビアンカ⇒有村架純
フローラ⇒波瑠
ヘンリー⇒坂口健太郎
パパス⇒山田孝之
この配役表だけを最初みたときに実写映画と勘違いしてしまいました。
重要な役に本職の声優さんは山寺宏一さんを除いて誰もいません。勿論素晴らしい俳優さんたちなので彼らに文句も罪もあるわけじゃないんですが、スクエニさん何故‥そう感じたドラクエファンは多くいるのではないでしょうか。
山田孝之さんに関しては「勇者ヨシヒコシリーズ」がヒットしたのでその流れなんでしょうか。これらのキャスティングに対しては公式アカウントに対してかなり批判の声が集まっていました。
ドラゴンクエスト ユア・ストーリー予告動画
一部声を聞くことができます。
ドラクエファンのクレーム
ゲームと同じ声優にして欲しかった。。。
— TakaMin@Masamune (@takaminFF14) 2019年4月4日
せめてビアンカとかフローラはライバルズで声優決まってんだからその声優さん使えばいいのに…もったいない
でもやっぱり俳優陣が声優さんの仕事奪うのはどうなんかな…— ツナカン (@Ilovekimoneko) 2019年4月4日
このリプ欄の誰も俳優を馬鹿にしてるわけじゃない。むしろ確かにめっちゃ豪華なキャスト陣だと思うよ。
ただアニメでやる以上、本職の声優を使って欲しかったってだけで。
スペシャルキャスト山田孝之で他声優でよかった。
話題性が欲しかったのはわかるけど。— ミル (@guriva04204) 2019年4月4日
ドラクエ5は私の青春であり、小説版にいたっては今でも読める神のような作品です。だからこそ主人公の名前がリュカなのはすごく嬉しいですが作品は見ません。
俳優は俳優であって声優ではないし、そもそも演技力以前に顔の見える人間を使われると冷めるんですよね
頭の中にその人が浮かんじゃうから— ゆうり (@tomasinoyuri) 2019年4月4日
😢😢😢めちゃくちゃ楽しみにしてたからほんとガッカリ、、、なんでこういうのって声優じゃないんだろうなぁ、、ドラクエのアニメーションって時点で見る層は分かり切ってるのに、、、ドラクエに興味無いJKでも集めたいのか?何がしたいんだかよくわからんし見る気なくなったなぁ
— りん (@r_luv_o) 2019年4月4日
完全に興味失せた(山寺さんは別
なんのために声優っていう職業と俳優っていう職業わけてんの?— のっぺ (@mekw_218_) 2019年4月4日
こんな俳優面子を起用するんなら嫌だけど実写にすれば?嫌だけど
アニメでこの人らを使う意味がわかりません
一人の正しい豪華声優を除いて見事な豪華声優陣()ですね— あり蟻 (@WEQfmYMA4ZCgKJK) 2019年4月3日
俳優と声優ってもはや役職完全に別れてるのに
なんで俳優使ってんの?声の仕事は声優なんですけど
ビジュアルも鳥山明じゃないし
別にドラクエじゃなくていいじゃんこれ
俺はドラクエ5の映画が見たかったなぁ— こんなことでいいのか (@kyuen1231) 2019年4月4日
ボイスキャストって直訳して声優じゃないですか。なんで俳優使うんですか?小説版は最近になって買い直すほど好きなんですけど、こうやって声の演技がいまいちな俳優に演じられるのかと思うと不快…でもドラクエVは好きだからきっと映画も行くんだろうけど、見てやるもんか!ふざけるな!という気持ち
— 肉塊 (@hamidente) 2019年4月3日
まずは大事な中身ではなくて、俳優たちの顔で埋め尽くされた宣伝画像に違和感。
話題性やら失敗したくないからなんだろうけど、そうじゃ無いだろと。後は絵がエセディズニー
見るか見ないかで言ったら見ると思う
プライムで無料になったらねw— ぱいせん 卍篝 @Ridill (@vais1102) 2019年4月4日
スクエニとしては想定の範囲内かもしれませんが皆さま概ね批判的でした。
声優に俳優、女優を使う理由は
理由は大きく2つあるのかなと思います。
まずは集客力。声優さんは一部熱狂的なファンがいますが、この規模の映画になると一部のファンやオタクでは心もとないレベルの集客数が必要になってきます。声優さんは技術的には素晴らしくてもどうしても知名度でトップクラスの俳優さん達には劣るので、大作の声優に俳優が求められてしまいます。
あとはそれがまかり通ってしまうのは、声優が俳優を演じるよりも俳優が声優を演じるほうが敷居が低いこともあると思います。(職の優劣ではないです。総合格闘技とボクシングの関係みたいなもんで、俳優の方が日頃使ってる道具が多いので汎用性は高くなります。)
これら2つの事情によってアニメ映画の声優陣に声優がいないという珍現象に起きてしまってます。
まあとは宮崎駿の影響ですかね。あの人が声優を使わなくなったのは演技の観点かららしいですが、ジブリの俳優大好きスタンスは結構影響があると思います。
スクウェアが倒産しかけたアニメ映画「FF」
RPGゲームからの映画化といえばスクウェア(現スクエニ)が作った「FF」のフルCGアニメ映画が思い出されます。
公開のちょっと前ぐらいまでは、スクウェアが今では考えられないような信頼をユーザーに得ていた時期で、どんなゲームを出しても高評価で大成功というゾーンに入ってる状況でした。そんなときに満を持して発表した映画だったので期待値は大きくなってたんですが、やはり畑の違うジャンルということもあったのか結果は大失敗。
あれだけ業績好調だったスクウェアは一気に傾き、倒産の危機に陥ってしまいます。
結局ソニー・インタラクティブエンタテインメントなどが介入して乗り切ることになるのですが、この映画の失敗はスクウェアに挽回不可能なダメージを与えてしまった気がします。結局その後ドラクエシリーズのエニクスと合併し、順調に会社の評価を落としながら現在に至っています。
ドラクエシリーズは好きですが、もはやスクエニに業界の盟主だったころの面影はなく、すぎやまこういち、堀井雄二、鳥山明の3人が、かろうじてかつてのドラクエファンを繋ぎとめているだけのようにも思えます。
とはいえドラクエ11は高評価でしたし、今回のこの映画もキャストへの不満を忘れさせてくれる出来であることを願います。