メンバーのピエール瀧がコカイン使用で逮捕され去就が注目されていた電気グルーヴと石野卓球ですが、ソニーミュージックアーティスツとの契約を終了したことが明らかになりました。
自分から辞めたと言っている石野卓球ですが、ネットでは辞めさせられたくせにといった声や、原盤権がどうなるのかファンから心配の声もあります。原盤権を要としてこの問題を考えてみます。
【石野卓球 事務所との契約終了】https://t.co/E1yYWmJxli
ソニー・ミュージックアーティスツが1日、テクノユニット「電気グルーヴ」の石野卓球(51)と契約終了することを、公式サイトで発表した。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年7月1日
以下石野卓球氏のツイッターでのコメント。
そんなもん1年先、2年先までの明確な活動プランがあるから自分からSMA辞めたに決まってんじゃん。そもそも俺がクビになる理由が無いからね。
— Takkyu Ishino/石野卓球 (@TakkyuIshino) 2019年7月1日
石野卓球にも薬物疑惑が一部から上がっていましたがそれに関しても全否定しています。また辞めた経緯について嘘をついたらソニーミュージックアーティスツから後々否定されて面倒なことになるかもしれないので、これも本当の事だと思います。
問題となってくるのは電気グルーヴの原盤権でしょうか。
原盤権とは
CDには著作権と別に原盤権という更に比重の大きい権利が存在します。
CDに録音するために必要な機材やスタジオミュージシャン、発売にあたって必要になってくる流通の確保、在庫管理など諸々の費用とリスクを受け持つ代わりに原盤権を所有することができます。
大抵の場合は所属するレコード会社が原盤権を管理しており、著作権を持つミュージシャンが契約解除となりレコード会社から離れても、そのレコード会社は原盤権を元にCDを発売することができます。
サザンのシングル5枚目までの話しが原盤権出版権に関して考えさせられるかと思います。アミューズの大里さんが当時金が無かったわけじゃないと仰ってるのが深いなと思います。
ヨシキさんがエクスタシーで原盤管理までされようとしたのは、当時のアマチュアバンドでも重要性は理解してましたから。— けんぢ by PublicCherry (@kenji_cherry) 2017年10月13日
著作権だけでなく原盤権をも所有しているミュージシャンといえば矢沢永吉やX JAPANのYOSHIKI、虎舞竜の高橋ジョージなどでしょうか。
特にYOSHIKIさんは若い時から権利関係の知識を学んで、自分の10倍もCDを売っていた小室哲哉さんと同じぐらいの収入があったと言われています。(Xジャパンだけでなく自身が立ち上げたエクスタシーレコードではGLAYやLUNA SEAなどの原盤権も所有しています。)
勿論当然良いことばかりではなく、CDの宣伝や流通は本来ミュージシャンの仕事ではないので、うまくいかない事も少なくありません。
電気グルーヴの原盤権は‥
レコード会社はそうそうこの権利を手放さないので、電気グルーヴの原盤権もまずソニーミュージックアーティスツに残るはずです。
ですので電気グルーヴがいなくなってからも、売れるかどうかは別としてソニーミュージックアーティスツから、石野卓球の与り知らぬ構成のアルバムが発売される可能性はあります。
原盤権の余談
以前このケースがB'zで発生しました。
B'zは自身が離れたレコード会社から発売されるベストアルバムの発売日に、自分たちが立ち上げたレコード会社からのアルバムの発売を合わせて抗戦したことがあります。
こう聞くとファンは後者のCDを購入しそうですが、音源や声などは、いい時のものをレコード会社が所持していることが多いので、案外ファンとしてもどちらを購入するか迷ってしまうものです。(原盤権がなければ録音し直しということになります)
どうしても原盤権が欲しい場合は、お金で買うしかないのですが、例えばビートルズの原盤権などは数十億円するなど簡単なことではありません。
電気グルーヴの活動
元々CDの売り上げというよりもライブパフォーマンスで集客し収益を生み出すバンドだったようなので、原盤権がSMAに残ってもいくらでも活動の道はあるはずです。
固定客はついているのでうまくやっていけるんじゃないでしょうか。
ちょっと気になるのは以前は原盤権があるからSMAに残るみたいなことを言っていたので、電気グルーヴを存続するにあたって、ピエール瀧を見捨てるか原盤権を諦めるかの2択があったのかもしれません。
石野卓球を批判する声も
辞めさせられたのではという声もありました。
解雇される理由が無いと虚勢を張るも
契約解除される理由はあったことは全力で伏せたいマン— 灰色 (@DowaBreaker) 2019年7月1日
しかたないわな
あれだけ大人の対応できないんだから
事務所も早く切りたかったと思う
なぜあそこまで大人の対応ができなかったのか疑問— changemind (@changemind10) 2019年7月1日
電気グルーヴ
これにて一巻の終わり。
完全終了あ よっしゃ よっしゃ よっしゃ(爆笑)
— グリとグラ (@guritogura58) 2019年7月1日
ファンの反応
多くは肯定的な反応でした。
保身しかないダセえ芸人ばかりの流れで唯一粋だな卓球は
— ヤレる奥田民度 (@GetDownBoya) 2019年7月1日
コレで卓球さんを縛るモノが無くなったので、個人事務所設立しての電気グルーヴの再始動が現実的になって来た。
— 🏝南の島のトトロ🏝(公開中)鍵アカ(非公開)は別にアリ (@minaminoseema47) 2019年7月1日
ついにMUTEKI所属ですか
— UG (@soccerugfilez) 2019年7月1日
電気や卓球さんの原盤の権利とか大丈夫なのかな。心配です。
— りょう@ERO-SUN (@citylightnoodle) 2019年7月1日
どこに行ってもファンであることは変わらずです。
ナゴム所属であって欲しいです。— Tokiha@基本情報技術者勉強中 (@tokiha_sackun) 2019年7月1日
もうカッコイイとしか言いようがねー!
— conchi303 (@tmconchi303) 2019年7月1日
自由度上がってかえっていいことだと思う。
— t.ueda (@tooru_ueda) 2019年7月1日
私も卓球さんがクビになったなんて思ってもない。メディアには騙されません。
— Takayo (@happy_smile32) 2019年7月1日
瀧さんが一人じゃ寂しいから自分も辞められたわけですよね。卓球さんの深い友情を感じます😂
— アリムラ (@arimura_m) 2019年7月1日
どっちかっつーとこれは門出だよね。音楽活動するにあたって真に重要なのは場所じゃなく本人だから。彼らの知名度であれば全く問題にはならんでしょうし。
— THE DARKNESS (@d_darkness_b) 2019年7月1日
これでインディーになったらあほほど儲かったりな
— シフタ タツヤ (@gRywcAq4Vafa25m) 2019年7月1日
お2人のマネジメント終了するんであれば、お2人を不謹慎等非難していた人達へ「事務所として制裁した」という体面(方便)も立つでしょうから、販売と配信の解禁よろしくお願いします。
— しかゆかZ⊿京都祇園祭 (@shikanoyuka) 2019年7月1日
補足ですが、別に違法薬物やっていない卓球さんに謝罪会見要求したり、お2人のツーショット写真に不謹慎だとか、若い人が薬物に手を出すようになるなんて言う人達のいる息苦しい社会を、ちょっと風遠し良く生きやすくしてくれていた「息抜き」が私にとって電気グルーヴでした。
— しかゆかZ⊿京都祇園祭 (@shikanoyuka) 2019年7月1日
最後にもう1つ。
電気グルーヴを違法薬物のこと以外で非難していた人達は、ファンではない人達=電気グルーヴに一銭も落としてこなかった人達なのに、今まで対価払ってきたファンより重視したんですよね。
これからはアーティストとファンを大事にする会社になってください。
— しかゆかZ⊿京都祇園祭 (@shikanoyuka) 2019年7月1日
今どきCD買う人も希少だろうし、レコード会社方針で色々決められて駄作量産させられるぐらいなら自主レーベル持った方が才能ある人達には向いているんじゃなかろうか?
— war is Over (@fdcGLtpzeXlZWqS) 2019年7月1日
世間より仲間を取ったんだな
この人はブレ無いね— ねいちゃーさん (@habanerokaraine) 2019年7月1日
やはり卓球氏はブレ無くて良いなぁww
これで足枷無くなったと思うからインディーズ時代の様な面白い曲をガンガン出して欲しい♪— らいか (@okiraku012) 2019年7月1日
ふたりの絆を取ったという事になるか。
ホントのホントに信じてるんですね。
この信頼を裏切ったらピ瀧は表に出てきてはいけない。— 乾かぬ五月雨 (@jvZJ2qPajR8mT8O) 2019年7月1日
ソニーと継続だけどユニット解散と、ソニーから出てユニット継続、の二択なら、この人なら迷わず後者採りそうだ。
— 烏賊シャトル (@cuttle_shuttle) 2019年7月1日
「正しい友人というものは、あなたが間違っているときに味方してくれる者のこと。正しいときには誰だって味方をしてくれるのだから。」ってマークトウェインが言ったらしいけど、誰かの正しい友人になるのって、この日本じゃとっても難しいね。
— スノーパイン (@snowhouse2019) 2019年7月1日
石野卓球はかっこいいと思う
電気グルーヴの曲は日常的に聞いているわけじゃないですが、石野卓球の今回の件での立ち振る舞いは一貫していてかっこいいなと感じています。
勿論薬物や犯罪はダメなんですが、多くの芸能人が不祥事を起こした仲間を切り捨てているのに比べると、個人的にはこちらにより好感を持ってしまいます。(もしかするとただの契約切れかもしれませんが)
まあ友人に関する考えは正解がないので受け取り方は多様ですね。あとは石野卓球には家族がいないので、結婚して嫁や子供がいればもしかしたら違う選択になったかもしれません。以上石野卓球と電気グルーヴのSMA離脱についてでした。