度重なる高齢者ドライバーによる暴走事故を受けて、政府がついに免許制度を変更する構えのようです。75歳以上の高齢ドライバーを対象に、自動ブレーキ機能などがついた特定の車種のみ運転できるようになるとのこと。
免許返納アンケートでも賛成が多数でしたが、結局は新たな免許を管理する名目で、役人からの天下りが増えるだけではと懸念する声も少なくありません。
【高齢ドライバー専用免許 検討】https://t.co/ggiMH34L41
高齢者の自動車事故多発を受け、政府が、安全機能が付いた車種のみ運転できるようにする高齢ドライバー専用の新しい運転免許制度の創設を検討していることが分かった。義務化させるのではなく、選択制とする方向。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年6月10日
ただしこれは強制ではなく、当面は選択制です。様子を見ながら機を見て義務化の流れでしょうか。
義務化されれば田舎の老人は酷く不便になってしまいますが、池袋暴走事故など目立つ高齢者の交通事故で世論は完全に高齢者の運転が危険だという考えに傾いてしまったので、避けられない流れなのかもしれません。
高齢者による死亡事故は増えていない
以下警視庁交通局の平成30年度調べより引用です。
↑80歳以上の死亡事故率は減少傾向。
↑65歳以上の死亡事故率も減少傾向。ただしこれらはあくまで事故率の推移で、日本全体の中で高齢者はしばらく増え続けていますので、全体の事故数は横ばい傾向にあるようです。
また最も問題となってくるのが全年齢の中ではやはり高齢者の事故率が高いということでしょうか。
16~19歳と80歳以上が突出して高い死亡事故率であるとデータが出ています。いくら減少傾向といっても、このあたりが問題視されれば確かに何らかの免許制度変更があっても一応の理屈は通っています。
免許の強制返納にすら賛成多数
高齢者ドライバーの免許強制返納にすら賛成の声が多かったです。
相次ぐ高齢ドライバーの事故。あなたは免許の強制返納をどう思いますか?
— イチオシ!! (@HTB_ichioshi) 2019年6月7日
高齢ドライバーの限定免許は強制返納よりもマイルドな制度なので、更に賛成者は多いんじゃないでしょうか。
一部懐疑的な意見も
75歳以上の運転者による死亡事故件数はここ10年ほとんど増えていない。つまり免許保有者10万人当たりで見ると激減している。統計的事実を踏まえない脅威論ばかりが膨張していく光景には唖然とする。
— すべすべ銀行 (@SubeSube_Ginko) 2019年6月10日
踏み間違いの事故って高齢者より20代の方が多いけどね。
— yamabe (@lucifer20190501) 2019年6月10日
ほんとに危ないのだったら、データに一番敏感な自動車保険料に真っ先に反映されて、高齢者は諦めるはずだがな。
報道で騒がれすぎて問題になってるだけかも知れないね、未然防止はいいことだけど。>高齢者専用の運転免許創設 安全機能付き車に限定
>深刻な社会問題になっている高齢者の交通事故。— 徹宵山人 (@Tesshowt) 2019年6月10日
ネットの反応
ほとんどは賛成、あとは天下りを懸念する声が多かったです。
そんなの造るより自動運転化した方が早い。
— ゆきお (@IUcukHY5HxtofUQ) 2019年6月10日
池袋の事故があったし、
今も続いてる。
喫緊の対策として、必要かも。
— ふじ (@wistariadk) 2019年6月10日
これは 差別意外 何者でも無い
インフラも 整備しないで
自動化は 進まないし
いずれにしても 今の
政権では 無理— 群青 (@x6hwXhEm0oEwDM0) 2019年6月10日
なにもかも遅いんだが
— haru (@haru_mancoo) 2019年6月10日
選択制は意味がない
— MarIMo Craft(マリモ) (@MarIMozZ_JP) 2019年6月10日
どこまでも役所や関係団体が甘い汁を吸える方向、にブレがないことだけはさすが。
— ほぐしゴロ (@hogushigoro) 2019年6月10日
確かに~また、管理する組織なんかを、作るんでしょうね。最近は、聞かなくなった"天下り"先~。
— いなか楽人(自宅療養中~) (@inakarakuhito) 2019年6月10日
自動車業界儲かりますね。
75歳以上の免許保有者数は約500万人
高齢者の車保有率は高い。
仮に100万人が買い替えとなれば
100万×100万円(仮)=1兆円の売上。補助金はMaasの補正予算として活用しなければならないので買えない人は諦める。
— DAMA (@MasaruIshida_jp) 2019年6月10日
少子高齢化が進んで来た時点でこんなのは想定出来る問題では?
政府は後手後手……。この先日本は終わっていくんだろうな。— つるんくw (@turukunn) 2019年6月10日
自動運転はいつからなのか
完全自動運転が可能になれば高齢者の免許問題もかなりの部分が解決するのですが、どうも最も高齢者が多くなる10~20年後までには間に合わない感じがしています。
技術自体はそれなりにがんばっていますが、法整備や価格の問題など実際に国民が利用するまでにクリアすべき問題がいくつもあるので、今のところまだ現実的な話しとはいえません。
東京オリンピックなどイベント等でお披露目はあるようなので、当面は観賞用ですかね。選択制はそれほど効果的とは思えませんが、高齢者がこれから更に増えますので、何かきっかけがあれば義務化となりそうです。田舎の老人達は車のない生活に向けて準備しておく必要があるかもしれません。