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八村塁の年俸と収入 NBAドラフト2019 野球を辞めた理由に松井秀喜ショック

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ゴンザガ大学の八村塁さんが、日本人史上初のNBAドラフト1巡指名(全体9番目)でウィザーズに入団しました。

日本人では1981年に岡山恭崇が8巡目で指名されたことはありますが、1989年以降のドラフトは2巡目までの指名にシステムが変わったため、NBA入りの敷居が高くなっていたこともあり、日本人にとっては狭き門となっていました。

八村塁の凄さ、年俸、NBAのドラフト制度などまとめて紹介します。

田臥勇太に続きNBAに挑戦した富樫勇樹も祝福しています。富樫勇樹の身長があと10センチ高ければ彼もNBAで成功していたような気がします。(富樫勇樹は167cm。今は年俸1億円と日本で成功しています)

彼らの挑戦は日本人ファンを熱くさせてくれました。八村塁が日本人としての誇りをもってその遺志を受け継いでいることは本当にうれしいです。

↑ 日本と父の国籍ベナンをイメージしたデザインのジャケットを着用してNBAドラフトに臨んでいました。インタビューを見てもワイルドな風貌とは裏腹に大変な好青年なので、一気に日本人のハートを鷲掴みにしました。

私もNBAはニワカファンの部類ですが、スポーツはニワカファンを巻き込んでナンボみたいなところがあるので、日本のお茶の間に届く求心力をもった八村塁の存在を何とか日本のバスケット人気に還元したいところです。

 

NBAのドラフトは過酷

NBAのドラフトは2巡目までしか指名できません。

野球でいうとドラフト2位までという狭き門です。例えば日本のプロ野球は120人まで指名できるので10巡目程度までは指名できますし、MLBに至っては40巡目までドラフトが続きます。

↑ 指名された瞬間の八村塁。プロ野球でいうならドラフト1位にあたります。

NBAとアメフトNHLのドラフトはそれ自体が一つのイベントになっているのですが、日本の高校に通っていた時とは違い、ファンに向けたプロとしての立ち振る舞いも洗練された八村塁は、見事にこのイベントをこなしていました。

 

八村塁の年俸は4億円! 収入は数十億円に

多くのサイトで4.9億円と報じられていますが、4.9億円はあくまで指名順位あたりの最大年俸で、八村塁の初年度は4億円のはずです。(2年目はそれ以上が保証されています)

あとは契約金が年俸の2年分なので8億円とすると、今回のドラフトによってバスケットだけで軽く10億円以上の収入が約束されたことになります。さらに八村塁の収益面での最大の強みは国籍が日本であることです。

日本人やアジア人の成功例が少ないメジャースポーツでは、国籍や人種というバックボーンが大きな売りになります。テニスの錦織やかつでは中田英寿もこの点をいかし、スポンサー契約やCMなど、アジア市場で大きく稼ぐことに成功しています。

賛否あるかもしれませんが、逆に日本人であることのハンデもあるので、この恩恵は与えられた当然の権利だと思います。ウィザーズのレギュラーとして定着すれば、年俸の10倍の40億円前後の収入が発生するんじゃないでしょうか。

張本勲もこの年俸には「本人より親がうれしい」と驚いていました。いきなりレギュラーというのは難しいと思うので、まずは出場機会を確保して徐々に八村塁の良さをアピールしてほしいです。

 

ザイオンは化け物

今回のドラフトの目玉デューク大学のザイオンは、マイケルジョーダンやレブロンジェームズと比較されるような正真正銘の化け物です。

↑ ザイオンのプレー動画

少し前に彼の筋力が凄すぎたのか、ナイキのバッシュが試合中に爆発してナイキの株価が時価総額で1000億円ほど下落したエピソードを引っ提げて1位指名されていました。

八村塁やザイオンという新たなスター候補によって、日本でもNBAブームが来るかもしれません。

 

岡山恭崇はNBA入りしていない

冒頭で紹介したかつてNBAに指名された岡山恭崇さんは諸事情でNBAに挑戦はしていません。

1981年当時に230センチの身長は凄いです。ニックネームは敢えての「チビ」だったそうです。

当時所属していた住友金属がチームが弱くなることを懸念したことと、岡山恭崇さん自身もオリンピックへの出場を優先したため日本に留まりました。

当時は海を渡ることは今よりも大きな冒険だったので仕方ないですね。ちなみに岡山恭崇さん、コーチとしてはアメリカにわたり研修を受けて、大阪商業大学や住友金属で数年コーチ業に就いています。 現在もたまにテレビなどに出演しているそうですが、八村塁のNBA入りによってバスケットが盛り上がれば露出は増えるかもしれません。

 

八村塁プロフィール

日本人の母親麻紀子さん、父ザカリさんがベナン人のハーフで国籍は日本です。ちなみにベナンの有名人といえば武軍団のゾマホンがいます。

身長は206センチ

体重106キロ

足のサイズ34センチ

経歴 富山市立奥田中学校⇒明成高等学校⇒ゴンザガ大学

ポジション スモールフォワード(スラムダンクでいうと流川楓です)

U-17世界選手権2014 得点王(日本代表自体は14位なので凄いことです)

野球をやめた理由

富山県出身で中学までは野球でピッチャーをやっていたようですが、投げる球が速すぎてまともに捕球できるキャッチャーがおらず、バスケットに転向する運びとなったようです。

野球界としては大きな損失でしたね。松井秀喜も同じ北陸出身者として八村塁の野球からのバスケット転向を嘆いていました。そういえば松井秀喜も打球が飛びすぎて本来の右打者から左打者に変更させられたという、似たようなエピソードがあります。

八村塁であればどの競技をやっていてもある程度のところまでは成功していたような気がします。

 

2019年度のNBAドラフト選手一覧

1位:ペリカンズ→ザイオン・ウィリアムソン(F/デューク大学)
2位:グリズリーズ→ジャ・モラント(G/マレー・ステイト大学)
3位:ニックス→RJ・バレット(G-F/デューク大学)
4位:ホークス→ディアンドレ・ハンター(F/バージニア大学)
5位:キャバリアーズ→ダリアス・ガーランド(G/バンダービルト大学)
6位:ウルブズ→ジャレット・カルバー(F/テキサス工科大学)
7位:ブルズ→コービー・ホワイト(G/ノースカロライナ大学)
8位:ペリカンズ→ジャクソン・ヘイズ(C/テキサス大学)
9位:ウィザーズ→八村塁(F/ゴンザガ大学)
10位:ホークス→キャメロン・レディッシュ(F/デューク大学)
11位:サンズ→キャメロン・ジョンソン(F/ノースカロライナ大学)
12位:ホーネッツ→PJ・ワシントン(F/ケンタッキー大学)
13位:ヒート→タイラー・ヘロ(G/ケンタッキー大学)
14位:セルティックス→ロミオ・ラングフォード(F/インディアナ大学)
15位:ピストンズ→セクー・ドゥムブヤ(F/リモージュCSP/フランス)
16位:マジック→チュマ・オキキ(F/オーバーン大学)
17位:ペリカンズ→ニケイル・アレクサンダー・ウォーカー(G/バージニア工科大学)
18位:ペイサーズ→ゴガ・ビタゼ(C/Mega Bemax)
19位:スパーズ→ルカ・サマニッチ(F/Petrol Olimpija)
20位:シクサーズ→マティス・サイブル(F/ワシントン大学)
21位:グリズリーズ→ブランドン・クラーク(F/ゴンザガ大学)
22位:セルティックス→グラント・ウィリアムス(F/テネシー大学)
23位:サンダー→ダリアス・ベイズリー(F/プリンストン高校/オハイオ)
24位:サンズ→タイ・ジェローム(G/バージニア大学)
25位:ブレイザーズ→ナシール・リトル(F/ノースカロライナ大学)
26位:キャバリアーズ→ディラン・ウィンドラー(F/ベルモント大学)
27位:クリッパーズ→フィオンドゥ・カベンゲリ(C/フロリダ・ステイト大学)
28位:ウォリアーズ→ジョーダン・プール(G/ミシガン大学)
29位:スパーズ→ケルドン・ジョンソン(F/ケンタッキー大学)
30位:キャバリアーズ→ケビン・ポーターJr.(G/サザンカリフォルニア大学)

2019年度のデューク大学は豊作でした。しかしそのデューク大学と渡り合っていたゴンザガ大学を引っ張っていたのが八村塁です。

 

ネットの反応

八村塁の1巡目指名に日本も盛り上がっていました。

スラムダンクと八村塁

作者の井上雄彦さんと対談していました。

作者の目の前でスラムダンクの漫画を読んだことないって言ってて面白かったです。(アニメは見たことがあるそうです。世代的にスラムダンクとはズレてるんですね)

かつてはスラムダンクがそうしたように、今度は八村塁が日本のバスケット界を大いに盛り上げてくれそうです。応援しましょう!










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