先日引退した元MLBのイチローが三度目の国民栄誉賞辞退となりました。「令和」第一号の国民栄誉賞に相応しい日本人を代表するアスリートだっただけに、安倍首相はじめ日本政府にとっては残念な結果となってしまいました。
イチロー氏、国民栄誉賞を辞退 3回目 https://t.co/FeZLqspkGl #日テレNEWS24 #ntv
— NTV NEWS24 (@news24ntv) 2019年4月5日
ちなみに1回目の国民栄誉賞辞退は2001年のMLB1年目終了後に日本人初のMVPとなって小泉政権からの打診でした。2回目は2004年にシーズン安打数記録を更新した時です。そして今回引退のタイミングで累計3回です。
やたら断ったイチローが絶賛されてましたけど、断ったことに是も非もないんですけどね。貰った方も断った方も候補になった時点でどちらも素晴らしいと思います。
しかし、かつていろんな方が国民栄誉賞を受賞しましたが、3回の辞退は今後現れないでしょう。
国民栄誉賞の賞金と記念品
国民栄誉賞というたいそうな響きのこの表彰には、実は金一封という賞金も設定されています。しかし実際のところ過去の受賞者で現金を貰った人物は存在せず、実情としては記念品と名誉のみを頂くことになります。
ちなみに松井秀喜は
松井秀喜が国民栄誉賞で貰った金のバット見てきた! pic.twitter.com/pybrbiEyxp
— ゆかり@BROS.🎩 (@yukari_UK) 2013年6月2日
このような金のバットを貰い、石川県の松井秀喜ミュージアムに飾ってあります。イチローも地元の愛知県春日井市豊山町にイチロー記念館があるので、記念品を貰えば飾る事ができたでしょう。
しかしイチローにはメジャーリーグ時代のユニフォームやバットで十分に価値があるものがあるので、記念館的には国民栄誉賞の記念品がなくても全く困りません。あとはこのイチロー記念館はチチローこと鈴木宣之さんが管理しています。
イチローとチチローは現在微妙な仲になっているので、以前のように親しければ記念館や父のために受賞という考えも出てきたかもしれません。
辞退の理由
上述した父との不仲も辞退に多少影響したかもしれませんが、やはり1番の理由は彼は信念を持った人間なので、彼の物差しでは国民栄誉賞は自分に必要ないという結論に至ったんでしょう。
物凄くざっくり言うと「貰わないほうがカッコ良いから」だと思います。そしてイチローにそう考えさせたのは国民栄誉賞の価値が落ちているからというのもあるでしょうね。
国民栄誉賞の価値
元々は衣笠祥雄さんも受賞していたので、イチローや王貞治レベルで突出していなければ貰えないような賞ではありませんでした。個人的にはなでしこJAPAN全員に授与させたことは失敗だった気がします。
将来的に彼女達の誰かがAV女優にでもなれば国民栄誉賞は一気にネタ化してしまいます。AVはともかく丸山桂里奈なんかは既にかなり汚れ仕事をしているので、イメージ的にはよろしくないです。
あとはまあ元々ある程度適当な賞とはいえ、近年は政治家の人気取りになってしまっています。政治には利用されたくないということで、その編の事情も辞退の一因になったかもしれません。
4回目の辞退は
今回の辞退について
「人生の幕を下ろした時にいただけるよう励みます」
このようにイチローはコメントしていました。
ちなみに前回は「野球生活を終わった時に、もしいただけるのであれば、大変ありがたい」という断り文句です。
引退の記者会見で「俺何か変なこといってる?」で何度も天丼していたので、これは国民栄誉賞の辞退についても「火葬が終わった後に貰えるように」「納骨が終わった後に貰えるように」みたいな感じで断り続けるという辞退パフォーマンスがあるかもしれません。
イチローはジョーク好きなので死ぬ前に国民栄誉賞をどう断るかみたいなことも考えている気がします。
ファンの反応
イチローが国民栄誉賞を辞退って、賢明な判断だね。やだよ、菅官房長官が打診して、授賞式ともなると安倍さんがヘラヘラ出てくるんだもの。こういうのは誰から貰うかが大事で、イチローはクレバーだから政治利用されることに気づいてるんだね。と同時に、これからも野球に関わっていくと宣言したんだ。
— 立川談四楼 (@Dgoutokuji) 2019年4月5日
受け取ってもらわないと後から選ばれる人に迷惑がかかるような・・・。
— 士郎正宗・攻殻機動隊ファン (@Shirou_Masamune) 2019年4月5日
「イチローが国民栄誉賞に値しない」
のではない。
「国民栄誉賞がイチローに値しない」
と考えるべきだ。
これまでに2度までも断られているのに、3度目の授賞を伝えたこと自体が、失礼であることを自覚してほしい。どうせ
「今度こそ断れまい」
とタカをくくっていたのだろうからして。— 小田嶋隆 (@tako_ashi) 2019年4月5日
15年ぶり3度目wwww
— ポンデリング@ビタクラフト買ってみた (@IP2629) 2019年4月5日
3度目の辞退って、きっと新記録だよね
カッコいい— 明日の虎河豚 (@torafical1250) 2019年4月5日
「国民栄誉賞」って何か上から目線な感じが個人的にはする。
「お国に携わる仕事してる偉い俺らがお前らみたいな愚民に賞やるよ!」「愚民にしてはよく頑張ったな!」みたいな感じ?
だからといって左翼陣営を支持してるわけじゃないんですけどねw— アトース (@show28mac) 2019年4月5日
カッコ良い…💓としか言いようがない
私の現世ではありえないことだけど
もし私だったら
ヒャッホーウ✨やった〜ヽ(^∀^)ノ✨
ってもらってしまう。笑
(こんな人間じゃ来世でももらえない…🙄←)— 齋藤めぐみ (@megumi__saito) 2019年4月5日
本当に格好いい人だなぁ…。男らしくて尊敬するわ。
— 伊予官兵衛 (@KoujiY1984) 2019年4月5日
ブレない格好良さ。
最近、国民栄誉賞の基準もよく分からないし、形だけの賞になってる気が少ししていたから、この揺るぎないスタンスは尊敬出来るなぁ。— 朝日夕陽 (@q9zwvDdwdm7z2Ur) 2019年4月5日
この人なりの野球哲学・美学なのであると思うが!受けてほしかった。
— 深夜のトラック配送豚 (@bujihayakawa448) 2019年4月5日
イチローにとってはまだまだ野球人生途上って事だな。もらったら人生の引退なんだろうな。
— 超時空電王犬 (@bettertomo_go06) 2019年4月5日
今後の選手は大変
イチローの辞退は尊重しますが、それはそれとして今後打診された選手は大変ですね。特に令和1号目となるとケチをつけている人もいるでしょう。
あとはその世間の目だけじゃなくて、3回も断った人がいるのに自分はしっぽ振って受賞じゃ格好もつかないので、今後は更に辞退者が出てくるかもしれません。まあ断ったら断ったでお前ごときが断るなと言われそうなので、政府としても慎重に白羽の矢を立てなければいけません。
次の受賞者は誰ですかね。東京オリンピックで活躍した選手になるんでしょうか。個人的にはバドミントンのマツトモペアに期待しています。(出場すら危うい状況ですが応援しています)