バルセロナ五輪体操銀メダリストの池谷幸雄氏が、塚原千恵子・女子強化本部長の「引き抜き」行為について「人間としてやっちゃいけない」と批判してました。
塚原千恵子氏による体操女子「パワハラ支配」と「引き抜き工作」の全貌 https://t.co/J6qAySqGY6 @shujoprimeから
— 高須克弥 (@katsuyatakasu) 2018年9月3日
高須委員長も首を突っ込んできた日本体操界のお家騒動。
その一部、塚原千恵子による引き抜き行為は、宮川紗江に対してだけでなく、大昔から横行していたようです。これには金メダリストの森末慎二も、引き抜きに関して御法度だと同じ意見を述べていましたが、果たしてそうなのでしょうか。
アスリートの引き抜き
例えば今回のように、宮川紗江選手と速見コーチ両名が拒絶しているのに執拗に勧誘し続けたり、速見コーチを排除して勧誘するのは言語道断です。
(但し速見コーチに関しては暴力行為で契約解除となっただけで、勧誘とは関係なしというのが塚原夫妻の言い分)
ただ正規の手順を踏んだのであれば、引き抜きは全く悪くないです。
いくら手塩に育ててきたからといっても選手はコーチや指導者のものではないので、選手が望むのであれば引き抜かれて選手に去られてしまうのは仕方のないことです。
池谷さんは
「生涯をかけて育ててきてる」
「僕ら(体操指導者)の場合、すごく労力を使って、自分を削って自分の夢に向かって選手を育てます。引き抜きは、その夢をバッサリ剥ぎ取られる感じ」
こんなこと言ってましたけど別に選手には関係ないことです。よりよい環境になるのであれば、ステップアップできるのであればどんどん移籍したほうが活性化します。
そのために契約には違約金などの条項があるわけで、それに準じた引き抜きであれば、それはもう指導者の力不足としか言えないです。
森末慎二と池谷幸雄の主張も分かるんですが、引き抜き=悪ではなく、一部のルールを逸脱した勧誘や移籍が悪いだけなので、そこはちょっと考え方が古いような気がしてしまいます。
他のスポーツの世界では勧誘なんて当たり前のように行われています。
違約金
きっとアマチュアの体操界には、契約の違約金などないんでしょうね。(干されたりといった制裁はあるかもですが)
サッカーでは契約途中での移籍に対して違約金がありますが、野球の世界には契約途中での移籍はトレードのみで、基本御法度です。(メジャーリーグでは許容されています。)
ただしそれはルールに定められているからそうしているわけで、体操界にきちんとしたルールがないのであれば、人間同士の信頼関係によって成立しているのかもしれません。
そうなると強引な勧誘というのは防ぐ術がないので、体操界やアマチュアにおける選手の契約制度について整備する必要がありそうです。
ただし!内村航平選手もそうですし、宮川紗江も大阪大やレインボーとスポンサー契約するなどプロ活動をしていたので、一部トップ選手には当てはまりません。
朝日生命の採点事件
森末慎二氏、27年前の女子体操ボイコット事件を告白…「全部上が朝日生命の選手になった」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース https://t.co/JGr0HBOUDh @YahooNewsTopics
— 高須克弥 (@katsuyatakasu) 2018年8月31日
採点で色々やらかしてボイコット事件にまで発展。引き抜きと違って、これは問答無用で悪です。
この時点で塚原夫妻は一度失脚したようなんですが、何故か今権力の頂点に君臨しています。体操界に自浄作用が無かったのでしょうか。