ハリル監督が電撃解任され、そのショックでハリル監督だけでなく通訳の樋渡群氏まで涙するという事態にまで発展してしまった
帰国直後の会見でうなだれ涙するハリルホジッチ監督と通訳
「はぁ・・・ハリル監督。なんで解任なんだよ」
家に帰っても通訳はショックから立ち直れないでいた。
とその時電話が鳴った。
『あーもしもしサッカー協会の田嶋です』
「何ですかアンタ一体」
『あのね、監督が代わっても通訳の仕事をお願いしたいんですけど』
「やります!!」
引き続き通訳の仕事がきまりニンマリとする樋渡さんであった。
※フィクションです。本当は男気から出た涙なはずです。
樋渡群
読み仮名は樋渡群(ひわたり ぐん)です。ちなみに私は一文字も読めませんでいた。
呼び捨てにされてると思ったら君付けで呼ばれてるだけだったみたいな勘違いが起きてしまいそうな珍しい名前です。と余談はさておき彼はなかなか凄い経歴でした。
パリサンジェルマンで指導
フランスのパリサンジェルマンU12の監督を務めるなど、語学だけでなくサッカーの指導においてもかなり実績のある方です。
そのパリサンジェルマン時代にハリル元監督と知り合ったようなので、いわば代表の通訳に引っ張り上げてもらった恩があり仕事上の付き合いを超えた強い繋がりを持つ関係だったのではないでしょうか。
それを踏まえると会見での涙も納得できますし、こちらもグっと感じるものがあります。恩人がぞんざいに扱われ大きなショックを受けてしまったのでしょう。樋渡さんが本当は失業して涙したみたいな漫画を書いてしまって少し恥ずかしくなってしまいました。
(まあ金に物を言わせただけとはいえ、パリサンジェルマンといえば今は世界最強クラブの一つです)
かなりの出世ルートだっただけに、仕事上の挫折感も大きかったのかもしれないです。前にフランス語の通訳だったダバディさんはフィクション通訳というか、ダバディさん自身の意見も勝手に織り交ぜたりしながら自由にしゃべってた気がするので、真面目でサッカーの指導者としても優秀な樋渡さんのケアもサッカー協会は行うべきではないでしょうか。
優秀な人材なはずなので、関係が切れてしまうのはもったいないです。あのモウリーニョだってバルセロナだかの通訳上がりであそこまでの監督になりましたし、顔もグアルディオラに似てますし、もしかしたらこの樋渡さんも将来的に名監督になってくれるかもしれません。
ハリルホジッチの狙い
と、この樋渡さんの涙は信じることができるんですが、ハリル監督に関しては正直ちょっと疑っているというか、修羅場をくぐってきたであろう百戦錬磨の監督が、理不尽ではあるかもしれませんが解任されたことで涙するのかなと違う狙いがあるように感じてしまいます。
(ちなみに解任劇には私も反対です。タイミング的におかしいのでハリル監督でワールドカップ行くべきだったと思います。それとは別に解任後の対応についての話です。)
詳しい契約内容は分かりませんし、道義的にはおかしいですが、違約金を払えば書類上の問題は解決されるのであれば、大人ですからハリル監督もそれを受け入れるべきかなとも思いました。監督業というのはそういう厳しい世界なはずです。
違約金と慰謝料
今回の解任にあたって違約金は最大で1億6000万円前後になるとも言われており、さらに追加で慰謝料まで請求する可能性も囁かれています。
野球なんかだと出来高払いの契約が良くあるんですが、ある意味違約金も似たようなもんですね。裁判やらでがんばれは増えていくので出来高違約金システムとして、もらえる金額をハリルさんは増やそうとしている、のかもしれません。
勿論指導者として人としてプライドを守るために会見を開くのかもしれませんし、その両方かもしれません。何れにせよ一個人に付けこまれてしまう日本サッカー協会の対応は、人の気持ちも法律も考えていないマズい対応だったと感じています。
あとは日本のサッカー協会に強い恨みを感じていて、単に日本サッカー協会にダメージを与える考えもあるのかもしれません。日本サッカー協会と盤外戦を繰り広げてしまうのでしょうか。
誰であっても恨みを持つかもしれませんが、もう日本代表は別の船に乗って出発する準備をしており後戻りはできないので、残酷ではあるんですが、新たな日本代表の足を引っ張るようなことに繋がってしまうのであれば、何とかハリル監督には怒りを堪えて欲しいという思いもあります。
といってももうハリル監督は完全にプッツンしている状態だと思うので、会見でどのような言葉を発するのか待ちましょう。