元横綱の双羽黒こと北尾光司さんが55歳の若さでお亡くなりになしました。ご冥福をお祈りするのは当然として、彼はとても面白い人物だったのでその人生を振り返ってみます。
【元横綱・双羽黒 北尾さん死去】https://t.co/4JmBFNXvPr
元横綱・双羽黒の北尾光司さんが死去。波乱に満ちた55年の人生に別れを告げた。葬儀、告別式はすでに執り行われたという。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年3月29日
yahooニュースでも紹介ある通り波乱の格闘技人生でした。力士時代はあの朝青龍も霞むほど破天荒だったんじゃないでしょうか。当時のリングアナウンサーなどが彼の性格に言及していたので、あわせて紹介します。
力士の寿命が短い理由
ここ10年で亡くなった元横綱の方たちを見てはやり力士は寿命が短いと改めて感じました。
2010年 初代若乃花82歳
2011年 隆の里 59歳
2013年 大鵬 72歳
2015年 北の湖 62歳
2016年 千代の富士 61歳
2017年 佐田の山 79歳
2018年 輪島 70歳
2019年 双羽黒 55歳
一般的に言われている早死の理由は、体の大きさほど内臓の大きさに違いがないため、心臓などの臓器に大きな負担がかかったり、あとは若い頃無理して太ることも影響していると言われています。
体を酷使するアスリートの中でも力士は特に身を削っていると思います。リアルタイムで見ていた朝青龍や貴乃花には長生きしてもらいたいものです。
横綱時代の破天荒エピソード
横綱時代の戦績はあまりふるいませんでしたが、力士としての才能はかなりのものでした。
これは昭和61年に行われた千代の富士との取り組み。
当時は195cmの身長があって横にも大きくて動けるだけで日本人としては突出した才能だったといえる時代でした。もう少し真摯に相撲に取組めば違う相撲人生があったかもですが、この性格だからこそ生まれた面白いエピソードもたくさんあります。
部屋の女将さんと喧嘩
ファミコンのセーブデータを消されたり、あとはちゃんこがマズいとか言うくだらない理由で女将さんと不仲になったと言われています。
親方とも折り合いが悪く、最終的には「もう戻らない」という言葉を残して部屋を飛び出し、そのまま力士引退となったそうです。一応兄弟子の北の洋昇さんという力士が説得しに行ったそうですが拒絶。しかもその間に親方が引退届を出してしまったそうです。
ちなみに後年北尾はこの引退劇について、
「(ちゃんこが)美味い・不味いの問題ではなく、若い衆が料理を作れないほどたるんでいることで、(立浪)親方に再三指導するよう求めてきたが全く取り合ってもらえず、逆に親方から若い衆に謝罪するよう求められた。それが納得できず、部屋脱走を試みるも女将が止めに入ったため、それを振り切る形で部屋を後にした。すると親方がそれを見て『(女将に)暴力を振るった』と新聞記者を煽って大騒ぎになった」
と彼なりに理由があっての行動だったと語っています。
ただし部屋でファミコンをしていたことや、他の部屋のちゃんこが美味しいといっていた情報などが北の富士から暴露されるなど、型にハマらない性格だったことは事実のようです。そして相撲引退後はプロレスラーとして活躍されていました。
プロレスラー北尾
印象深いのはやはり高田延彦戦でしょうか。
UWF時代の高田延彦に完全にしてやられました。
確定的な証拠はありませんが、台本破りをして高田がハイキック勝利したと格闘技ファンの間では既成事実化しています。
当時の北尾はSWSや新日本プロレスをクビになっており、ちょうど総合格闘家を名乗っていたところでした。ですのでガチンコの試合を行う覚悟はあったのかもしれませんが、肝心のUFWが格闘技風のプロレスをする団体だったので、これは私もブック破りかなと思っています。
こちらは分かりやすいプロレス。
キャラクターは小川直也に近いですかね。素質が抜群でプロレスがヘタ、真っ当なプロレスに対する向上心がないといったところでかなり共通点は多いです。
小川直也がスターになったのは才能もあるんでしょうが、猪木と佐山がついていたこと、あとは橋本真也というライバルがいたことでしょうか。でも革ジャンきたりキャラ作りしてたとこをみると、多分プロレスのことは好きだったんですよね。
総合格闘技の試合で唯一勝利したネイサンジョーンズとの試合。十中八九ヤラセですが初期のプライドは多くの試合がヤラセだったので仕方ないです。
ちなみにこのネイサンジョーンズは大ヒットした「マッドマックス怒りのデスロード」に出演するなどハリウッドで活躍されています。
(動画のタイトルはペドロオタービオとなっていますが間違いですね。ペドロオタービオは武藤敬司となんちゃって総合格闘技の試合を行った方です。)
リングアナウンサー田中ケロの見解
北尾さんが亡くなっておられました。
新日本時代、悪い印象ないんですよ。長州さんと揉めた時もホテルの部屋まで話にいきましたが、ちゃんと話せば、お互いわかるんちゃうかって思った気がするなあ。
めちゃくちゃ恵まれた体格に甘えちゃってる感じがあったんで、もったいないなぁと。早すぎますよ😢
— 田中ケロ@リングアナ (@tanaka_kero_mg) 2019年3月29日
北尾君に関して、えー とか、マジかよってコメントありますが、巡業中も話したし、性格悪りーなぁとか、生意気だなぁ、合わねぇなぁとか、感じたって記憶、ほんまないんす。
そうゆうやつって忘れないじゃないすか。新日本入った時、そんな人いたし、ちゃんと覚えてるし。
それが誰かは言えませんが🤫— 田中ケロ@リングアナ (@tanaka_kero_mg) 2019年3月30日
ただね、北尾君って、ガーッと来られたら、ガーッと言い返してしまう性格だったんちゃうかな。
長州さん時も反省する所はしてた思いますよ。
あと、恵まれた体格に甘え過ぎてて、もう少し厳しい練習してればなぁとは、思ってはいましたわ。— 田中ケロ@リングアナ (@tanaka_kero_mg) 2019年3月30日
性格は世間で言われているほど悪くなかったと当時の印象を語っていました。どちらかというと子供だったんですかね。芸能人なんかもイメージが最悪の方でもいざ接してみるといい人だったりということは多いらしいので、結局はマスコミによって作られたイメージのほうが大きかったのかもしれません。
相撲ファンの回顧
まだ携帯電話が無い時代
パソコンが趣味でしたね✨😄— 佐久間 啓介@ 10 years 🎵 (@Keisuke390Com73) 2019年3月29日
不摂生が尋常じゃなかったのかな?
あの世や来世では、千代の富士と本物のライバルになって頂きたい。
親方と喧嘩別れこそしてなければ、
十分に千代の富士や若貴兄弟とも張り合えた。
バンバンビガロにも霊界で会ってますかね?
プロレスならホウキ一本でもプロレスが出来るビガロに学んだ方が良い。— 霊界大師 Mͫͫͫaoͦͦͦͦͦͦͦͦらすかる国王🍣\((´∀`*))/🌸眞魚 (@spga43y9) 2019年3月29日
元横綱双羽黒北尾光司死去55歳。
花のサンパチトリオとかで八角理事長が横綱北勝海だった頃に張り合ってたイメージが残る。同時に恵まれた体格と相撲技術があるのに非常に残念というか勿体なかった力士。八角理事長もショックが大きいのではなかろうか。
死相がにじむ元横綱は他にもいる…#大相撲— 子竜の空YouTube (@777shiryu) 2019年3月29日
レスラーコスチュームと高田延彦との対戦は負けっぷりが衝撃だった。💧
御冥福を祈ります。m(_ _)m— ヒデ (@hideyan1212) 2019年3月29日
横綱としての品位は余り感じなかった印象。でも横綱までたどり着いた努力とセンスはあり、ある意味ヒール的な横綱だった。他の分野でも御活躍され、記憶に残ってます。
— 🐺和久 & 宇宙太🌌 by asidas®🐾 (@kazuhisa_1217) 2019年3月29日
優勝こそありませんでしたが決定戦には2回出ています。いずれも千代の富士に敗れ優勝こそ叶いませんでしたが。先代の九重親方〈千代の富士〉も彼が廃業にならず現役が長かったら自分はこれだけ優勝できなかったかも知れないと言われたほどの素質があった方でした。
ご冥福をお祈りします。— 忍さん (@K8G7jZRLEcEBHLn) 2019年3月29日
ご冥福をお祈りいたします。