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日本代表を採点 ベルギー戦で悪夢の逆転負け ロシアワールドカップ

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良い夢見せてもらいました。

最後には残酷な結果となってしまいましたが、これだけ緊張感と期待感をもってサッカーの試合を見たのは初めてと言っていいかもしれません。

私たちみたいな試合みてるだけで緊張して震えたりするような連中に、好き勝手言われながら、選手達はこの舞台で厳しい相手とよく戦いました。

では日本代表とベルギー代表の試合の採点を。

(特殊な状況下での試合なので配点も特殊です)

 

原口元気

9.5

全体的な動きはともかく、あの先制点の魂のゴール。あれが全てです。あれはここ数年のゴールで一番震えました。

以前は気性の激しさが悪い方向に働くこともあったんですが、成長して泥臭くチームのために走る選手になって、今日もそんな消耗しきった状態であの先制ゴールは泣いてしまいました。

ベルギーに傾いた流れを一気に引き寄せた技術と気持ちの結晶のゴー、見事でした。キャリア最高のゴールじゃないでしょうか。

 

香川真司、乾貴士

9.0

乾はあのエリアでボール持たせたときのシュートセンスは凄いですね。2点目で日本の勝利を意識させてくれました。クラブでもあれができれば完全にワールドクラスです。

香川は素晴らしかったです。恐らくですが、ファーガソンがマンUで香川を獲得したとき、こういうサッカーがしたかったのではという躍動ぶりでした。

勇気をもってシュートして欲しい場面はありましたが、コースを消されてもいましたし仕方がない面もありました。セレッソ大阪時代のコンビが、時を超えてこの舞台で完成した事に感激です。

二人でもぎ取った2点目のゴールは見事でした。

 

柴崎岳、長谷部誠

7.0

柴崎は連戦だったので前半さすがに疲れていました。ただ後半はスルーパスでチームに活気を齎し、疲れている中でもこれだけの仕事ができると、引き出しの多さを見せていました。きっと4年後は柴崎中心のチームになっていると思います。

長谷部も集大成となるこの大会で力を出し尽くしました。井手口に長谷部の後を継いでもらわないといけません。

 

吉田麻也、昌子

8.5

このセンターバックコンビなくしてベルギー相手にここまで戦えることはなかったです。運に助けられた場面もありましたが、あのルカク相手に一歩も引く事なく無得点に抑えて、ベルギーも驚いたんじゃないでしょうか。

このレベルのCBが日本で二人同時に揃うことはかなりレアなので、4年後のこのポジションが心配です。吉田は年齢的に微妙なので、昌子のパートナーは植田直通になるんでしょうか。

昌子選手はピッチを叩きつけて悔しがっていました。勝たせてあげたかったです。

 

大迫勇也

8.0

ポストは完全にワールドクラス、あのコンパニ相手に当たり前のように競り勝っていました。

後半終盤に突破してファールを取られた場面も明確な誤審でしたし、この人なくして同格以上の相手とは戦えないです。(審判団ですが全体的にはほぼ完ぺきに試合を裁いてくれました)

年齢的に今28歳なので次もいけなくはありませんが、大迫システムを採用すると大迫が離脱したときに代わりの選手がいないと機能しなくなるので、CFにも若い選手に台頭して欲しいです。

 

川島永嗣

1.5

ちょっと酷すぎです。はっきりってゴールポストのほうが良い仕事をしていました。川島の致命的なミスで失点した場面はないんですが、終始クソキーパーの動きです。

(もしかしたら監督の指示かもしれませんが)萎縮しているのかゴール前に張り付いて動かないので、あまりに狭いその守備範囲をカバーするためにCBの二人が尻ぬぐいしていました。

一つファインセーブっぽいのがありましたが、あれは一つ目に弾いたシュートをもっと違う処理でどうにかできた気がしますし、今日は良いところが1つもありませんでした。

キャッチングミスにビビって、考えることを放棄してほぼ全てパンチングしていましたし、格下のチームのキーパーがこれでは勝てる試合も勝てなくなってしまいます。他の選手が皆素晴らしかっただけに、非常に残念です。

試合後に負けたけどよくやったみたいな事を言っていたのも、川島の口から聞きたいセリフではありませんでした。

やはり日本のように強豪国と言えないチームが勝ち進むには良いキーパーが必須ですね。今日の川島では無理です。育成システムを見直して信頼できるキーパーの出現に期待します。

 

西野監督

7.5

2点先制されて追い付かれたのは残念ですが、就任してわずか2か月でよくぞここまでチームを仕上げました。

交代選手は単なる戦力の差ですし、キーパーさえまともなら勝てていたと思います。ただグループリーグの3戦目は結果論で私は肯定しました。逆に川島を使い続けたのは結果論で考えると失敗でした。

 

酒井宏樹、長友

8.5

日本のサイドバックは強豪国と比べても見劣りしないです。スピードとスタミナの長友と、高さのある酒井とバランスもいいですし、終始安定していました。

長友の裏だけ怖かったですが、その分長友はオーバーラップからのカットインで可能性のあるアタックをしていましたし、インテルに移籍してワクワクさせてくれた頃のような全盛期の動きを見せていました。

酒井は年齢的にクラブチームでもう一段キャリアをステップアップできるかもしれません。それぐらい素晴らしい選手です。後半のスタミナ切れはもう仕方ないです。

試合後の長友の悔いのない表情が印象的でした。

 

本田圭佑

6.5

技術はさておき、この選手の勝負強さは凄まじいものがあります。香川からのパスで決定的な場面を作っていましたし、フリーキックもゴール枠内に飛んでいました。

あれはクルトワじゃなくて川島だったら入っていたかもです。試合勘がついてきていない中で、あのフリーキックができるのは並みの勝負強さじゃありません。動きこそ信頼できませんが、得点の可能性は感じました。

 

山口蛍

4.5

層の圧倒的に薄い日本の交代で入った選手がこれじゃ勝てません。まあ逆にこの選手を出さなければいけないのが日本の層の薄さでもあるんですが残念でした。

 

ベルギー戦総評

終わって見れば日本らしいというか2点差を逆転されての負け。本当に悔しいですが、良い夢を見させてもらいました。

川島にもボロカスに勝手な事を言ってしまいましたが、全力で戦ったのは分かっています。どの選手もお疲れ様でした。私はショックで今日一日放心状態だと思います。

ベルギーも緊張と焦りで浮足立っていたので勝てると思ったんですが…無念ですね。ただ先発10人の精神面は明らかにベルギー代表を上回っていました。

選手はもっとつらいと思いますので、グループリーグで賛否ある戦術もありましたが、今日は2点リードしても勇気をもって戦っていました。帰ってきたら温かく迎えて称えたいと思います。










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