不祥事、事件

池袋暴走事故 遺族の記者会見の目的 松永真菜さんの弟も憤り 

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池袋で飯塚幸三(87歳)の運転する車が暴走し、松永真菜さんと娘の莉子ちゃんが死亡した事件で、遺族となってしまった夫の松永さんが、記者会見を開きました。

こちらはその動画。

悲しみと同時に抑えきれない怒りもあるはずですが、極めて冷静に言葉を発しています。

記者会見の目的は、今後同じような事故が起きないようにという、言ってみれば世の中のための会見でもありました。普通ならば自分のことで手一杯で、そうできることではありません。

良い家族に恵まれ、彼もまた素晴らしい人間性である事が伺えます。それだけに松永真菜さんと娘の莉子さんを失ったショックははかり知れません。

一方で骨折を理由に逮捕もされず、報道では’さん付け’で呼ばれ、退院後も逮捕されないのではないかと言われている運転手の飯塚幸三氏は、遺族の松永さんが苦しんでいる間も、裁かれることなく、幾ばくかの罪の意識に苛まれているだけです。

この理不尽な状況は日本の法律が本当に正しいのか、疑問と怒りを感じる方がほとんどではないでしょうか。

 

会見全文

まず最初に、事故現場の献花台にあふれるほどの花を手向けてくださった皆さま、妻と娘に寄り添い、心を痛めてくださっている皆さま、皆さまの温かい心に本当に感謝しています。

最愛の妻と娘を突然失い、ただただ涙することしかできず、絶望しています。

娘がこの先どんどん成長し、大人になり、妻と私の元を離れ、妻と寿命尽きるまで一緒にいる、そう信じていましたが、たった一瞬で私たちの未来は奪われてしまいました。悔しくて悔しくて仕方がありません。この悔しさはどれだけ時間がたっても消えないでしょう。

妻と娘は本当に優しく、人を恨むような性格ではありませんでした。私も2人を尊重し、本来ならばそうしたいです。ですが、私の最愛の2人の命を奪ったという、その罪を償ってほしいです。

この数日間何度も、この先生きていく意味があるのかと自問自答しました。しかし同時に、今回の事故での妻と娘のような被害者と私のような悲しむ遺族を、今後、絶対に出してはいけないとも思いました。そのために私は、妻と娘の画像を公開することを決断いたしました。妻はとても恥ずかしがりやで、フェイスブックなどで顔を公開することもないような控えめな性格でした。そのため本当に苦渋の決断でした。この画像を見ていただき、必死に生きていた若い女性と、たった3年しか生きられなかった命があったんだということを現実的に感じてほしいです。

現実的に感じていただければ、運転に不安があることを自覚した上での運転や飲酒運転、あおり運転、運転中の携帯電話の使用などの危険運転をしそうになったとき、亡くなった2人を思い出し、思いとどまってくれるかもしれない。そうすれば、亡くならなくていい人が亡くならずにすむかもしれないと思ったのです。

それぞれのご家庭で事情があることは重々承知しておりますが、少しでも運転に不安がある人は車を運転しないという選択肢を考えてほしい。また、周囲の方々も本人に働きかけてほしい。家族の中に運転に不安がある方がいるならば、今一度家族内で考えてほしい。それが世の中に広がれば、交通事故による犠牲者を減らせるかもしれない。そうすれば、妻と娘も少しは浮かばれるのではないかと思います。今回の事件をきっかけにさまざまな議論がなされ、少しでも交通事故による犠牲者がいなくなる未来になってほしいです。

また、応答では加害者側から謝罪はあったかという質問に対し、私の一存では答えられないと話されていた一幕もありました。これは裁判を見据えてか、あるいは警察からのお達しがあっての対応かもしれません。

 

松永真菜さんの弟も怒り

亡くなってしまった松永真菜さんの弟さんもツイッターにて今の心境を発信されていました。「おんちゃん」さんが弟さんとのこと。

youtubeチャンネルを作り、遺族として何かできることを発信していく予定のようです。本当に弟さんかどうかの証拠はありませんが、さすがにこの状況で成りすましをする人間はいないはずなので、本物の弟さんだと信じます。

松永さんもこの弟さんも、自分がつらい状況にも拘わらず、今後の日本のために、事故を減らす活動に既に目が向いているのは敬服させられます。

良く自分だったら犯人を殺しているという意見もありますが、そんなことは誰もできないです。被害に遭っていない方が言うのは簡単ですが、そんな復讐を果たした人間はほぼ皆無です。

私含め普通は、部屋でただ時間が過ぎるのを待つばかりになると思います。そんな中で記者会見まで開いて気丈に振舞った松永さんは心底立派な方だと思います。

自民党の政治家は免許返納を提案

松川るいさんは老人の免許を返納させるべきと提唱していました。

今回のような事故のリスクと、運転の恩恵とを社会の中で天秤にかけてどちらを取るかといった判断になりますが、都会に関しては私も高齢者の運転免許証は一律で返納で良いと思います。

田舎は現状厳しいと言っていましたが、この会見を見てしまうとその考えが揺らいでしまいます。

毎日新聞の関係者も、今回の松永さんの会見を見て、高齢者などに対して今一度運転をする本当の意味での資格があるのか注意を呼びかけていました。

 

ネットの反応

運転手の逮捕は‥

ここまで世論が動いてしまうと逮捕があるかもしれませんが、運転手飯塚幸三氏の年齢や地位を考えると、確実に逮捕されるとは言い切れないと思います。

更に仮に逮捕されたとしても、高齢者は医療刑務所又は医療重点施設など、体調に配慮した収容区分になる可能性が高いうえに、87歳という年齢を考えると、法的に罪を償いきる前に亡くなってしまうでしょうから、言葉は悪いですが、運転手は逃げ切れてしまいます。

高齢者に拷問をするわけにもいかないですし、やはり免許の所持に関して規制強化するという事前の対策が重要になってくるでしょう。私も65歳を過ぎたら無条件で免許は返納する予定です。










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