WBSS準決勝井上尚弥vsエマヌエル・ロドリゲスの試合が、スコットランドのグラスゴーで行われました。
本来は井上のWBAと、ロドリゲスのIBFのベルトを賭けた統一戦になるはずでしたが、WBAには井上とは別にスーパー王者がいるため、IBFの意向で統一戦にはなりませんでした。(挑戦者扱いだったためIBFのベルトは井上が貰いました)この辺はもう王者を乱立させてるWBAが悪い気がします。
ゾラニ・テテが逃げなければ実質4団体統一王者になれたのが残念ですが、井上尚弥はベルトそのものより誰に勝つかという事に重きを置いているようで、彼はそれほどは気にしていませんでした。
ダウン動画
2Rに3回ダウンを奪われ立ち上がるロドリゲスでしたが、レフリーストップで井上の完勝となりました。2回目のダウンのボディで勝負ありといった感じでした。
1回目のダウンのスロー。ガードの崩しなど一連の動きが分かりやすいです。
1Rは恐らく井上尚弥がラウンドを取られたとみた方も多いと思います。それぐらい強い相手で緊張感がありましたが、終わってみればいつも通りの井上尚弥の圧勝という感じでした。
↑インタビュー時の井上尚弥選手。顔が無傷で恐ろしいです。1Rは相手の強さに動揺したようなことを言っていました。リップサービスなのか本音なのかは分かりませんが、確かに見てる我々ファンも少し焦りました。
またその他にも「気持ちをもってイギリスに乗り込んできた。いいパフォーマンスが出せてほっとしている」
「後押ししてくれたグラスゴー。思い出深い一日になりました」とコメントでも非の打ち所のない姿を見せてくれました。
青ざめるドネア
WBSS決勝で対戦相手となっているドネアはリングサイドで試合を観戦し、試合後にはリングに上がってインタビューを受けていました。心なしか顔が青ざめているように見えるほど井上尚弥の強さは圧巻でした。
井上尚弥「平常心で戦おうと思っていた。いいパフォーマンスができてよかった。初回はプレッシャーをかけられた。ドネアは憧れの選手、戦えることは嬉しい」
ノニト・ドネア「井上尚弥と戦うことは運命」 pic.twitter.com/Em4tokMRp5
— jumbo (@pacmay0313) 2019年5月18日
お互い優等生なのでリスペクトしあったコメントで面白かったです。通訳の方が一番緊張していました。
以前全盛期のドネアにKOされたダルチニアンも仇を討ってもらえるかもしれません。ドネアがやや全盛期を過ぎているのが残念ですが、いい試合になるでしょう。
この男最強すぎる…
兄弟が嫌になるぜ(笑)#井上拓真 #井上尚弥 https://t.co/YTUZpN0VW8— 井上 拓真 Takuma Inoue (@takumainoue_122) 2019年5月18日
弟の井上拓真さんも祝福していました。試合時間が短かったので録画放送を予定しているフジテレビは今頃番組の編成に四苦八苦してそうです。過去の名試合にちょっと期待してます。
ボクシングファンの反応
何とあの大手youtuberヒカキンさんも反応していました。
井上尚弥強すぎて鳥肌がはんぱないことになりましたwww
人間のレベルを超えていたね😈👊 pic.twitter.com/W4Sd8HyKZP— HIKAKIN😎ヒカキン 【YouTuber】 (@hikakin) 2019年5月18日
ほんと強すぎ(笑)。
— LTBリピート (@LTB43989702) 2019年5月18日
多分現役最強ですね…
— キムタツ@炎上軍 (@zeebra1227) 2019年5月18日
強い‼︎
強すぎる‼︎
日本の誇り‼︎
感動をありがとう‼︎— Ryo1 (@Ryo165755469) 2019年5月18日
パンチスピードちと次元が違うね。それに威力があるから相手はたまらんよね。そりゃ井上選手から相手が逃げるわ〜💦 井上選手おめでとう!
— バカボン親父 (@Blue1121Tatsu) 2019年5月18日
ほんと強すぎ(笑)。
— LTBリピート (@LTB43989702) 2019年5月18日
完全に心折っちゃいましたなあ・・・
— トロンベ兄サン@ファンキル (@toronbe23) 2019年5月18日
本当に強かったです。露骨に心が折れたかにみえたボディダウン後のロドリゲスの首振りは、セコンドにタオルを投げないでくれという意思表示だった説もあります。
井上尚弥に判定までいった日本人
日本王座をかけた試合で田口良一選手が判定までいっています。今の井上尚弥選手の高いKO率を考えると知名度こそ全国区ではないですが、田口良一も相当な強さだった気がします。
PFP評価はパッキャオの域まで到達するかもしれない
統一戦にあたる試合でここまでの圧勝劇は過去の日本人にはいませんでした。というか世界でも普通は拮抗します。しかもロドリゲスは無敗でダウン経験すらない王者だったので想像を上回る強さです。
まだ及ばないですが、この強さは将来的にパッキャオクラスに評価されるボクサーになってくれるかもしれません。これまで日本人歴代最強のPFPといえば、ファイティング原田の名前が挙がることが多かったですが、彼を超えるような日本人ボクサーが出て来てくれたことに感動しています。
(メイウェザーは更にその上にいるので今はまだ考えないようにしています)
強すぎて試合がすぐ終わるので、打たれ強さやピンチになったときの対応力が未知数ですが、今はこの勝利の余韻に浸りましょう。まずはドネアを倒してその名を更に世界に轟かせて欲しいです。余程の事がなければ井上尚弥が勝利してくれるはずです。