アジアカップ決勝でカタール代表に3-1で敗れてしまった日本代表の採点と総評です。
カタールの15番が表彰式の前に日本の選手に健闘をねぎらいにいってました。8年前の長谷部選手を見ているかのようなスポーツマンシップ
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— LegendsStadium (@LegendsStadiumC) 2019年2月1日
完敗です。
先発メンバーは以下。
GK 権田修一
DF 長友佑都、冨安健洋、塩谷司、酒井宏樹、吉田麻也
MF 柴崎岳、原口元気、堂安律、南野拓実
FW 大迫勇也
監督 森保一(通称ポイチ)
交代メンバー
武藤嘉紀、伊藤純也、乾貴士
日本代表を採点
前半は酷い有様でしたが、後半持ち直したことは評価したいと思います。後半のカタールPKの場面までは緊張感を持って観戦することができました。
権田修一
4.5点
権田は1失点目のシュートは止めて欲しかったです。
オーバーヘッドだったので球の出どころが見えにくいのは分かりますが、そうはいっても反応が遅れすぎたように見えました。いやまあ多分他のキーパーでも割と厳しいんでしょうけど、結果関係なくあの反応の遅さは「はあ、いつもの日本のキーパーだなあ」と興覚めさせられました。
全体を通して止めてくれそうな雰囲気が全くなかったですね。
川島もそうでしたが日本のGKは守備範囲が狭すぎます。心無しか顔も引きつっているように見えました。失点にはつながらなかったシュートでもぎこちない動きばかりで不安しかなかったです。GKは日本代表の鬼門ですね。4年後もこのレベルで戦うことになるんでしょうか。
森保一
4.0点
ポイチこのヤロー!
いつもはどちらかというと森保監督を擁護してますが、今日の采配はチンプンカンプンでした。
負けている試合で後半もメンバーを変えず、おいおいと思っていたら後半からは日本ペースになったので、そこはさすがだったんですが、最大の謎は堂安を使い続けたことでしょうか。選手だって人間なので結果を出せない時があるのは仕方ないです。
しかしながら全く期待感のなかった堂安を使い続けたのは、大人の事情でもあるのかと勘繰るほど謎めいていました。乾の投入も遅すぎです。
アジアカップ全体としては、中島翔也や遠藤の離脱など、ベストメンバーでない中で準優勝は及第点以上だと思います。今後も期待しています。
大迫勇也
6.5点
さすが大迫という場面がいくつもありました、期待された仕事はこなしたと思います。前半はとにかくマークが厳しかったですね。
大迫頼りの攻めをどうにかしないと、今後も同じような手詰まりの試合をしてしまうでしょう。理想は大迫に近いレベルのCFの出現ですが、今の状況を見ると厳しいですね。
南野拓実
7.0点
素晴らしい気迫と結果を見せてくれました。唯一の得点となったシュートは落ち着いていて今後も期待できそうな選手じゃないでしょうか。
ただこの選手は武藤と相性が良くないですね。今後も武藤と併用する場面があるでしょうから、そこは改善して頂きたいです。
堂安律
4.5点
今日の試合は酷かったです。(というかアジアカップ全体を通して低調でした)
思いのほかスピードがなく、相手を振り切れないのはサイドアタッカーとしての適性を感じないです。とはいえ他の日本人選手の20歳の頃を考えると、十分期待していいポテンシャルはあるでしょう。
ビッグクラブへの移籍は今のままでは厳しいですかね。プレイスタイルを変えるか、もう2皮ぐらい向けて欲しいところです。
吉田麻也
4.0点
強いて日本代表の戦犯をあげるなら吉田ですかね。
1失点目のマーク、2失点目の緩い寄せ、3失点目PKとなったハンドとすべての失点に絡んでしまいました。また失点だけでなく、攻撃でもフリーでの決定機に宇宙ヘッドと今日は散々でした。
(本来は戦犯など言うべきじゃないかもですが、吉田麻也クラスの選手ならアジアカップの戦犯レッテルぐらいじゃ全く動じないでしょう)
能力に疑いの余地はないので、まあ今日は吉田の日じゃなかったということでしょうか。あとは相手選手のシュートもうまかったです。
冨安健洋
6.5点
日本代表の最終ラインで唯一及第点以上の働きをしていました。
守備だけでなく、前線が停滞している場面では自身でも仕掛け、期待感のある攻撃を見せてくれました。その気迫溢れるプレーはデサイーを彷彿とさせました。ルッシオレベルの攻めっ気は困りものですが、時にリスクを恐れず攻め入るCBは魅力的です。
顔も強そうですし、今大会で富安の名前を日本に轟かせました。
原口元気
5.5点
最後の精度以外は良い働きをしてくれたと思います。個人的には乾の方がいいように思いますが、試合感や運動量などを考えて原口がファーストチョイスになっているんでしょう。
スピードもあるので安心してあのポジションを任せられる選手です。
長友佑都、塩谷司、酒井宏樹、柴崎岳
5.0点
全体を通して精彩を欠いていました。酒井は疲れているのか右サイド堂安との相性が悪いのか、ここ最近のパフォーマンスからは考えられないような低調ぶりです。
長友は後半いいクロスがありました。柴崎はとにかくクラブで試合に出てください。
武藤嘉紀
6.5点
求められた役割はこなしたと思います。
この選手は身体能力が高くて、期待感はあるんですが、シュートやパスの精度と判断が悪いんですよね。日本人には珍しい技術が身体能力についてきていないタイプです。もう少しそこが改善されればプレミアリーグでもレギュラークラスの素晴らしいFWになれるはずです。
慶応大学卒業のインテリなのにプレースタイルは脳筋タイプというネタ要素は嫌いじゃないです。
主審イルマトフ
4.5点
ホーム寄りの判定は覚悟してましたが、後半開始早々カタールのPA内で日本にビッグチャンスになりそうだった場面で南野の足が触れただけでファウルととられたりと、要所で日本に不利な裁定をしてくれました。
吉田麻也のPKは妥当ですが、バランスは全くとれていなかったです。カタールは中東で孤立してるので、あわよくばと期待してましたが甘かったですね。イルマトフの顔はしばらく見たくないです。
試合総評
遠藤が怪我で離脱して不在だったのも響きましたかね。試合開始直後は日本ペースでしたが不運も絡んだ失点の後は、ずるずるとカタールペースとなってしまいました。この辺の修正力の低さはチームとして改善点だと思います。
堂安はちょっと期待外れでした。多くのサポーターが同じような感想を抱いたと思いますので、堂安には見返してもらいたいです。
カタールは強かったですね。最初の2得点はお見事でした。経済力も含めた国の勢いがサッカーの代表チームにも加わってるんですかね。まあカタール開催のワールドカップに向けて強化してるのが一番大きいんでしょうけども、アジア全体のレベルが上がってきた感があります。
そうなるとワールドカップ出場大丈夫なのか!!
まあそれは大丈夫なんですよね。中国と中東勢に出場して欲しいFIFAの思惑があるので、アジアの出場枠は増える一方で、そこは心配する必要は今のところないと思います。アジアカップ準優勝残念ですが、カタールも日本代表もいい試合ありがとうございました。