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北尾光司伝説 リングアナの証言、横綱双羽黒として角界の異端児に

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元横綱の双羽黒こと北尾光司さんが55歳の若さでお亡くなりになしました。ご冥福をお祈りするのは当然として、彼はとても面白い人物だったのでその人生を振り返ってみます。

yahooニュースでも紹介ある通り波乱の格闘技人生でした。力士時代はあの朝青龍も霞むほど破天荒だったんじゃないでしょうか。当時のリングアナウンサーなどが彼の性格に言及していたので、あわせて紹介します。

 

力士の寿命が短い理由

ここ10年で亡くなった元横綱の方たちを見てはやり力士は寿命が短いと改めて感じました。

2010年 初代若乃花82歳
2011年 隆の里 59歳
2013年 大鵬 72歳
2015年 北の湖 62歳
2016年 千代の富士 61歳
2017年 佐田の山 79歳
2018年 輪島 70歳
2019年 双羽黒 55歳

一般的に言われている早死の理由は、体の大きさほど内臓の大きさに違いがないため、心臓などの臓器に大きな負担がかかったり、あとは若い頃無理して太ることも影響していると言われています。

体を酷使するアスリートの中でも力士は特に身を削っていると思います。リアルタイムで見ていた朝青龍や貴乃花には長生きしてもらいたいものです。

 

横綱時代の破天荒エピソード

横綱時代の戦績はあまりふるいませんでしたが、力士としての才能はかなりのものでした。

これは昭和61年に行われた千代の富士との取り組み。

当時は195cmの身長があって横にも大きくて動けるだけで日本人としては突出した才能だったといえる時代でした。もう少し真摯に相撲に取組めば違う相撲人生があったかもですが、この性格だからこそ生まれた面白いエピソードもたくさんあります。

部屋の女将さんと喧嘩

ファミコンのセーブデータを消されたり、あとはちゃんこがマズいとか言うくだらない理由で女将さんと不仲になったと言われています。

親方とも折り合いが悪く、最終的には「もう戻らない」という言葉を残して部屋を飛び出し、そのまま力士引退となったそうです。一応兄弟子の北の洋昇さんという力士が説得しに行ったそうですが拒絶。しかもその間に親方が引退届を出してしまったそうです。

ちなみに後年北尾はこの引退劇について、

「(ちゃんこが)美味い・不味いの問題ではなく、若い衆が料理を作れないほどたるんでいることで、(立浪)親方に再三指導するよう求めてきたが全く取り合ってもらえず、逆に親方から若い衆に謝罪するよう求められた。それが納得できず、部屋脱走を試みるも女将が止めに入ったため、それを振り切る形で部屋を後にした。すると親方がそれを見て『(女将に)暴力を振るった』と新聞記者を煽って大騒ぎになった」

と彼なりに理由があっての行動だったと語っています。

ただし部屋でファミコンをしていたことや、他の部屋のちゃんこが美味しいといっていた情報などが北の富士から暴露されるなど、型にハマらない性格だったことは事実のようです。そして相撲引退後はプロレスラーとして活躍されていました。

 

プロレスラー北尾

印象深いのはやはり高田延彦戦でしょうか。

UWF時代の高田延彦に完全にしてやられました。

確定的な証拠はありませんが、台本破りをして高田がハイキック勝利したと格闘技ファンの間では既成事実化しています。

当時の北尾はSWSや新日本プロレスをクビになっており、ちょうど総合格闘家を名乗っていたところでした。ですのでガチンコの試合を行う覚悟はあったのかもしれませんが、肝心のUFWが格闘技風のプロレスをする団体だったので、これは私もブック破りかなと思っています。

こちらは分かりやすいプロレス。

キャラクターは小川直也に近いですかね。素質が抜群でプロレスがヘタ、真っ当なプロレスに対する向上心がないといったところでかなり共通点は多いです。

小川直也がスターになったのは才能もあるんでしょうが、猪木と佐山がついていたこと、あとは橋本真也というライバルがいたことでしょうか。でも革ジャンきたりキャラ作りしてたとこをみると、多分プロレスのことは好きだったんですよね。

総合格闘技の試合で唯一勝利したネイサンジョーンズとの試合。十中八九ヤラセですが初期のプライドは多くの試合がヤラセだったので仕方ないです。

ちなみにこのネイサンジョーンズは大ヒットした「マッドマックス怒りのデスロード」に出演するなどハリウッドで活躍されています。

(動画のタイトルはペドロオタービオとなっていますが間違いですね。ペドロオタービオは武藤敬司となんちゃって総合格闘技の試合を行った方です。)

 

リングアナウンサー田中ケロの見解

性格は世間で言われているほど悪くなかったと当時の印象を語っていました。どちらかというと子供だったんですかね。芸能人なんかもイメージが最悪の方でもいざ接してみるといい人だったりということは多いらしいので、結局はマスコミによって作られたイメージのほうが大きかったのかもしれません。

 

相撲ファンの回顧

ご冥福をお祈りいたします。










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