ゴロフキンやカネロとのビッグマッチも期待されていた村田諒太ですが、ロブ・ブラントに敗れ上手く積み上げてきた計画が崩れ去ってしまいました。
【右を読まれた 村田完敗認める】https://t.co/n1tClgAfYt
WBA世界ミドル級タイトルマッチで、王者・村田諒太は挑戦者のロブ・ブラントに敗れ、王座から陥落。「右を完全に読まれていた」と完敗を認めた。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2018年10月21日
映画スナッチみたいな見事な写真。今の村田選手が今置かれた状況について考えてみたいと思います。
現役続行には意味が見出せない
村田諒太本人もファンもアンチも皆が認める完敗でした。総力戦でリマッチに持っていけない事もないでしょうけど、仮に次で勝ったとしても得るものは少ないですし、村田の年齢の事も考えると再びプロでキャリアを築いていくのはかなり難しいです。
万事全て上手くいったとしてもゴールは再び世界王者に返り咲くのが関の山で、アルバレスやゴロフキン、あるいは同等のクラスの選手と良いタイミングでビッグマッチをやれるまでは現実的に厳しいと思います。
(唯一村田諒太のプライドにとって現役続行は大きな意味がありますが、それ以外の要素においてはかなり意味の薄い現役続行になります)
では村田は今後どうすればいいのか。
村田選手はプライドを捨てて利益を取る姑息な人間性ではないですが、かといって刹那的に冒険するほど厨2病でもないので、いいあんばいの所に落としどころを見つける必要があり、ちょうど今のボクシング界はそれができるタイミングにあります。
それがアマチュアへの復帰です。
山根明の失脚と高山勝成復帰
【高山アマ登録 山根明氏が怒り】https://t.co/4Xlmfdc0fM
日本ボクシング連盟は、東京五輪を目指す元プロボクサー・高山勝成のアマ登録を認めると発表。きっかけは不正疑惑による連盟トップの交代だが、山根前会長は現体制への怒りをあらわに。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2018年10月16日
ちょうど先日高山勝成のアマチュア復帰が許されました。プロの世界で世界王者にまでなった選手です。
当然これは前会長だった山根明氏の失脚が影響しており、山根明問題について一石を投じていた村田諒太にとってはアマチュア復帰への後押しとなるはずです。
そして何より次のオリンピックは東京開催ですので、プロでのビッグマッチに等しい対価がある舞台が待っています。
無謀にプロを続けるよりは目の前に落ちている地元開催のオリンピックに向かう方が現実的な目標なのかなという気がします。
東京オリンピック
村田選手は大人なので、恐らく試合前から負けた時は東京五輪へ向けた目標の下方修正を行う事は選択肢に入っていたと思います。
村田選手一人の問題でもないので実現するかどうかは別問題ですが、ハンマー投げの室伏同様ボクシングミドル級は人材難なので後進に気を遣う必要もないはずです。
万が一そうなった場合いろいろ文句が出てきそうですが、個人的にはアマチュア復帰を期待しています。