伊集院光さんが、ラジオ番組「深夜の馬鹿力」内にて、youtubeは急に無くなってもおかしくないと発言し物議を醸しています。
ネットでは「公務員以外はどの職もいつ無くなるかもしれないのは同じ」「youtubeは無くならない」といった意見もありましたが、個人的にはこの伊集院光さんの意見は正しいと思いますので、その理由など紹介します。
3分20秒ごろからyoutubeについてのお話。以下発言抜粋。
「今や子どもの夢の職業のすげぇ上の方にさ、YouTuberいるじゃん」
「でもさ、YouTubeなんてものはさ、一会社が提供してるサービスだからさ、急になくなったっておかしくないじゃん。現に、その辺、細かく公開してないけど、YouTuberの人がYouTubeの大もとからもらえてる広告料みたいな、一人見たらいくらみたいな額ってどんどん下がってるわけじゃんか」
「突然YouTubeってなくなるかもしれないじゃん。明日、YouTubeなくなりましたみたいな」
「そう考えると、YouTube塾に行ったとて。少年が大人になった時、YouTubeなんてものがあるのかどうかは分からない」
「すげぇ世の中だなって。子供の夢みたいなものが、一瞬で閉じられることもあるし」
というような内容です。
『一人見たらいくらみたいな額』は所謂広告単価ですが、これに関しては下がっていると断言はできないです。そもそも単価は公開されていませんし、優良チャンネルは単価はむしろ上がっているという話すらあります。
あとは登録者が多くなれば企業案件もあるでしょう。とはいえ職業ユーチューバーは突然成立しなくなってもおかしくない、という話についてはかなり同意するところがあります。
ネットの反応
伊集院光「YouTuber目指す子が多いけど明日なくなるかも」 「トヨタがなくなったら」レベルだと話題に 1: 風吹けば名無し 2019/06/04(火) https://t.co/FK8crInzEt
— 赤井 (@or3mzmd7) 2019年6月4日
そうそうそう。
でもそれってyoutuberだけじゃなくて、会社員だって一緒だと思う。
youtuberを危険だと気づける人は多いけど、会社員、特に大企業だとそういう危機感って薄くなる。
それこそ問題では伊集院光が職業としてのYouTuberに持論「突然なくなるかも」 #ldnews https://t.co/PEK7e70gWZ
— 江戸しおり@ライター (@shiori_edo) 2019年6月4日
Youtube自体はまず無くならないだろうが、収益条件が変わって足切りに遭う可能性は有る。
上位なら影響は無いだろうが、それまで食ってた大多数が食えなくなるってのは充分有り得る。他の職業も~と言っても、会社員が会社員に転職するほどYoutuberって潰し効くのか?https://t.co/RA9MQbplEI
— ご隠居X (@ue0115) 2019年6月4日
伊集院光「YouTuberを目指す子供が多いけど、Googleの気分次第で突然なくなる訳よ」
YouTubeがオワコンになっったら、他の配信サービスで稼げばいいだけだからなあ
今時、配信で稼げるサイトは腐るほどあるわけだし— 在宅ワーク調査部 (@zaitakuworkhuku) 2019年6月4日
伊集院のラジオで思ったが、レッドブルのエアーレース終了問題だが、YouTuberだけでなくeスポーツとかもそうだよな
eスポーツなんて特にタイトルが大会種目から外れる可能性もあるし、eスポーツ自体が衰退して終わる可能性(スポンサーが急につかなく成り賞金が下がる可能性)もあるんだよな
— デュオ (@DuoTGSh) 2019年6月3日
職業ユーチューバーと会社員の違い
確かに一般企業にも倒産のリスクはありますし、芸能人だっていつ人気を失うか分かりません。それこそ公務員以外の職は突然職を失う危険性を抱えて生きています。(その公務員も戦争やAIによって駆逐される可能性が0ではないですが、まあここでは置いておきます)
youtubeが決定的に違うのはgoogle一社が運営している点です。また、広告の認可だけでなく、検索のアルゴリズムも全てgoogleの一存なので、社のちょっとした方向転換で突然収益が地の底に落ちてしまいます。
(ですので大手ユーチューバーの一部はリスク分散も兼ねて、複数のチャンネルを運営することも)
一般企業とサラリーマンとの間には、労働基準法という法律の約束事や他社とのパワーバランスもありますが、youtubeとユーチューバーの間にその力学は働いていないので、余程の大手でもない限りユーチューバーを本職にするのはリスキーな選択です。
youtubeで大手でも他配信サイトでは弱小
但しそういった前提は皆承知の上で参入するわけですし、他にもトレーダーなど何の保証もない職はいくつもあるので、それはそれで全く問題ないと思います。問題は子供が目指す人気の職業になりつつあるのに受け皿が少ない点でしょうか。(e-スポーツもそうです。)
仮にyoutubeがサービス廃止となったとしても、twitchなど他配信サイトも全て無くなることはまずあり得ません。しかしyoutubeで大手だったから他配信サイトでも大手になれるかというと全くそんなことはありません。
(実際に大手ユーチューバーがyoutube内でチャンネルを作り直しても、登録者が全く伸びない事例もあります。)
ツイッターなどと紐づけてうまく連携できれば、多少スムーズに他サイトへ移行できるかもしれませんが、何れにせよ時間はかかるでしょう。チャンネルはファンクラブではないので、結びつきはとても脆弱です。
トークスキルや編集技術はクソの役にも立たない
youtubeで磨いたトークスキルや編集スキルは他の配信サイトでも役に立つという意見もありますが、それはあまり期待できないです。
youtubeの個人チャンネルで、他の追従を許さないような独創的なセンスや専門的なスキルを持っているチャンネルはほぼ皆無と言っていいです。
素人がそれなりのスキルで人気者になれるのが配信業の特徴の一つですし、そもそもそこまでのスキルが求められないので、仮に素晴らしい編集技術やトークスキルがあったとしても、役に立つ場面は少ないでしょう。悲劇の若者を生み出さないためにも、youtubeがなくならないことを祈るばかりです。