やはりカバーニがいないと相手になりませんでした。孤立したスアレスに仕事をさせず、フランスがウルグアイを2-0で下し、優勝した自国開催以来、実に20年ぶりにベスト4に進出しました。
ウルグアイ0-2フランス ハイライト🎥
🇺🇾:-
🇫🇷:ヴァラン,グリーズマン#URUFRA#WorldCup
via.@NHK_soccer
pic.twitter.com/RKGqTuGy7l— いに (@Justtie2018) 2018年7月6日
私もフランス代表を当初から優勝候補に推していたので、順当な勝ち上がりに一安心です。
フランス代表はつまらない
局面の打開に超絶的な個人技があるので、得点シーンは迫力があって面白いんですが、試合運びがリスクを冒さず、とにかく堅実なのでこれまでの試合は打ち合いになったアルゼンチン戦、退屈な試合が多かったです。(個人の感覚によるでしょうが)
対するウルグアイもスアレスとカバニ頼みの塩サッカーでここまで勝ち上がってきました。そんな2国が戦うのだから、退屈にならないわけがありません。
ただこれはフランスが強いことの裏返しなんですよね。
2-0になった時のセオリー「守備に比重を置いてあとは適当に攻める」、フランスはうまくこれをやっただけです。
デシャン監督とグリーズマン
この試合を見ていて思い出したのは日本対ベルギー戦ですね。日本には技術と経験の蓄積がなく「守りながら攻める」戦術がありません。ポーランド戦でもそうでしたが、守ると決めると露骨に守ることしかできなくなるので、試合があんなにも面白くなってしまいました。
ウルグアイ戦は、そんな堅実かつ強いフランスの完勝でした。
エムバペの若さ
アルゼンチン戦で世界中に注目された19歳のエムバペですが、時折怪物の片りんを見せてはいたものの、今日は若さが悪い方向に出ていました。
決定的な場面での判断ミスや、時間稼ぎのための痛がり演技もイチャモンがヘタクソすぎてイエローカードを貰っていました。
所属するパリサンジェルマンの先輩ネイマールから学んだのでしょうか酷い演技です。目の前でみていたゴディンもさすがにキレていました。
(この選手は強さもあるので、ファールを意に介さない強引なプレイスタイルでいて欲しいんので、これは少し残念でした。)
そして何よりスペースを潰してしまうと、今の所はそれほど怖くない選手ということもウルグアイのDFが証明しました。
前回の1試合をもってネイマールやアンリを超えているという意見も一部ありますが、尚早すぎます。素質は凄まじいですが、越えるべき壁はまだまだ残されているので、このワールドカップ中の成長にも期待したいです。
ウルグアイ代表
カバニがいないとまるで別のチームでしたね。
スアレスは超一流で一人で局面を打開できる選手ではあるんですが、ややピークは過ぎていますし、代表ではカバニが下がってボールを貰ったりと、面倒な仕事の大部分を請け負っていたので、そのカバニがいない今日は完全にスアレスが孤立してしまいました。
控えの選手も良い選手ではあるんですが、カバニに比べると劣りますし何より試合勘が無い状態でいきなりフランス相手ではどうしようもないです。
ウルグアイ代表では試合中に泣き出す選手も。しかし試合後には割と平然としていました(笑)汗だけでなく涙までも試合で出しきってしまったのでしょうか。
そんなこんなで、今日のウルグアイはいいとこなしでフランスに負けてしまいました。今大会でスアレスとカバニは最後ですかね多分。ただベスト8という一応の結果は残しましたので、それなりに満足はしているんじゃないでしょうか。
ウルグアイは強豪国とまでは言えないと思いますが、レコバ⇒フォルラン⇒スアレス、カバーニと定期的に凄いFWを輩出しているので次に期待です。マキシ・ゴメスなどはまだ21歳なので、化ければ彼らのようにウルグアイをけん引するような選手になってくれるかもしれないです。
試合中のテロップについて
怪物スアレスVS神童エムバペ
チームスポーツのサッカーを一人のスーパースターにしかフォーカスしないこのテロップは解説の戸田和幸さんが一番嫌いそうなテロップ
試合前後の番組のバラエティは視聴率命の地上波だと割り切って見てないけど、メインの試合に低俗なテロップを入れるとは流石に呆れる pic.twitter.com/KTLBa9qIaT— 狸 (@tenka_tanuki) 2018年7月6日
サッカーファンにはかなり不評だったみたいです。私はこれぐらいなら別に許容範囲ですけどね。一方に肩入れするのは良くないと思いますが、分かりやすい見所をアピールするのはむしろ必要な事でもあります。
戸田和幸さんが嫌いそうとありますが、その戸田さんも今日は飄々としてコスプレちっくな格好してましたし、民放で俗っぽくなるのは仕方ないです(戸田さんの解説は素晴らしいですよ)
ベスト4で警告はリセット
エムバペなど一部選手がイエローカードを貰っていましたが、準決勝以降は累積警告が一旦リセットされますので、準決勝ではまた遠慮なくシミュレーションや悪質なファールをすることができます。
ただやりすぎるとレッドカードで決勝に出場できなくなってしまうので、ダーティプレーは程々にして面白い試合を期待したいです。
ブラジルとベルギー、どっちが来ても無得点では終わらないと思うので非常に楽しみにしています。