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池袋暴走事故の飯塚幸三を書類送検 逮捕しない理由と警察の狙い

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池袋暴走事故の犯人飯塚幸三氏が、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で書類送検される方向であるようです。警察にまで特別扱いされる「上級国民」とも揶揄されていましたが、世論の後押しもあったのか一応の一歩前進です。

しかし逮捕ではないため実刑には至らないどころか、不起訴処分となるのではと国民の溜飲が下がった様子はありません。また被疑者の年齢が現在88歳と高齢なため、被疑者死亡となった場合の処遇についても問題視されています。

母子二人が死亡し、9人が重軽傷を負った大規模な事故を起こしたにも関わらず、その後フェイスブックの削除を息子に指示した疑惑などが持たれています。頭は極めて冷静だったように見受けられますが、運転をする判断力がなかったという理由で情状酌量の扱いを受けてしまうのでしょうか。

飯塚幸三氏曰く、「ブレーキをかけたが利かなかった。アクセルが戻らなかった」と、当初愛車プリウスのせいにしていたようですが、警視庁の調べてで運転操作ミスと断定されています。トヨタじゃなくマツダあたりだったら危なかったかもしれません。

※現在の飯塚幸三氏は

「安全な車を開発するようにメーカーの方に心がけていただき、高齢者が安心して運転できるような、外出できるような世の中になってほしいと願っています。いつも申しあげているように、本当に被害者に方に申し訳なく思っております」

何と車の責任とでも言いたげなコメントを残しています。

 

警察と検察の狙いは…

警察の対応が遅れた理由は、飯塚幸三氏の入院や主張していた不良車体の調査など、司法上必要な工程があったからと、あくまで上級国民は関係ないと主張するメディアもありましたが、個人的には不可解な対応かなと思っています。

ちなみに書類送検ですが、起訴には至らないことが多いです。

平成27年時点で書類送検からの起訴率は33%程度なので、7割近くが不起訴処分となります。飯塚幸三氏も不起訴となる可能性は十分あるでしょう。亡くなった松永真菜さんの旦那さん署名活動されていましたが報われて欲しいです。

警察としては飯塚幸三氏の年齢のこともあるので、書類送検やら入院やらでのらりくらりしてる間に寿命で被疑者死亡となれば助かると考えている気がします。現在は世論と勲章持ち上級国民との間での板挟みの様相です。

 

被疑者死亡でも起訴されるのか

被疑者死亡のケースは原則不起訴処分となるようです。起訴されたとしても便宜上の意味合いが強く、公訴棄却で即座に決着とされてしまいます。

↑ 6月の福岡の逆走事故では被疑者死亡から書類送検はされています。飯塚幸三氏の場合は書類送検は既にされましたので、あとは起訴されるか不起訴となるかの分かれ目です。実刑となるには当然起訴されなければいけませんが、年齢と体調と地位を考えるとなかなか難しそうです。

 

上級国民とかバカ言うな派の意見

少数ではありますが上級国民とかバカげてるという意見もありました。

ネットの反応

書類送検という処分に納得していない方がほとんどでした。


 

刑事罰と民事訴訟

今回書類送検されたのは「自動車運転処罰法違反」なので最長で懲役7年です。

飯塚幸三元院長が起こしてしまった事の重大さにはとても釣り合いません。更に仮に実刑となったとしても入院の可能性が高くまともに刑事罰で罪を償うのは現実的に難しいです。

となるとあとは民事訴訟でしょうか。遺族の方には何の慰めにもならないかもしれませんが、せめて数億円レベルの賠償金など誠意を見せて欲しいです。










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