2020年の大晦日を締めくくったRIZIN26のメインイベント朝倉海vs堀口恭司にて勝負を分けることになった「カーフキック」についてちょっとした論争が起きているようです。
素晴らしい試合でした。UFCでタイトルマッチまでいった堀口恭司は勿論のこと、朝倉海選手も戦いの幅を広げれば海外で戦えるだけの才能はあると思います。
朝倉海選手自体は敗戦を受け入れていると思いますが、彼を支持するキッズ達はまだ納得がいっていないらしく、「カーフキックは卑怯」「カーフキックを禁止にすべき」といった意見を主張する方もいました。
中には「格闘技の技術体系が変わってしまう」と小難しい意見もあったので、もしかするといい大人の中にもカーフキックに納得していない方がいるのかもしれません。勿論ただの愉快犯もいるのでしょう。しかしながら本気でカーフキック卑怯論を展開している方もいるようです。
UFCでのカーフック
「UFCでも問題になっている」との声もありましたが、UFCで問題になっているのは間接蹴りで、カーフキックとは別物です。
↑ 間接蹴りを得意としているジョンジョーンズ。
ヌルマゴと並び総合格闘技の歴史上でPFPの呼び声高い名選手です。無類の強さである反面、彼は素行が悪く戦い方もえげつなく(関節蹴りはルールで禁止されているわけではないので彼がダーティーファイターであるか否かは意見が分かれそう)、しばしばこの間接蹴りは禁止論争の的になっています。
一昔前に許されていた4点膝や頭突きなども現代MMAでは禁止が基本です。一方サッカーボールキックや踏み付けはRIZINでは許可されているので、団体によって判断が分かれています。何れにせよ総合格闘技が競技化されて歴史が浅いので、これからまだまだルールが変わっていく可能性は高いです。
個人的に危険度が高い関節蹴りに関しては禁止にしていいのかなと思います。カーフキックはどうでしょう、カーフキックが危険は顎へのパンチやレバーブローが危険といっているのと似たようなものなので禁止にする必要はない気がします。
技術体系についても長年カーフキックの使い手がいたUFCが、安全面、興行面のどちらにおいても歪なことになっていないので、それに関しても心配する必要ないです。殴りあいを見たいのであればボクシングをオススメしたいですが、今回カーフキックにケチをつけているかたはボクシングを見ても「クリンチはズルい」「アウトボクシングは漢じゃない」と不満を抱いてしまう気がします。
気持ちは分からなくもないですが、ガチンコ勝負はそうったフラストレーションの先にカタルシスが待ち受けています。
カーフキックは卑怯派の意見
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