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カルロスゴーン保釈金は没収?海外逃亡と証拠隠滅、嫁のパスポート見逃し前科

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フランスとルノーから見捨てられたと言われている、日産のゴーン前会長が拘留中の東京拘置所から保釈されました。保釈金は前回が10億円、今回は5億円を支払っています。果たして今回の保釈はどういった意味を持つのでしょうか。

検察側は「証拠隠滅の可能性有り」としながら保釈を認めた東京地裁にかなり怒っています。

「前会長が事件関係者に対する働きかけを図っていたことなどを認めたうえ、証拠隠滅の疑いがあるとしながら保釈を許可したことは誠に遺憾である。速やかに準抗告を申し立てる予定だ」

東京地検の久木元伸・次席検事などは、拘留が理不尽に長いという海外からの批判に対しても

「それぞれの国の歴史と文化があって制度がある。他国の制度が違うからといってすぐに批判するのはいかがなものか」

「裁判所の令状に基づいて行っており、何ら問題はない」

「決して無用に、必要もないのに長期間の勾留を続けたい意図はない」

このように反論されていました。我々日本人としては検察を応援する心情の方が多いんじゃないでしょうか。しかしそんな中弁護士の尽力の甲斐あって、見事ゴーン氏は2度目の保釈を果たしました。

 

保釈の懸念点

パスポートは没収していますが、何らかのルートでの海外逃亡も危惧されています。

ゴーン氏の嫁さんは隠していたパスポートで海外逃亡してしまいました。ゴーンが海外逃亡する可能性も0ではないでしょう。あとは証拠隠滅も懸念されています。妻とは接触禁止令なども出ていますが、息子経由で接触することはできてしまいます。

以前はゴーン被告の指示で、キャロル夫人が接触禁止の関係者たちと接触していたことも明らかになっています。ゴーン被告は「追起訴は陰謀」という主張もしているので、罪を受け入れる気は毛頭ないでしょう。

前回の保釈時は変装していましたが、今回はスーツ姿でした。フリとオチの順番を間違えてしまってますが、追起訴は間違いないので、保釈を逃亡の機会と捉えている可能性もあるでしょう。

 

フランスとルノーはゴーンを見捨てたのか

元々今回のゴーン氏の逮捕の背景にひは、日産vsルノー&その大株主であるフランスという構図もありました。ルノーは日産株を40%程度所有するなど、日産を支配下に置きたいという狙いがあり、日産は一時業績不振に陥っていたので、ルノーの介入を受け入れていた次第です。

しかし日産の業績が回復してきたため、両者の間で対立が生まれました。その影響はルノーの会長でもあったゴーン氏にも波及し、日産の西川広人社長の不信感に繋がりゴーン氏の追い落としに繋がりました。

フランスでは日本や日産が批判されて続けていましたが、ゴーン氏がフランス国内でほとんど納税していないことがわかると風向きが変わり、現在はゴーン氏の逮捕を歓迎する動きのほうが多いと言われています。

マクロン大統領も安倍首相と会談した際、日本の主権を尊重すると、ゴーン氏の逮捕に関して圧力をかけるような言動は見られませんでした。ゴーンに残されているのは莫大なお金と確実に協力してくれる妻など家族だけなのでしょうか。検察は今必死で再々逮捕の材料を探しているでしょう。

 

ネットの反応

保釈金15億円没収へ

自宅に監視カメラを設置して、パソコンや携帯電話も管理されているので、海外逃亡は難しいと思います。ただ証拠隠滅に関しては妻や息子なども当事者と言えるので、トライする可能性はありそうです。

しかしこれで保釈金は15億円に上りました。保釈金を没収できる条件は以下。

被告人が,召喚を受け正当な理由がなく出頭しないとき
被告人が逃亡し又は逃亡すると疑うに足りる相当な理由があるとき
被告人が罪証を隠滅し又は罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由があるとき
被告人が,被害者その他事件の審判に必要な知識を有すると認められる者
若しくはその親族の身体若しくは財産に害を加えもしくは加えようとし,又はこれらの者を畏怖させる行為をしたとき
被告人が住所の制限その他裁判所の定めた条件に違反したとき
保釈されたものが,刑の言い渡しをうけその判決が確定した後,執行のため呼出を受け正当な理由がなく出頭しないとき,又は逃亡したとき

逃亡したら没収、証拠隠滅したら没収です。ゴーンが日本からちょろまかした金額に比べれば少額ですが、幾分かは足しになるかもしれません。

地裁としてはそんなこと考えてないと思いますが、日本人の溜飲が下がる展開は、保釈金没収された上でゴーン氏の逮捕でしょうか。ホリエモンが言った通りすったもんだ繰り返しながら結局刑務所行きとなって、出所する頃には80歳を超えてしまう可能性が一番高いように思います。以上カルロスゴーン保釈問題でした。










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