保釈されていた元日産CEOのカルロスゴーンが日本を出国しレバノンに逃亡したことが明らかになりました。レバノンでは人権侵害や不当逮捕だったとして勇ましく日本批判を展開しているようです。
日本の検察が威信をかけて起訴した今回の逮捕劇は、ゴーンの海外逃亡という結末を迎えてしまいました。カルロスゴーンは何故海外逃亡できたのか、そして誰が悪いのでしょうか。
【ゴーン被告 別の名前で出国か】https://t.co/nkpekNtrvO
出入国在留管理庁によると、現時点でゴーン被告の名前での出国記録は無いといい、別の名前で出国した可能性もあるとみて確認を進めている。レバノンには事件の関係者もいるため、罪証隠滅のおそれがあるという。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年12月31日
出国記録は残っておらず、プライベートジェットを使って出国したと見られています(楽器ケースに入って出国したとの情報も)。仮に今回の出国が、日本政府、レバノン政府の手引き無しに行われたのだとしたら、カルロスゴーンに限らずその他海外の犯罪者は日本に自由に出入りできてしまいそうです。
日本の検察にとっては大失態です。何だったら安倍政権の支持率にも影響があるかもしれません。
出国後日本批判 レバノンではゴーン支持多数
日本から出国し逃亡成功したカルロスゴーンは早速日本批判を展開しています。
「私はいまレバノンにいます。もはや私は有罪が前提とされ、差別がまん延し、基本的な人権が無視されている不正な日本の司法制度の人質ではなくなります」
「私は不公正と政治的迫害から逃れました。ようやくメディアと自由にコミュニケーションできるようになりました」
差別問題にすり替えるのは常套手段でもありますが、レバノンに対しては以前から多額の寄付を行うなど貢献してきたこともあるのか、レバノン人の多くはゴーン支持を表明しています。
【関連記事】「われわれは皆、カルロス・ゴーン」電光掲示板で支持表明、レバノン https://t.co/jdF6HvT0Hb
— AFPBB News (@afpbbcom) 2019年12月31日
カルロスゴーンはレバノン国籍も所有(ブラジルとフランス国籍も)しており、日本が犯罪人引渡し条約を結んでいる国はアメリカと韓国のみということもあるので、今後カルロスゴーンが日本にやってくることはないでしょう。相当日本を恨んでいるようなので日本sage啓蒙活動家としてやっていく所存かもしれません。
ちなみにゴーン氏はレバノンで生まれ13歳まで住んでいました。成功した大金持ちは縁のある国を大切にしておくと有事の際に役に立ってくれることがありますね。昨今は二重国籍など複数の国籍を持っていることのメリットは図り知れません。
ゴーンが出国、逃亡できた原因
・保釈金の設定が甘すぎる
・保釈条件が緩すぎた
・保釈中の逃亡について罰則が甘すぎる
・敢えて逃がした(日本政府とフランス政府とレバノン政府の何れか、あるいはその全てで何らかの取引や手引きが行われた可能性)
・外務省、入管(法務省)がザルすぎた
・監視していた人間の失態
クリスマスに家にやってきた楽器隊を装った警備隊が用意した楽器用木箱にかくれて家から移動、地方空港から出国したと見られています。※弘中弁護士がカギ付き旅券を渡していたことを失念していたと報道されました。
【ゴーン被告の旅券携帯、地裁が許可】
東京地検は海外逃亡の恐れが高いとして反対していました。
弘中惇一郎弁護士は2日、「地裁と協議して鍵付き旅券を所持していた経緯を失念していた」と釈明しました。https://t.co/im1Qo6mCkU— 産経ニュース (@Sankei_news) 2020年1月2日
保釈金が不適正
保釈金の設定がまず甘すぎました。保釈金は本来被告人が失ったら痛い金額が相場となっているはずですが、保釈金10億円ぽっちはカルロスゴーンにとっては適正な金額ではありませんでした。(そもそもカルロスゴーンの資産を把握できていたのかも疑問です。今の時代は資産隠しの手段が複雑化しているので、保釈条件については一考すべきかもしれません。)
おまけに裁判が万事おわってしまえば恐らくは生涯刑務所で過ごすことになるわけで、監視カメラなどの保釈条件も逃亡できないよう厳しくしておきべきです。
保釈中の逃亡は罰則無し
保釈中の逃亡について罰則がほとんどないのも問題です。
保釈金こそ没収されますが、逃走罪にはあたらないので成功したら儲けもので逃亡を企てる犯罪者が多くいます。ここは明らかに改善が必要です。
日本政府はわざと逃がした説
こうなるともはやどうすることもできませんが、起訴したはいいものの無罪になってしまう可能性を感じ、だったら逃亡された方がマシとの考えから敢えて逃がした説もあるようです。
そのほかフランス政府との取引説や、レバノン政府が出国の手引きをした説などもあります。何れにせよ日本政府の大失態であることには違いありません。
ネットの反応まとめ
弁護人がパスポートを預かる事が保釈条件だったゴーン被告が日本から脱出し、レバノンに逃亡。生涯を刑務所で過ごす可能性が強かっただけに決死の脱出だったのだろう。プライベートジェット機をはじめ様々な逃避行の手段があったのに日本はそれを阻止できず。日本の恥である。https://t.co/R5uZzCUDLE
— 門田隆将 (@KadotaRyusho) 2019年12月31日
外人に対して甘過ぎる。保釈金の設定が緩すぎた。
— 第三京浜 (@dai3k_hin) 2019年12月31日
弁護団は逃亡補助の罪に問われるべき。
— 8960 (@REAL_8960) 2019年12月31日
同じ事をした、後継の日本人社長は逮捕もされず、会社に居座っていますね。
— 🍑桃の木のさえずり🐤 (@momo_sparrows) 2019年12月30日
アメリカのテレビニュースによると、レバノンの報道でプライベートジェットでトルコ経由でレバノン入りしたことが確認されたらしいじゃん。海外の方が情報早いってどういうことよ。
— Culage (@culagena) 2019年12月31日
なお、変装は例の格好だったのかどうか気になるところ pic.twitter.com/qoJt4DoGUP
— 猿狗雉 (@saruinukiji) 2019年12月31日
こんなガバガバなら、オリンピックでも犯罪者はウッキウッキで日本来て帰ってくだろうねぇ〜
— モラゴラ帝王 (@jpajpkans70517) 2019年12月31日
保釈しないの正解だったな
人権屋が騒いだせいだね
でも共同か~嘘かもw— 鐵人☆ (@Arukaridenti1) 2019年12月30日
ゴーン氏は、日本には2度と立ち入ることはない。
記者会見をするという報道があるので、日本の取り調べの前近代的な状況を糾弾し、一部だけ会社経費の私的流用(結婚式の費用、学費など)を認め、その他は潔白だと主張するだろう。
さて、後はフランスでの対応が注目される。
日本は何も出来ない。— tweet🌐meme▶時生由仁 (@EugeneTokio) 2019年12月30日
これはわざと逃がしたなw
検察(というか政府、経産省)の目的は、日産xルノーの統合阻止にあっただけなんだろう。
統合に積極的だったゴーン一派を放逐できたら、あとはどうでもいいんだろうね。— 中卒くん@株 (@chu_sotu) 2019年12月30日
逃げたのか、あえて逃したのか、オトナの事情すぎる、、、
— 齊藤 康敏📚〆を守るライター📚 (@saito_yasutoshi) 2019年12月31日
安倍総理が自分の批判逸らしの為にわざと逃した陰謀説が出回りそうですね。
— 黒鷹 (@descoingsii) 2019年12月31日
「妄想」政治的取引で、出国を認めた? 考えられるのは、東京五輪の悪印象と竹田元会長のフランスでの起訴を避けるため、出国を認めたとかなら考えられる。
— コスモ101号 (@cosmo101gou) 2019年12月30日
保釈後で?ゴーンを立件するのは難しいと思うよ。けど、海外に逃がしてしまえば特捜部としても言い訳が立つ。ゴーンの方が何十倍も上手だよ。
— norix (@Deadly_Norix) 2019年12月30日
弘中惇一郎弁護士
カルロスゴーンの弁護団の一人が有名な弘中惇一郎弁護士でした。彼らに関しては失態では済まない可能性があります。
弁護団全員拘束したほうが良いかと思いますが
だって、ゴーンが国外逃亡したら弁護士が責任取るのは
「当然」ですよね?弘中惇一郎先生https://t.co/yfoMteLlZp— ごまは (@blackmanprelude) 2019年12月31日
速報:ゴーン前会長弁護団の弘中惇一郎弁護士は、報道陣の取材に「話すことは何もない」と答えた。 https://t.co/S5sRZZGauB
— 47NEWS (@47news) 2019年12月31日
今現在はスルーを決め込んでいます。 恐らくこのままでは済まないと思うのですが今後どうなるのでしょうか。※会見で寝耳に水とあくまで関知していなかったことを主張されていました。