不祥事、事件

熊沢英昭に情状酌量は必要なし 娘の縁談破断と自殺 息子英一郎殺害の罪

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元農林水産事務次官の熊沢英昭が息子である熊沢英一郎を殺害した事件で、熊沢英昭は情状酌量を求めるべき事情があったのか一つ争点になっています。

長男の熊沢英一郎は、ドラゴンクエスト10というオンラインゲームに入り浸っている典型的な引きこもり、時に家庭内暴力を振るうこともあったようで、逮捕された時の熊沢英昭は全身DVによるアザだらけだったそうです。更に娘は兄(英一郎)が原因で縁談が破断となり数年前に自殺していたことも報道されており、熊沢英昭は執行猶予処分とすべきとの声まで上がっています。

犯行自体は認めていますが、このままでは息子が他人に危害を加えてしまうかもしれないと危惧し、自身でケリをつけるため殺害に及んだと見られています。妻あてには以下のような手紙も送っていたようです。

「これしか他に方法はないと思います。死に場所を探します。見つかったら散骨してください。英一郎も散骨してください」

相当に追い詰められた犯行だったのでしょう。中学時代にイジメを受けた頃から熊沢英一郎による家庭内暴力が始まったようで、大学進学後は一旦親離れしたようですが、事件1週間前に実家に戻ってきたようです。

また彼の妻も

「長男のことを本当に一生懸命やってくれた。刑を軽くしてください。お願いします」

と減刑を訴えています。彼女も熊沢英一郎のことで悩み自殺未遂していたとのことです。

熊沢夫妻の境遇には同情しますが、「殺人罪」「量刑」などの検索履歴が検察に指摘されており、殺害の計画性については回避できない状況でもあります。※懲役6年の判決となりました。(検察は懲役8年求刑、弁護側は執行猶予を主張)

以下裁判長の発言

「犯行に至る経緯には、短絡的な面があると言わざるを得ない」

といっても殺人で6年程度の実刑なのでかなり甘い判決です。※何と熊沢英昭はそれでも不服だったのか控訴を選択。

 

情状酌量は必要か

同情はしますが情状酌量を適用するかどうかは微妙なところです。

まず検察に指摘されている検索履歴が事実であれば、殺害の計画性は間違いありませんし、家庭内の問題については確かに警察など行政の介入は時間がかかりますが、ここ最近は自立支援施設や引き出し業者など、民間の企業が発達障害や引きこもりの子供を持つ家庭を救うべく動いてくれています。

押川剛の著書などで最近は広く認知され始めています。

無論お金はかかりますが、熊沢英昭は次官までいった官僚ですのでその点は問題ないでしょう。今のところ熊沢夫妻が民間の団体に通報、助けを求めた情報などはありませんので、やるべきことをやっていない感もあります。

そこまで考えが及ばなかった、民間団体の存在を知らなかったのかもしれませんが、殺人まで犯す覚悟があるなら、その前にやれることはないか調べる義務はあるでしょう。例えば生活保護を受給できずに母親を殺害した「京都認知症母殺害心中未遂事件」などは情状酌量が当然だと思いますが、熊沢英昭のケースは慎重に考える必要がありそうです。

今回の裁判結果次第では、引きこもりの息子や娘に悩む親による類似事件を誘発してしまうかもしれません。

 

娘は縁談が破談し自殺

父にとって娘は特別な存在ですから、この時の恨みもあったのかもしれません。縁談が破断となったのは、自分の嫁の家族に変なのがいたら嫌だというところでしょうか。 事情があるにせよ引きこもりはいろんな場面で家族に迷惑をかけてしまいます。

 

情状酌量は必要ない派の意見

かなり少数派でした。

ネットの反応まとめ

情状酌量を与えるべき、減刑すべきとの意見が多かったです。

 

自らがまいた種であるとはいえ確かに同情すべき状況ではありました。裁判結果はどうなるのでしょうか。

熊沢英昭に情状酌量は適用されるべきか









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