ベルギー代表の選手達が、フランス代表に対し「アンチフットボールだ」「負けた方がマシ」とかなり辛辣な言葉を残しているようです。
まあ完全に負け惜しみなんですが、今日は外国人の本性、そしてフランス代表は本当にアンチフットボールをしたのか考えてみます。
アンチフットボールとは
バルセロナのシャビが良く言っていた記憶がありますが、自分たちの好むサッカーでないスタイルに対していう事が多いので、単純に好みじゃないだけではと思う事もありますし、そもそも観客が何を求めているか万別なので、明確な定義はありません。
ただ一般的には、一応守備的な戦術を指した名称です。
ですのでモウリーニョとかイタリアのカテナチオとか、中盤を省略してカウンターに特化した戦術は、アンチフットボールと揶揄される事が多いです。
ではベルギー戦のフランス代表は本当にアンチフットボールをしたのでしょうか。
ベルギー対フランスのスタッツ
左がフランスで右がベルギー
確かにベルギー代表のほうがポゼッションしてますが、シュート数など決定機では圧倒的にフランス代表が上回っているので、これでアンチフットボールやられたはかなり無理があります。
少なくともチャンスを多く作った方に対して言う意見ではないですかね。アンチフットボールというよりアンチベルギー代表だっただけではないでしょうか。
モウリーニョとシメオネのチームでやってたクルトワが言ったらダメでしょ笑
— 塩月淳也 (@amatoudanshiJUN) 2018年7月11日
こんな意見も。
ちなみにこれらの酷い負け惜しみを行ったのはゴールキーパーのクルトワと、MFのアザール。
フランス戦で活躍した二人であったのが救いではありますが、ベルギー人以外で共感する人は少なかったようです。
外国人の本性
ベルギー代表といえば、日本代表戦の後は、これでもかと気持ちのいいコメントを残してくれていました。
ただその時も私は言ったんですが、結局勝ったから言ってるだけなんですよね。負けた時こそ人間の本性が出るので、この負け惜しみこそがアザールとクルトワの本来の姿です。
これは選手だけでなくファンも同じです。
ここ最近スタジアムを清掃するサポーターが日本人以外でも増えてきてますけど、結局ほとんどは勝った後だけですからね(笑)負けた後も律儀に毎回清掃するのなんて日本人ぐらいです。
というような民族性というか本性があるわけなんですが、これは人としてはともかく、勝負の世界ではどっちが良いのか正解は分からないです。
勝負の世界
負けず嫌いな性分もそうですけど、何よりこの自分勝手なふるまいは勝負の世界では大切なのかなと思います。
このベルギー代表も自分たちが勝っていて、フランス代表並の守備があれば絶対同じことをしていたはずですし、そもそも直前のブラジル戦でもリードした後はそこそこ守備的になっていました。
ただ、この適度な厚顔無恥さというのは、勝負の世界において日本人にむしろ足りない部分だと思いますね。
完敗を認めてしおらしくなっていた日本人選手からは、敗者の美学と潔さは感じましたけど、負けた後のベルギー代表からは逞しさを感じました。
どっちが正解というのは無いですが、勝負の世界で勝つ事が多いのは後者です。まあそんな日本人が好きですし、だからこそ勝った時の喜びもひとしおでもあるわけなので、悩ましいところではあるんですが。
今日はベルギー代表のいうアンチフットボールについて考えてみました。