唯一の日本人横綱力士、稀勢の里(田子ノ浦部屋)が引退となりました。
今場所は開幕から3連敗、昨年秋場所も合わせると横綱史上ワーストとなる8連敗(それ以前は貴乃花)となり、周囲からの圧力に屈しなかった稀勢の里ですが、結局良いところを見せることができないまま引退となってしまいました。
稀勢の里が引退表明…初日から3連敗、横綱ワースト8連敗で決断 #大相撲https://t.co/qYmNQE5nlH
— スポーツナビ (@sportsnavi) 2019年1月15日
こちらは最後の取り組みとなった栃煌山戦など。金星を献上し続けてしまいました。
金星献上横綱
4日目には錦木徹也が取り組みで対戦予定だっただけに、今や金星献上マシーンと化していた稀勢の里との取り組みがなくなり、彼も大きなショックを受けているかもしれません。
ちなみに金星一つで引退するまでの年収が24万円上乗せされます。綿木は3日目に鶴竜も破っておりやる気満々だったと思いますが、引退となっては勝つことはできません。
稀勢の里はとにかく怪我で相撲人生が実質的に終わった感じですかね。怪我までは強い力士でした。とにもかくにも相撲人気を支えた力士だと思います。お疲れ様でした。
横綱優勝の代償
稀勢の里は2017年の1月に幕内初優勝。
それまで期待され続けながら優勝を逃し続けてきた男が、これで横綱に昇進します。しかしながら当然他の横綱に比べ実績は乏しく疑問の声も多くありました。
その声を黙らせたのが続く3月場所です。
一時は優勝絶望となりますが、13日目に肩の負傷をおして強行出場した稀勢の里は日馬富士をやぶり、優勝決定戦で照ノ富士にも勝利し、22年ぶりの日本人新横綱の優勝を見せてくれました。
↑ 2017年の優勝決定戦。
この時は久しぶりに相撲に明るいニュースがと喜んだ方も多いと思いますが、この時の怪我はその後結局完治することはありませんでした。
2度目の優勝後は連敗と欠場を繰り返し、横綱での通算成績は、36勝32敗97休(11場所)勝率.529、と近代の横綱では北尾(双羽黒)や若乃花を抜き最弱といわれても仕方がないような成績を残してしまいました。
総合的にみると横綱には相応しくなかったのかもしれませんが、2場所連続優勝した時の彼は間違いなく正真正銘の横綱でした。
力士は怪我を治さない
大乃国が言っていたように、相撲には怪我を完治させるという概念がなく、力士は他の競技者とは違う価値観で生きているので、稀勢の里もその美徳の犠牲になってしまいました。
近年は八百長への目が厳しくなり、相撲も競技化してきたので、スケジュールを緩和させるなりしないと、今後も同じように回避できたはずの怪我で才能ある力士を失ってしまうと思います。
稀勢の里関負けたら引退ありきで土俵にあがらないでね。一番一番今まで自身が歩んで来た道のりに誇りを持って戦っていこう。
好きな相撲がとれるのだから、こんな幸せな事ないよ。我々ファンが今出来る事は明るい笑顔で応援し続ける事ではないでしょうか⁈ 頑張れ稀勢の里関😊😊— 原晋 (@7oatQ9pHYIfVqvN) 2019年1月15日
3日目の終了後にも応援の声はありましたが、限界を感じたのでしょう、引退となってしまいました。
モンゴル人は何故強いのか
モンゴル人力士は確かに強いですが、一部で言われているような、遺伝子的に日本人が弱くモンゴル人が強いというようなことは全く思わないです。これは単純に相撲の競技人口がモンゴル人の方が多いだけでしょう。
日本は、中学校の部活時点ですら相撲の競技人口が1万人を切りそうな過疎っぷりであるのに対し、モンゴルでは当たり前のようにモンゴル相撲で切磋琢磨してより高い生存競争の力が働いています。
(遺伝子的に太りやすい西洋人は有利のような気がします)
ただし、今の日本では新弟子の確保ですら苦労しているので、今後も外国人力士の天下は変わらないでしょうね。そんな厳しい状況ですが、何とか頑張って欲しいです。
ファンの反応
お疲れ様でした。
平幕時代、負けたときにしかめ面でクソクソ言いながら花道を去っていく姿からは、負けん気の強さと若さが感じられた。でもあの頃は彼がまさか横綱まで上がるとは思わなかったな。— 厦門肉食公司 (@b_montblanc) 2019年1月15日
横綱という高みに登ってしまった以上、勝てなければ引退はやむを得ない。しかし、ボロボロになっても、周囲からあらゆる圧力をかけられても、「周囲の声」では引退はしない、引退するかどうかは自分で決める、その姿勢を貫いたことは立派だ。長い間、お疲れさまでした。
— Ken_GO (@yazaki_ken) 2019年1月15日
稀勢の里は間違いなく大関のままが幸せだった
横綱に上がれないギリギリのライン攻めて最後まで大関ギリギリのラインでキャリア完走した魁皇ってやっぱ神だわ pic.twitter.com/1G68wIU6aT
— \ラミレス監督頑張れ/ (@wowwowyokoyama) 2019年1月15日
やはり引退されたか。とても残念な気持ちだけど、勝つのが当たり前の地位にあって結果が出せない状態だったから、横綱も辛かったでしょうね。お疲れ様でした。
— にゃる™ (@x76393) 2019年1月15日
最初は早く引退すれば良いのにと思ったが、今場所の取組を見ているうちに頑張って欲しいと思うようになった。本当に辛かったと思う。お疲れ様でした。
— adgjmptw629 (@adgjmptw6292) 2019年1月16日
よく頑張った❗️
拍手。
好き勝手いう人もいるが、
精一杯戦った。
花は桜木、人は武士— reborn (@tomokifromoita) 2019年1月15日
残念だけど、おつかれさまでした。まだ、若いんだから、やりたいことたくさん挑戦してください^ ^
— HITOMI (@htmbeauty125) 2019年1月15日
久々に相撲中継三日間観た。
日本人横綱いないのは残念だけど、
プレッシャー凄いだろうな…と感じた。
お疲れ様でした。
感動ありがとうございました。— チコちゃんにどハマリ中 (@puto79196151) 2019年1月16日
唯一の日本人力士( ;ᯅ; )
ここ3日間、相撲見てたけどプレッシャー凄かっただろうな。
切ねぇー!(T_T)— オーマイキー (@U3P5FEvVhKa8beS) 2019年1月15日
遅きに失した。歴史に残るネタ横綱でしたね
— ヤマクロ@旅人→次は山形・寒河江 (@Yamakuro777) 2019年1月16日
久しぶりに日本人の横綱なのに
残念です
力士って他のアスリートと違って
怪我をきちんと直すとかないし
休んだら番付さがるのは時代に
あっているのか疑問に思うのは
私だけ?— にゃんこまつり (@neko_0930) 2019年1月16日
まとめ
昨今の相撲はガチンコ勝負の世界になったので引退は仕方ないですね。散々言われてることですが、やはり横綱昇格が少し早すぎた気がします。
とはいえ地位が人を作るという言葉もありますし、実際そのあと見事に怪我を押して優勝までしてくれましたから、紙一重の分岐だったのかもしれません。次の日本人横綱はいったいいつ誕生するんでしょうか。
次の横綱は前倒し式ではなく、じっくり腰を据えて判断してもらいたいものです。稀勢の里関お疲れ様でした。