2007年に公開された『童貞。をプロデュース』の撮影過程において、出演していた加賀賢三さんが性行為を強要されたと告発した件で、配給会社「スポッテッドプロダクションズ」代表取締役である直井卓俊が公式に声明を発表されました。
事実関係と時系列、監督らの主張など紹介します。
『童貞。をプロデュース』“性行為強要”問題、配給会社が声明発表 https://t.co/XjZBW4UE0u
— シネマトゥデイ (@cinematoday) 2020年1月21日
↑ 配給会社代表の直井卓俊さんは、被害を受けたと主張している加賀賢三さんに謝罪されています。
といっても性行為強要への謝罪ではなく、自身は強要があったとされる現場にいなかったにもかかわらず、恩のあった監督側にたってしまったこと、つまるところ本質的なところでは関与していないという主張とも解釈できそうです。
公開上映しDVD化も企むくせに無給で被害者をこき使い、言い逃れできなくなったら10万円で済まそうとしてた邪悪な朝鮮しぐさ。
『童貞。をプロデュース』強要問題の“黙殺された12年”を振り返る 加賀賢三氏インタビュー<2019年12月12日追記あり> – ガジェット通信 GetNews - https://t.co/C2VSHyrw9a— 中宮崇@中年童貞 (@yMhXbjlHfznkwuf) 2020年1月21日
↑ 今回被害を訴えている加賀賢三氏はガジェット通信のインタビューで事件詳細を語っています。
https://note.com/tetsuakimatsue/n/n7761229283cd ←こちらのリンクは松江哲明監督のnote。お互いに主張があるのでしょう。この件は10年たって露見した問題なので、時系列を簡単にまとめます。
『童貞。をプロデュース』での騒動概要
・同映画撮影の過程で、AVの現場にいき、下半身を露出しAV女優に口淫されることになった。
↓
・2007に『童貞。をプロデュース』公開。主演俳優は納得していない性行為の場面があるため、ガンダーラ映画祭でのみの上映という約束だった。
↓
しかしその後もいくつかの映画祭などで『童貞。をプロデュース』を上映。
↓
2017年にも加賀賢三の同意を得ることなく、同映画を上映。その時ついに加賀賢三は実力行使に。舞台挨拶にて下半身を露出し、10年前に自分がやられた性被害の意趣返し⇒ https://www.youtube.com/watch?v=-3O4oeP6dlM その時の様子は観客によって撮影されており、しばらくたった後にネット上にアップロードされ、この事件が露見、拡散される。
↓
2019年12月に、松江哲明監督と直井卓俊が連名で謝罪。2020年1月に謝罪を兼ねた弁明が記事に
といったところです。
性行為強要の有無が本件の問題ですが、舞台挨拶でのかなりの騒動があったにも拘らず、観客による撮影が拡散し炎上するまで、映画関係のメディアがスルーしていたことも一部で問題視されています。
加賀賢三と松江哲明監督の関係、告発の目的
・加賀賢三は映像専門学校の生徒、松江哲明監督はその学校で講師を担当していた。
・童貞をプロデュースは生徒だった加賀賢三が構想していた企画。松江哲明監督はその企画を引き継いで実現させた立場。(といっても権利関係の問題は無し。加賀賢三もある程度納得した上での企画の譲渡)
・撮影の機材やテープ代は加賀賢三の持ち出しでノーギャラ。撮影もほぼ自分で自分をドキュメント風に撮影した。松江監督は遠隔演出したと言っているが、「適当に面白いものを撮ってきて」と言われていただけ。
・加賀賢三が訴えたいことは権利関係のことではない。性行為強要について。
・その後松江監督の違う作品にも出演しているが、これも強引に押し切られたもの。彼を許していたわけではない。
直井卓俊によると「加賀賢三は共同制作者との認識だった」的なことを言っていたので、もしかするとクレジットや権利関係での不満があった可能性もありますが、加賀賢三氏のインタビューを読むと、上映をストップさせるための手段だったように解釈できました。
性行為強要までの過程
松江哲明にAVの現場に連れていかれ、なし崩し的に丸め込まれてしまったようです。「無理です」と断っていたにも関わらず、現場にいたAV男優のカンパニー松尾を待たせていることを脅し文句にされたことなどから徐々に精神的に追い詰められ、折衷案であった疑似プレイ(してるフリ)に応じてしまった。
実際に脱いだ後は羽交い絞めにされるなどして疑似ではなくなってしまった。と加賀賢三氏がおっしゃっています。
加賀賢三のツイッター
松江哲明氏の当該箇所の文章は、人種問題や歴史問題への配慮に欠いた非常に差別的で非人道的な、自己保身のためだけの独善的な援用であると指摘しておきます。
— 賀々贒三(加賀賢三) (@catme05) 2020年1月21日
証拠となる映像があるのでどれだけ嘘を書こうが墓穴掘ることにしかならんと思うのだけど、問題は「文章を読むだけの人」が存在するんだろうってとこで、しかしクソ本人がクソに火を点けて狼煙上げといてくれりゃ賢明な人間はクソを踏まずに済むってもんで、それでもまだクソに集るハエどもは知らんよ。
— 賀々贒三(加賀賢三) (@catme05) 2020年1月21日
現在映像作家として活動されています。
ネットの反応まとめ
松江監督に批判的な声がほとんどでした。
松江哲明、ついに自分の「表現の自由」が攻撃されているかのようなフェーズに突入していて最悪である。出演者を加害する「自由」などない、という認識すら持つ気はないということだろうか
— かわばた (@kwbt4321) 2020年1月21日
松江哲明監督の童貞。をプロデュースについての謝罪文、加害者が被害者ぶる時のテンプレ行動ばかりで、読んでいて苛立った。最後の部分とか最悪。映画を見てるか見てないかは関係ねえよ。どんなに誰かの心を打つ表現があっても、それが実際の人を踏んでたら問題なんだよ。アホか。
— のび (@hanakazenaore) 2020年1月21日
『童貞。をプロデュース』監督・松江哲明より|松江哲明 #note https://t.co/YIWjUt1cLV イジメた人とイジメられた人の思考のズレみたいなものなのかねえ。。加賀氏の思考がまったく理解できん。嫌なら当時正式に抗議すべきだろ。
— JOKER (@JOKER_0501) 2020年1月21日
「同じ時間・同じ時を過ごし、お互いの関係性に私とは全く違う心持ちでいた、と現在の加賀さんの口から発せられたことにショックを受けました。」
自分勝手な認識において、被害者との認識のズレに「愕然」とする。無神経さ。広河氏と松江氏は似ている。https://t.co/hEpeQvJ8b7
— Naoya Sakagawa (@sakagan) 2020年1月21日
結婚式の友人代表挨拶かな??
「「加賀さん」「加賀氏」という呼び名がどうも慣れず、文中では自分の中で一番しっくりくる「加賀くん」と言う呼び方で書かせていただきます。」https://t.co/28wwNH0rBr
— いちこんちだ (@mementomori91) 2020年1月21日
『童貞。をプロデュース』監督・松江哲明より|松江哲明 #note https://t.co/VrATb472XO
案の定の「俺は被害者」アピール。今更「あれは映画撮影の手法で加賀も同意していたと思っていた、俺と加賀との見解の相違」で。最後は加賀と藤本に糾弾され、ひどいこと言われちゃったウェーンってさあ…
— DangerousShgk (@DangerousShgk) 2020年1月21日
松江哲明氏の文章なにかに似ていると思ったら、伊藤剛さんに名誉棄損で訴えられた唐沢俊一があくまで従来の師弟関係にこだわり、上から目線で「あなたに愛情を感じることを停止させていただきます」と宣告した態度にそっくりなんだ。
— はまりー (@travis02130213) 2020年1月21日
松江哲明監督のnote。最大の違和感は謝罪を繰り返しながら自分をひたすら被害者の立場に置きつづけること。人生でいちどもifとして「自分は誰かを傷つける立場に立っていないだろうか」と考えたことがない人なんだと思う。そんな人がTwitterでリベラル気取っていたのだ。ゾッとする。
— はまりー (@travis02130213) 2020年1月21日
松江哲明の文章 結局のところ「ほんとうに被害を受けたなら笑ったりそんな服を着たりできないはずだ」じゃん
— 宿なしくん (@yadonashikun1) 2020年1月21日
松江哲明のnoteひどいな。
「あんときアイデアも出してたくせに対等じゃなかったのかごめんな。
俺がナチスな訳ないだろ沸いてんのか。
表現者のくせに上映中止脅迫した件はどうなってんだあーん?
引退しろってんなら裁判で訴えろよ俺が被告でいいから」を丁寧な口調で言っただけのやつ。— えれびえ (@erevie) 2020年1月21日
優れた作品には優れた感受性が必要だと思い込んでしまう事があるが。
悲劇的なことに、松江哲明のような圧倒的な空気の読めなさや思い込みの激しさ、独善性、現実を歪めて認識する才能が「面白がられてしまう」こともあるのだと思う。#童貞をプロデュース— 岡安 (@okayasutakuji) 2020年1月21日
松江監督は司法の判断に委ねるということをおっしゃっていました。2019年に一転して謝罪されているのは、恐らく主演した加賀賢三氏が証拠を持っているからだと思うのですが、どういう結末になるのでしょうか。