広瀬すずさんがデザインしたワンピースに、他ブランドからのパクり疑惑の声が上がっています。ファッション好きの私としてはこのパクり疑惑は、間違った認識だと思っていますのでまとめて紹介します。
今をときめく女優・広瀬すずに、思わぬ落とし穴。デザインしたワンピースが、人気ブランドの作にソックリでした。彼女を〝デザイン泥棒〟にした、大人の思惑とは。明日発売の #週刊新潮 で掲載です。https://t.co/aVJQrAq4FC
— 週刊新潮 (@shukan_shincho) 2019年5月15日
週刊新潮によって報道されました。
広瀬すずさんは『earth music&ecology』というブランドとコラボして何作品か自身がデザインした洋服をリリースしていました。今回はその中のワンピースが、江角泰俊という日本人が立ち上げたブランド『EZUMi』のノースリーブと酷似していると指摘があるようです。
画像比較
こちらが広瀬すずさんがデザインした「earth music&ecology」のワンピース。服も広瀬すずさんもかわいいです。中央に見えるラフスケッチが広瀬すずさんが提案したデザインです。
こちらが江角泰俊氏がデザインした「EZUMi」のノースリーブ。
まあはっきり言ってデザイン的には同じなので、これが絵画やキャラクター作品であればパクりなんですが、ファッション業界の常識としてハイブランドが販売した洋服は、「H&M」や「ZARA」等のファストファッションなどによって、デザインをパクられ類似品が安く大量生産されるというのが、ファッション界の常識になっているので、割と判断が難しいところです。
パクりじゃないと思う
パクられたハイブランドが、逐一ファストファッション側を法的に訴えたらどうなるかは分からないですが、実情としては「ハイブランドがデザインを考案」⇒「ファストファッションが普及」の流れで流行が作られている実情があるので、広瀬すずさんの今回のワンピースを安易にパクりと言ってしまうと、ファストファッションの否定にも繋がってしまいます。
(流行のサイクルができればハイブランド側にもメリットとなります)
あとは洋服というのはシルエットや素材によっても構成されているので、ネット上ではパクりと炎上していましたが、私の中では全然許容範囲内です。
↑ 定番とまではいわないですが、「サイドブリーツワンピース」というデザインテンプレートも存在します。少なくとも広瀬すずさんのスケッチデザインは全くパクりには見えません。
『EZUMi』のデザイナーは日本人の方なので、そのうちコメントを出されるかもしれません。
パクり例画像
↑ ハイブランドKENZOのカットソー
↑ ファストファッションH&Mのカットソー。
あまりいい例ではないですが、ファストファッションの店に並んでいる洋服は、ハイブランドが打ち出したデザインの後追いの洋服がほとんどです。
プリントだけでなく、シルエットやボタンやファーなどアクセントの配置など、これはお店に行っている人は皆しっているファッション業界の常識だと思います。
(素材だけはコストの差が出てしまうのでパクれないです。多分広瀬すずさんの洋服の素材も、『EZUMi」のノースリーブとまるで違うはず)
ZARAとテニスの王子様
↑ ZARAのワッペン付きジャケット
何とテニスの王子様の漫画内で登場する「立海大付属」がついていたこともあります。これは中国ルートで著作権の検閲を受けていないアイテムが付いてきてしまったようですが、基本的にファストファッションはこのように色々と適当にやっています。
ですので、以前あった銭湯絵師の勝海麻衣さんとはかなり違う状況だと思っています。
ネット上では3割擁護、7割パクりといった状況でしたが、なんでもかんでもパクりといってしまうと、デザインや後追い商売はやっていけないので、個人的にはかなり厳しい反応かなと感じました。少なくとも広瀬すずさんはスケッチまでの関与であれば、何の落ち度もないはずです。また続報あれば追記致します。