不祥事、事件

福井県介護殺人 夫と両親3人を71歳妻が殺害 過去の事件史

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福井県敦賀市道口で介護疲れによる殺人事件が発生しました。亡くなった被害者は岸本太喜雄さん70歳、太喜雄さんの父芳雄さん93歳、母志のぶさん95歳と犯人は3人を殺害したことになります。

しかし首を絞めて殺害したと供述している太喜雄さんの妻岸本政子容疑者は、71歳でありながら上記3人を一人で介護していたと見られており、高齢化社会の日本が抱える介護問題を象徴する事件となってしまいました。

事件現場となったのは福井県敦賀市道口。

岸本政子さんの供述が事実であれば(十中八九事実でしょう)、ただただ悲しい事件となってしまいました。近くには凶器として使用したタオルが落ちていたそうです。

また岸本政子容疑者は睡眠薬を飲んで病院に搬送されています。家族を殺害した後に自殺しようと試みたのでしょう。周囲には「体調が悪い」と漏らすことが増えていたようです。

日本で起きる殺人事件は近年増加傾向にあり、2006年以降はで年間50件以上発生していると東京新聞が報じていました。

 

殺人事件における動機 介護が占める割合

以下法務省の調査報告より引用です。

平成23年時点で全体の5.7%。恐らく現在はもう少し増加しているでしょう。同情すべきことに真面目で責任感が強い人ほど、律儀に法律と義理を守ってしまうので追い込まれてしまう気がします。

ほっぽり出して逃げてしまえば実は行政によってどうにかなってしまう可能性も高く、真面目な若者が学校や職場という環境から逃げ出すことができずに自分を追い込んでしまう似たような状況に思えます。

 

人口ボリューム 高齢化社会の日本と健全なアメリカ

日本の高齢化社会ぶりはシャレになってないです。

日本で「75歳以上」を総人口に占める割合がピークになるのは2042年。4000万人近くが75歳以上となる考えるだけで恐ろしい未来が待っています。これを救うべく待機しているのが移民政策でしょうか。どっちに転んでも多難となりそうですが、我々が選んだ道なので対処するしかありません

 

過去の介護殺人事件 海外でも発生

記憶に新しいのは京都で発生した介護疲れによる心中未遂でしょうか。裁判官の温情判決により執行猶予がつきましたが2014年に息子さんは結局自殺されています。

裁判官も「裁かれているのは日本の介護制度や行政」と言葉を残しています。

大阪市旭区では知的障害を持つ長男の介護に疲れた母親が殺人事件を起こしています。こちらは母親が裁判ができる状態ではなくなってしまい審理が打ち切られました。

海外でも介護殺人は発生しています。

イングランドの事件です。

夫のローレンス・フランクスさんが介護に疲れ妻のパトリシアさんを殺害。た。10年間介護を続けていましたが徐々に夫を認識できなくなり、自身も体調が優れなくなると限界となってしまったようです。

当然有罪判決となりますが、執行猶予付きという特例の判決が出ていました。

 

ネットの反応まとめ










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