森保監督率いるサッカー日本代表がコスタリカ代表に敗れてしまいました。
前回のロシアワールドカップではかなりの確率で予想を的中させたことが人生の誇りの私が、この試合を総括したいと思います。
日本代表が大事なところで敗北すると、ショックと怒り→悲しみと反省→忘れる、という感情の変遷になるのですが、当然ながらいまはまだショックと怒りのフェーズでありますので、感情が溢れちゃうと思いますご了承ください。
吉田のクリアの甘さが決定打
日本負けほぼ確実
お前船から降りろ
pic.twitter.com/ldHVubnOiB— Sino (@dokkoimatumoto) November 27, 2022
吉田麻也やっちゃいました。これはアカンです。まあ繋ごうとしたんですかね。
では採点。
日本代表コスタリカ戦採点
GK
権田 修一 5点
失点の場面は、abema解説員の本田圭佑が言っていたように、片手で触りに行った方がより高い地点で弾けたように思いました。キャッチと迷ったにしてもそれはそれで判断が悪いです。
ドイツ戦ではやたらと褒められていましたが、個人的にはドイツ戦の権田も絶賛するような出来ではなく、ボールを弾いた場所が悪いが故に招いたピンチを防いでいるだけにも見えました。+PK献上です。
(自分で招いたピンチとはいえ、1、2度いいセーブがあるにはありましたが)
まあ今日の試合は仕方ないですね。元々あのシュートを防げるようなキーパーではなく、我々が知る権田といったところです。
DF
山根 視来 4点
酒井宏樹がコンディション不良のため、代役です。前々から山根は不安視されていましたが、その予想通りのパフォーマンスでした。どう考えても森保監督は旗手を招集すべきだったように思います。
板倉 滉 5.5点
富安が出られない中まずまず頑張っていました。後半オーバーラップして活路を見出そうとしていましたが実りませんでした。
長友 佑都 5.5点
全盛期の出来には程遠いですが、最低限はやっていたと思います。
吉田 麻也 3.5点
失点の原因となってしまいました。あそこであのクリアは致命的ミスです。日本代表に必要なキャプテンシーを身に着けましたが、ポカする癖は治りませんでした。ただ攻撃陣も得点はできていないので、今日の試合は彼だけの責任ではありませんし、もっというと失点の場面もいくつかの微妙なプレーが重なった上での結果なので、そこも彼だけの責任ではないです。
遠藤 航 6.5点
シュートは微妙でしたが、それは求めすぎです。守備では奮闘していました。彼と守田がいることで、日本はコスタリカ相手に自分たちのペースで試合を運ぶことができていたと思います。
堂安 律 4.5点
エゴが悪い方向に出てしまっていました。クラブでは調子がいいようなのでPSVで頑張ってください。
守田 英正 6.5点
前半はよくやっていました。後半失点に絡んでしまいましたが、万全ではないので仕方ないです。守田強行は日本の選手層の薄さというチーム事情が原因でもあります。
鎌田 大地 4点
もっとできる男だと思っていました。緊張なのかコンディション不良なのか原因は分かりませんが、気の抜けたようなプレーが多かったです。恐らくは上田に対してなのかキレていましたが彼も大概です。三苫からの折り返しも決めることができませんでした。
あの場面はごっつぁんとは言わないものの、全体で1ゴールは決めてほしかったです。
相馬 勇紀 6.5点
先発した攻撃の選手では一番頑張っていたと思います。フィニッシュは相変わらずでしたが、それは元々なので求めすぎても仕方がないです。やれることはやっていました。
FW
上田 綺世 2点
あまりに酷すぎました。逆MOMです。緊張で体が硬くなっているのか、守備で一度仕事をしたぐらいで、求められたタスクは何一つこなせていなかったように思います。大舞台でここまでパフォーマンスが低下するのを見てしまうと、筑波大学を退学したのは間違いだったのではと思うレベルです。
途中出場組
伊藤 洋輝 4点
三苫に出してほしいのに、利き足などスキルの問題なのか期待値の低そうな逆サイドへ展開することが多く残念でした。同点でもかまわないという森保監督の指示があったのかもしれません。
三笘 薫 8点
今日の日本代表で、一番輝いて見えました。あそこまで個人で打開できるのは素晴らしいの一言です。ドイツ戦もWBという慣れないポジションで違いを生み出していましたし、プレミアリーグでの更なる飛躍を期待したいです。
日本のサポーターはもっと早く三苫を出せと思った方多いのではないでしょうか。
南野 拓実 5点
一時期は日本のエースでしたが、リバプールでの勝負に失敗してからは輝きを失ってしまいました。(あの時期のリバプールへ南野の実力で移籍しない手はないので、チャレンジしたことについては肯定派です。元々勝算の低かった大勝負で勝てなかっただけの話です)
伊東 純也 6点
抜けだしていい位置でFKを貰っていました。あそこはレッドカードではという声も多かったのですが、あれはイエローで妥当だと思います。相手DFの対応がうますぎました。(まあ抜かれたのも彼ですが)
プレースタイル的に、今の日本からすると格下ともいえるコスタリカ相手には、もうちょっと違いを作ってほしかったのが本音です。
浅野 拓磨 6点
ドイツ戦のゴラッソが理由なのでしょう、自信に満ち溢れていました。決定機こそ巡ってこなかったものの、浅野が入った後半からは明らかに得点の期待が高まった感があります。願わくば前半からフルで見たかったです。
森保監督
3点
前半45分を無駄に消費したのは、無策としかいいようがないです。
ちなみに私は、一貫して森保監督については否定的で、先日のドイツ戦については手放しで絶賛し、今回また批判している、という評価です。ドイツ戦で隠し持っていたミシャ式可変システムという切り札を使い、一世一代の大勝負に勝ったのは痺れました。
(評価をコロコロ変えているわけではありません。w杯後の続投にも反対ですし一貫して駄目な監督という評価ではありつつも、結果がすべてのw杯でまず結果を出したのは、これは森保否定派も認めないとおかしな話です)
とはいえ、あくまで奇策は奇策ですし、運にも助けられたドイツ戦前半然り、コスタリカ戦然り、ベースとなるニュートラルな戦術では、w杯を勝ち切ることができる監督には思えないです。久保建英も使うべきでした。
スペイン戦は運でも神頼みでも何でもいいので、いい賽の目を出してほしいです。
ネットの反応
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日本代表総括
今日のコスタリカのように格下に5バックで引いて守られると、打つ手がないというここ最近の日本のちょっとした特徴です。
日本が強くなった証拠でもあり、ゴールできる選手がいない、リスクを恐れず個人で打開するスキルを持った選手がいない(三苫だけは別ですが、さすがにあの出場時間では厳しいです)、世界との壁を感じさせもします。
ドイツに勝ち、スペインにも勝つというようなうまい話はそうそうないので、恐らくはグループリーグ敗退パターンですが、ドイツ戦に勝ち夢を見せてくれたことには感謝です。相当興奮しました。
今日の試合は視聴率40%前後が予想され、世帯視聴率ということを踏まえても日本人の3割以上が見ていることになるのですが、ただでさえ代表人気が低下しているなかでの、「代表人気」という意味でも一世一代の大勝負でした。
そこでこの面白くもなく勝てもしないというふがいない敗戦というのは、非常に無念でありますが、この何の救いもない残酷な結果こそがスポーツの醍醐味でもあります。最後まで応援しています。