東海道新幹線内で乗客3人を殺傷した小島一朗被告が無期懲役となり、死刑が妥当であると反発の声が多く上がっています。
新幹線の乗客だった男性一人が死亡、女性二人は一命は取りとめていますが、小島一朗には明確な殺意があり刑務所を出たらまた犯行に及ぶと口にしていたようです。(女性の一人は全治1年の重傷)
【新幹線殺傷 被告が万歳三唱】https://t.co/iDhckaSLS5
東海道新幹線で昨年6月、乗客3人が殺傷された事件で、横浜地裁は小島一朗被告に、無期懲役の判決を言い渡した。判決が言い渡されると、小島被告は「控訴はしません。万歳三唱します」と述べ、3回万歳をした。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年12月18日
被害者男性の遺族が浮かばれない判決となってしまいました。判決後には小島一朗被告が「控訴はしません。万歳三唱します」と述べ実際に万歳に及んだようです。
社会生活に限界を感じていたため無期懲役を希望していたこと、そして誰にも相手にされなかった男が初めて人に注目され悦に浸っているのでしょうか。反応したら彼の思うつぼのような気もしますが怒りを抑えられない方は多いでしょう。
佐脇有紀裁判長の発言
「あまりにも人の命を軽視し、動機は極めて自己中心的で身勝手である」
亡くなった梅田耕太郎さんは凶行を止めようとして犠牲になってしまいました。私もこの件は死刑が妥当だと思っていましたが無期懲役で決着となりそうです。
死刑ではなく無期懲役となった理由
そもそも検察側が死刑ではなく無期懲役を求刑していたため、最大限重い判決が出ても無期懲役という着地点が最初から見えていました。検察側が無期懲役を求刑しても死刑判決が出た判例は過去にあるようですが、1957年が最後と現実的ではありません。
以下無期懲役求刑から死刑となった判例。
・1946年11月14日 大阪地方裁判所(松本(圭)裁判長) 知人夫婦殺傷事件で男に死刑判決。
・1947年7月8日 秋田地方裁判所(小森裁判長) 強盗殺人事件で20歳の男に死刑判決。1947年12月12日、仙台高等裁判所秋田支部は無期懲役判決。確定
・1949年12月28日(坂本裁判長) 津地方裁判所 伯母・妻子殺傷(3人殺害)の男に死刑判決。1950年6月12日、名古屋高等裁判所は無期懲役判決。確定
・1957年3月20日 仙台地方裁判所(山田裁判長) 米兵に対する3件の連続強盗致死傷(1人死亡)と日本人女性強盗殺人放火事件(1人殺害)で、黒人米兵Bと愛人女性Sに死刑判決。1958年3月12日、仙台高等裁判所(籠倉裁判長)は両名に無期懲役。愛人Sは確定。米兵Bは上告し、1958年10月2日、最高裁判所第一小法廷(齋藤悠輔裁判長)は上告棄却決定。確定
・1957年12月28日 東京地方裁判所八王子支部(滝沢裁判長) 8歳少女への強姦・殺人事件で27歳の男に死刑判決。当初より殺意を否認しており、一旦控訴したが、1958年7月11日、控訴を取り下げ死刑確定。
日本の裁判史で5例のみ、しかも最後が1957年と大昔の上、後述する永山事件以前のため、求刑を飛び越えて死刑というのは可能性は0に近かったです。
永山基準
検察側が死刑を求刑しなかったのは、1968年に発生した「永山則夫連続射殺事件」の判決が生み出した『永山基準』による判断ですね。
(ざっくりいうと4人以上の殺害で死刑ほぼ確定、一人の殺害ならば強盗や強姦目的でない限り死刑は回避、という日本における刑事裁判の一つの基準です。)
被害者の人数で量刑が決まることについては批判の声があり、近年は一人の殺害でも死刑となることは増えていましたが、小島一朗被告は両親に捨てられた生い立ちなどを検察が考慮して無期懲役の求刑に至ったのかなと思います。
永山基準についてはかなり批判があります。
永山基準 もう見直さないと。
社会のありようも犯罪も変わって来ているんだから❗
死刑にならないギリギリを狙った、って
犯人の望みを叶える司法の判断はおかしいと思う。新幹線殺傷 被告が万歳三唱 2019年12月18日 https://t.co/gntLDmIaVD
— みしん (@dKEpoLMTMdoyYQB) 2019年12月18日
判決のあと万歳三唱をしやがったらしい。
永山基準の呪縛。
改めて思う。
被害者の「量」だけでなく
犯罪の「質」も量刑判断に反映させるべき。
でなきゃ被害者は浮かばれない。新幹線殺傷、23歳男に無期懲役 求刑通り、横浜地裁支部
https://t.co/KiJgnBXgLL— dokuguma (@dokuguma1982) 2019年12月18日
無期懲役の判決がでて法廷で万歳三唱をする💢
死刑でいい💢
永山基準は見直せ💢
腹立たしい💢
— わたなべ (@chi9nabe) 2019年12月18日
永山基準は多くの遺族を苦しめてきました。今回の判決を機に人生に絶望したサイコパスが無期懲役狙いで模倣犯とならないか心配です。
ネットの反応まとめ
⬜️ 新幹線殺傷事件 無期懲役の判決https://t.co/jbZsXZEa4l
裁判長から控訴できると説明を受けた際、被告は「控訴しません。万歳三唱します。バンザーイバンザーイバンザーイ」と法廷内で万歳三唱したそうです。死刑は怖いが、刑務所で暮らしたい、被告のその願いが叶った判決となったわけですね。
— フィフィ (@FIFI_Egypt) 2019年12月18日
被害者が浮かばれない
— . (@Lunch3003) 2019年12月18日
刑務所は楽なところではないってことをどう伝えるかがこれからの課題だな。
— スノープラウ (@kh261281kr18) 2019年12月18日
永山基準ってなんやねん。
昭和の事件だし、私生まれてないし、今は令和なんだよ💢
また人殺すって言ってるのに
無期懲役ってクソ裁判#小島一朗— 保湿 (@seikyosan) 2019年12月18日
無期懲役って、、
治る見込みなくないか?
刑務所の中であれ税金でのうのうと暮らさないでほしい#小島一朗— 玲 (@reirouNOnanaka) 2019年12月18日
彼本人の希望を裏切って死刑判決希望
死刑は嫌だ、更正もしないとか死んでもらうしかない#小島一朗— おさとう@圧倒的平和主義 (@strayed_cats) 2019年12月18日
万歳三唱をしたって。
新幹線殺傷事件の小島一朗。それでも無期懲役なんだって。
狂ってる。— new_stay_2020 (@NewStay2020) 2019年12月18日
遺族じゃない自分がこんなに腹が立つんだから、遺族の事を考えたら極刑でいいと思う。#小島一朗
— King of kings (@Rayoflightrftm) 2019年12月18日
またでたね!日本の裁判所の過去判例に囚われた判決が・・被告が望み検察が後押し、そして裁判官が素直に判決!亡くなられた方は浮かばれないね!
— my_まっしゃん (@my77070037) 2019年12月18日
日本の司法の暗部を感じるわ。。。
— Jay (@Nobo1969) 2019年12月18日
民意を反映させる為の裁判員裁判
もう要らないでしょう。
(過去の犯例を基本にするなら)死刑判決が妥当
遺族が可哀想でならない。— mm (@mm91753594) 2019年12月18日
検察も控訴はしないだろうな。
ヤツには晴れて無期懲役が与えられる。
死刑求刑なら、控訴する道もあったが……。
求刑を無期懲役とした検察側の失態と呼ばざるをえないな。誰だ、担当した検事は。— ジャンおジャギ (@Ojagimaru) 2019年12月18日
これで死刑を回避するために2人まで計算して殺傷した犯人は無期懲役にするといういらん判例ができたのか。司法の硬直を利用する愉快犯にまんまと利用されるとは情けない。
— いしのなか (@kantaro2222) 2019年12月18日
この殺人鬼を生かすために税金が使われることになりますね。。。
国会では、犯罪者を裁く法律を改めて考えてほしいものです。
謎の追及なんてどうでもいいのでね。— 日本を知る (@LoveJapanPride) 2019年12月18日
万歳が事実なら許せない🤒殺害して自分の希望判決に万歳三唱ってありえん…個人的には死刑にして欲しいよ😿
— 🐱🎵のらこ✨にゃんこ✨大好き✨🐱🎵 (@mietarow280) 2019年12月18日
でも終身刑じゃないから出てこないという保証はないですね。死刑が妥当だと思いますが。
— ウマダイスキ1(再登録) (@mVJXsrhmxFqf9Wg) 2019年12月18日
遺族の控訴は難しい
遺族に控訴して欲しいという意見も少なくなかったです。
新幹線車内の殺傷事件の判決だけど、こればかりは検察側は控訴してほしい。裁判員裁判では無理。高裁でプロの裁判官のもとで裁判してほしい。被告の思い通りになってしまって、裁判員や検察は一生後ろ指さされると思う。特に被害者や遺族がどう思うんだろうか。
— 椎菜望海(のぞみん) (@shiinanozomin_s) 2019年12月18日
同意見ではありますが、検察側の求刑通りの判決のため控訴は現実的に難しいでしょう。遺族というより検察が最初から死刑求刑するべきだった気がします。
小島一朗被告についた弁護士は 「過剰に重い刑を科すべきではない」と主張していたようです。出所したら再犯すると宣言していたのでさすがに弁護士も控訴はしないでしょう。生い立ちには同情しますが似たような境遇から立派に成長した方は多くいますので、結局は小島一朗が欠落した人間だったのでしょう。ないとは思いますが仮出所だけは辞めていただきたいところです。