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幻冬舎見城徹の実売部数ツイートに印税暴露で応戦 渡辺浩弐小野美由紀ら作家の怒り

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幻冬舎社長の見城徹氏が自身のツイッターにて、津原泰水氏著作の実売部数を公表するという行為に及び、一部の作家達から猛烈に批判されています。中には幻冬舎に印税を引き下げられた、法外に安い印税で執筆させられた等、幻冬舎についての暴露を行う作家も現れ、ツイッター上が荒れています。

一応見城徹氏は謝罪し暴露ツイートを削除していますが、一方的に暴露されてしまった作家側は収まりがつかなかったようです。(発行部数と違い実売部数は非公表というのが業界の慣例でした。)

そもそもの発端としては、津原泰水とトラブルになっていた百田尚樹を援護射撃する意味での、見城社長の津原泰水ディスだと思いますが、現在は問題は別のフェーズへと突入、一部作家達が印税率の暴露などを行い、幻冬舎に応戦しています。

 

幻冬舎の印税率は低い?

作家に入る小説の印税は10%というのが業界の常識のようです。それを踏まえてご覧いただければと思います。

印税2%で幻冬舎から小説「ブラックアウト」を出版したという渡辺浩弐さん。

小野美由紀さんははデビュー作で足元を見られ、印税10%から8%に下げられたそうです。

初版の印税がなかったという氏賀Y太氏。(こちらは幻冬舎ではありません。)

作家によるんでしょうが、幻冬舎は一部作家が扱いに不満を抱いている様子でした。それが今回の見城徹の実売部数暴露で世論から批判されていたので、反撃するいい機会となったのかもしれません。

印税2%は酷いが理由はある

まず上記作家の印税暴露ですが、 小野美由紀さんのケースは事実であれば10:0で幻冬舎が悪いと思います。 新人だった小野美由紀さんがそこで対抗するのは現実的に難しく、後々になって契約を有利にするのは卑怯です。

渡辺浩弐さんのケースですが、この方の出版した「BLACK OUT」は元々はテレビドラマだった作品を小説化した作品なので、そこを説明しないのはさすがにおかしいです。テレビドラマ版でも原案として渡辺浩弐さんが関わっていますので、印税の安さはずっと根に持っていたのかもしれませんが、了承して出版したのであれば、幻冬舎だけに落ち度があるとは思えないです。

以下漫画家の高山瑞穂さんも言っているように、既存コンテンツの流用であれば印税は下げられます

幻冬舎に振り回された作家に同情はしますが、実売部数と違い印税は契約の暴露になるので、その点は果たして問題ないのか引っかかる所もありました。ただそれでも2%はあまりに安い印税契約といえるでしょう。発行部数1000部としても2万円、1万部で20万円しか作家に入らない計算になります。作家あっての出版社なので幻冬舎は改善する必要がありそうです。

 

志茂田景樹も嘆き

「黄色い牙」で直木賞を受賞した志茂田景樹も、幻冬舎の編集者のやり口に苦言を呈していました。当時は契約書より口約束が重んじられていたようです。

 

印税2%に同情するネットの意見

印税の安さや、足元をみた幻冬舎のやり方に怒りの声が多くありました。

幻冬舎を擁護をする意見も

数は多くありませんでしたが、作家にも問題はあるという意見も。

小説家は全然儲からない

尊敬に値する職業ですが、今の時代全く儲からないようです。漫画が売れなくなったと聞いていましたが、小説は漫画の比じゃないレベルで売れていない厳しい時代です。

(参照:http://toriaezutori.com/tag/%E6%9C%AC%E3%81%AE%E7%99%BA%E8%A1%8C%E9%83%A8%E6%95%B0)

小説は東野圭吾さんなどごく一部の作家は大金持ちでしょうが、なかなか夢の無いジャンルとなっています。純文学はもっと悲惨ですし、お金以外の高尚な志がないとやっていけないお仕事になってしまったのかもしれません。

仕事があっても有名でない作家は食べていくことすら難しいでしょうし、人材が集まらなくなってしまうような気がします。まさかyoutuberなどネット配信者より小説家のほうが儲からない時代がくるとは想像もしていませんでした。

作家と同様幻冬舎など出版社も苦しい時代なんでしょう。業界内で揉めていないで一丸となって出版業界を盛り上げて欲しいところです。










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