週刊新潮がやっちまったということで、ボクシング世界王者井上尚弥さんのネタ記事を書いたところ、本人から苦言を呈されていました。更には彼を支持する日本中のボクシングファンも週刊新潮の記事はモラルに反しているとして批判されています。
失礼な記事だな。。
親が付けた名前に地味だなんて記事にする必要はありますか? https://t.co/xhRizRxvij— 井上尚弥 Naoya Inoue (@naoyainoue_410) 2019年6月1日
↑ 井上尚弥選手が自身のツイッターにて「名前が地味は失礼」と発言。非常に温厚な方なので記事を書いたライターの方もちょっと認識が甘かったのかもしれません。
週刊新潮の記事
該当の記事は「井上選手は強すぎて人気が出ない」「キャラも弱い」といった内容。
「まず、強すぎて試合がすぐに終わってしまい面白くない。王者になっても弱い相手ばかり選んで防衛を重ねる輩がいますが、ボクシングを知らない人には尚弥もそう見えてしまう」
「あと、話がつまらない。会見やインタビューも全然印象に残らない。名言もない。亀田家とは言わないまでも、本人も家族ももう少しキャラが立ってほしいですよね。母親が闘病中だった長谷川穂積だとか、誤審に苦しんだ村田諒太のようなドラマもないですし」
付言すると、名前も地味。具志堅や丈一郎なら、名前だけでも記憶には残る。
「結局、先に海外で有名になって逆輸入されるパターンかもしれませんね。既に尚弥は日本のファンから離れつつあります。今回も、場所は英国で、地上波の生中継はありませんでした。次戦の開催地はサウジアラビアと言われています」
ちなみに尚弥の弟も世界王者だ。日本で観られる。輪をかけて地味だが。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190601-00562392-shincho-fight
最後の一行は特に酷いです。せめて『井上拓真』の名前は出すべきでした。本当にボクシングライターなのかと疑いたくなるボクシングとは関係のない記事ですが、ただまあ個人的に言ってる事は分からないこともないです。
井上尚弥が大金を稼ぐために
要はこの記者は「井上尚弥の存在はやや面白みに欠ける」と言っているわけですが、これは私も同じ考えです。(ボクサーとしての能力は疑いの余地がないですし、それこそかなり前から当ブログでも最大限に評価しています)
ボクシングファンは井上尚弥がどんなキャラクターでも試合を見ますが、お茶の間のライトなファンは、+αで特徴的なキャラクターやドラマ性がないと振り向いてくれません。
その点上手くやったのが近年では亀田興毅と亀田大毅で、彼らはキャラクターありきで大衆の注目を集めていました。好意的に解釈すると、記事を書いたボクシングライターは井上尚弥が大金を稼げないのはおかしいという思いもあったのかもしれません。
井上尚弥のマインド
トップアスリートは言葉の端々から「俺はこんだけがんばった」「自分はここが凄い」という自己顕示欲が漏れてくるものなんですが、井上尚弥選手は全くそれがないですね。
素晴らしい事ですが、視聴者が人間井上尚弥に興味を持つとっかかりになるフックすら与えてくれない、ソツがなく世話のかからないマインドをしています。(リング上や練習ではその成熟したマインドが大いに役にたっているんでしょう)
敢えて我儘をいうのならば、優等生は全然かまわないので、もう少しウィットにとんだ言い回しや、あとは彼にしか分からないようなボクシングの技術論を聞いてみたい気持ちはあります。
(例えば長谷川穂積が相手の呼吸でパンチを出すタイミングが分かるといっていました。畑山隆則でさえ理解していなかったので、視聴者は当然理解不能でしたが、信者やファンを生むきっかけにはなっていました)
ファンは怒り
兄弟で王者なん?
すごいね!!かこいい(*´꒳`*)記者の名前出してごらん
— 🐠たろう (@V09DoaP8eqgWlMP) 2019年6月1日
「デイリー新潮」
地味な名前やな
— 歌子everything (@e1verythin1g) 2019年6月1日
「キラキラネーム」「DQNネーム」に比べたら「尚弥」の方が100倍はマシだろ。
— 田宮良太郎 (@tamiya2345) 2019年6月1日
さすがは一流ゴミ週刊誌ですね。安定のゴミクズっぷりです。#デイリー新潮
— 日本の米 (@sushifire) 2019年6月1日
余計なお世話w
キャラ立ちしてないと記事が読者の目を引かないとか、記者の取材力のなさを井上選手のせいにするんじゃない。— ryokoy (@ryokoy_19) 2019年6月1日
何を伝えたいのか?
まったく意味不明な記事ですね
読んでて気分悪くなりました
最後の弟さんの記事も…マイクタイソンだってドームで直ぐにKOしてましたからね…
チャンピオン 井上選手が気にすること全くないと思います
次で統一王者決まりますから!— 怪盗キッド@2020Judo.com (@d551d881d) 2019年6月1日
勝つ事を目的にやってるのに、
何を期待してるんだ?
足りないヤツいますね。— 河童 (・∈∋・)ニート (@IQkhA0tjbWbYzK4) 2019年6月1日
あまりルールを知りませんがボクシングはスポーツなのでは有りませんでしたか?ショービジネスでしたか?
競技者やスポーツとしてのボクシングファンはキャラクターで売り出されても白けやしませんか?
強すぎて試合がつまらないなんて最高にキャラが立ってる様に思いますけどね。— イッパイアッテナ66 (@9_zvx) 2019年6月1日
強すぎて何が悪いんでしょうね。
それを目指してトレーニングしてるのに。
名前が地味とか意味が分かりません。
インタビューがつまらないとかその人の主観だし。
私は真摯に答えるチャンピオンに好感持ってます。
煽って話題になりたい下衆な記事なので相手にしなくて良いと思います。— meidai (@sunflower_12aug) 2019年6月1日
昨今マスコミのやりたいことが全く理解できないことが多くなった
若い人と笑いのツボが違うとかそういう現象と同じようなことなのだろうか
この「名前が地味」という記事で何を言いたかったのか、記者は自覚しているのだろうか— ken matsumura (@aspheric_j) 2019年6月1日
ボクシングライターのくせに
チャンピオンに敬意を抱けないのは
韓国の子供たちがトロフィーを足蹴にしたのと同じだよ
名前とか家族とかボクシングと全然関係ないし— FunkyJunkieCompany (@himahimiojioji) 2019年6月1日
彼は本当に凄いボクサーだ。真に世界レベルの王者なのだ。
それなのに余りにも馬鹿げた記事だわ。イチャモン付けたいだけなのか?
この記者は日本のボクシングファンを敵にした様なもんだよ。— 晴天 (@abcd23571113) 2019年6月1日
今後のプロモートについて
とにかく無敵の強さなので、一度負けてからの復活ストーリーみたいなことにもならないですし、短いラウンドで試合が終わる事は放送局にとっては確かに考え物です。
週刊新潮の記事は褒められたものではないですが、こういうトラブルは人気者の証ですし、世間が井上尚弥を知るきっかけにはなり得ると思いますので、失礼ではあるものの、結果的に井上尚弥の人気に貢献してくれる可能性は高いです。
あとは『海外で評価されたから凄い』という評価の逆輸入パターンが井上尚弥選手を人気者にする手っ取い手段ですかね。WBSSやリング誌のPFPランキング入り等で徐々にそういう評価のされ方をしている感はあります。ロドリゲスとの試合は録画にも拘わらず10%いっていましたし、今後更に人気者になってくれるはずです。