上は具志堅用高から下は亀田興毅まで数々の世界王者を輩出したボクシングの名門協栄ジムが当面活動を休止することが明らかになりました。※協栄ジムHPではその報道を否定。一方金平会長は休止を主張。ジムの名称を変更し存続する決着となりそうです。
金平桂一郎会長と実質的なオーナーの方向性の違いとのことですが、ジムの閉鎖ではなく休止ということなので、一応今後活動再開の可能性は残されています。とはいえ今のボクシング界で協栄ジムに上がり目があるのか微妙なところではあります。
【ボクシング名門 協栄ジム休止】https://t.co/IRFWyo0X1N
プロボクシングの名門・協栄ジムが活動休止することが分かった。休会理由は実質的オーナーと同会長の方向性の違いで、金平桂一郎会長は「経営者トラブルです」と説明。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年12月7日
実質的なオーナーという表現でしたので、金平氏は雇われ会長になっていたのでしょうか。金平氏が雇われ会長でなければ彼の一存で経営を続けることはできたはずです。
協栄ジムは非上場企業ですので、本来はオーナーの一存でどうにでもなるはずで、契約上も共同経営となっていなければ、ジムの経営が厳しくなったことが本当の理由ではとも勘ぐってしまいます。※実質オーナー側はジムをこのまま存続させたい考えのようです。
ちなみに実質的オーナーの名前や顔などは公開されていませんが、いくらボクシングジムといえど反社会的勢力などではありません。(協栄ジムは株式会社なので企業データベースなどで情報は確認できます)
ボクシングジムの相次ぐ閉鎖とその理由
2017年には同じく名門のヨネクラボクシングジムがこちらは完全に閉鎖しています。
1年半前に書いた「#ヨネクラジム 閉鎖」のルポ。最終回です。
閉鎖の理由からジムの後継者問題、ヨネクラ大橋ジム構想まで。ヨネクラジムとは何だったのか。自分なりの考えを記しています。
ジム閉鎖では異例となるテンカウント・ゴング…。https://t.co/EM5ab9cQSU
— 森合正範 (@masanori_moriai) 2019年3月2日
↑ ヨネクラ会長。協栄ジムと違い健全なマッチメイクでしたが会長が高齢だったための閉鎖。
名門ジムではありましたが、練習生時代の畑山隆則の才能を見抜けなかったり、クレイジーキムの世界戦をなかなか組めなかったりと、手腕的には帝拳ジムに及ばなかった印象です。
今回の協栄ジムと同じく休止しているのが青木ジムです。
青木ボクシングジム到着🥊
これから木村翔チャンピオンと対談です。#木村翔 pic.twitter.com/BQQJfo57Nk— 木村悠(Boxing世界Champ) (@kim1123y) 2018年8月21日
青木ジムはパワハラ、金銭トラブルによる休止だそうです。現在安定している大手ボクシングジムは帝拳ジムと大橋ジムぐらいですかね。帝拳ジムは世界にコネがあり、大橋ジムは井上尚弥の存在が大きいです。
ボクシングは世界王者になっても一生安泰というわけではないですし、本格的なジムだと現在は経営が難しいようです。生き残りの道としてフィットネス化がありますので、そのことが方向性の違いかもしれません。
やっぱりジムはいいネ。西岡チャンプが引退後に開設したジム
、
【写真は西岡ボクシングジム】 pic.twitter.com/kxsSMc4e1q— 大島将☆豊かさ意識をたかめよう!!【公式】 (@masapro_mo) 2016年10月10日
元世界王者の西岡利晃のように、成功しているジムの多くはほとんどフィットネスジムと化しています。
ボクシングジムのオーナーとトラブル
ここ最近だとはじめの一歩の作者森川ジョージ先生が出資した「JB SPORTSボクシングジム」の雇われ会長として働いていた元ボクサー高橋ナオト氏のトラブル⇒絶縁も有名です。
ここが家から徒歩10分のところにある「はじめの一歩」の作者森川ジョージ先生がオーナーを務めるJB SPORTSボクシングジム。 pic.twitter.com/AzsTIGDlhj
— ねこちゃば (@neko_chixyaba) 2019年7月20日
↑「JB SPORTSボクシングジム」。
森川ジョージは高橋ナオトのことをかなり尊敬していたため好待遇だったはずですが、高橋ナオトの不義理によってその座を追われたと言われています。
協栄ジム 数々の不祥事
名門ジムですが悪評も少なくないジムです。
更新が遅くなって申し訳ございません。皆さん、応援本当にありがとうございました。協栄ジム全勝、亀田家全勝の最高の一日になりました。
また更新します。
AbemaTV「ラスト亀田興毅〜最後の現役復帰〜」https://t.co/7FsDTvonhg
↑こちらから見れます。#亀田興毅 pic.twitter.com/VUGEgr4JuU— 亀田興毅 (@koki_kameda1117) 2018年5月6日
亀田興毅もかつて所属していました。
彼はグリーンツダジムに所属していましたが、いろんな意味での才能を見抜いた金平会長によって引き抜かれ協栄ジムに移籍。一時期は日本のボクシング界を圧巻しましたが、話題性に実力が伴っていなかったので黒歴史になってしまいました。
鬼塚勝也の世界タイトルマッチ🥊
これのオープニング📹TBS放送だったと思うけど
なかなか音楽も映像も
カッコいい👍
片岡鶴太郎も映ってる🤭ベルトは取ったけど👑
疑惑の判定とか言われたなぁ
懐かしい😭#エキサイトマッチ #ボクシング #WOWOW #格闘技 #UFC #RIZIN #パッキャオ #鬼塚勝也 pic.twitter.com/923rZ9C3F7— SAKU🌸39🌸 (@saku3150saku) 2019年5月3日
鬼塚勝也にも疑惑判定が。島田紳助が現地で観戦していて「負けた。」と帰ろうとしたら判定勝利で驚いたと言っていたことがあります。ただし鬼塚勝也自体はストイックでファンも多かったです。
カヌーの事件で協栄ジムの会長が具志堅の対戦相手に毒入りオレンジジュースを飲ませたのを思い出した。
— やっさんブル (@atataka_yassy) 2018年1月11日
渡嘉敷勝男の対戦相手に毒入りオレンジジュースを飲ませた事件もありました。(先代会長は認めていませんでしたが、ボクシング協会にはほぼ黒として扱われています)
亀田興毅が最後の打ち上げ花火になってしまうのでしょうか。ネットが普及した今、実力が伴っていないとスターに仕立て上げるのが以前より難しくなりました。
先代は金平正紀会長
本日は、先代金平正紀の20年目の
命日だとご存じな方も多いと思います。
金平ジムの初代世界チャンピオンの海老原博祥さんの誕生日でもありました。
深い縁を感じております
とき、昭和38年9月18日 pic.twitter.com/qJ5TEEvqtZ— 金平桂一郎 (@kyoeikanehira) 2019年3月26日
ドドリアと評されている金平桂一郎さんは息子さんです。
世界王者でも引退後は別業界へ
協栄ジム、ちょっと残念だね。育てた世界王者の中には、岩手県盛岡市出身の元WBC世界スーパーフライ級王者・佐藤洋太さんがいる。現在は、盛岡・都南で焼肉店「チャレンジャー」の雇われ店長に。運営してるのは、私の地元・一関市に本社を持つ「いわて門崎(かんざき)丑牧場」。
— あっきぃ。@負けるな香港、負けるな岩手競馬。 (@aki1973) 2019年12月7日
佐藤洋太さんは元世界王者ですが現在は焼肉屋の雇われ店長、星野敬太郎も一時はジムを設立していましたが、現在はボクシングと関係のない仕事をしているようなので、セカンドキャリアに苦労する業界でもあります。(その業界に受け皿がないという意味で)
後輩くんがクレイジーキムさんに無茶苦茶鍛えられて死にそうな顔になってる(゜ω゜) pic.twitter.com/qev2S3x9TT
— 素戔乃豚骨寿司ラーメン出雲介666(・ω・っ)З (@susano1031) 2017年10月14日
クレイジーキムのように親がパチンコ経営のお金持ちであれば地元でジム経営できないこともありません。なんとジム開きには高橋克典が来たそうです。
ネットの反応まとめ
ひえー協栄ジム休会とか…
古いジムが閉めちゃうの続くなあ😭
どうぞ選手に救いの手を— マリコ (@mamarico) 2019年12月7日
ですね!
こんな話をしたのが悪かったのか、
今朝協栄ジム休会ニュースを目にしました。寂しいと一言です。
新人王戦控える京之介選手も可哀想。
名門ジムがこんな形になるとは。。。
帝拳ジムも本田会長が第一線退いた後はどうなるか心配になって来ました(◞‸◟)— Tereeee (@tero2019) 2019年12月7日
世界王者多数協栄ジムが経営者トラブルで活動休止へhttps://t.co/FMAiqXhsCf
ジムの経営は今厳しいよな、本格プロジムかエクササシズも含めた気軽なジムかで経営方針で変わる
ゲーセンもガチ勢ばっかかライト層も多い店かで違うし
にてるなぁって日ごろから思ってる— GAME BOX Q3 (@GAMEBOXQ3) 2019年12月7日
ボクシング協栄ジムが活動休止へ 13人の世界チャンピオン輩出 #ldnews https://t.co/BJdAhToaJe
寂しい話だね。開設した金平正紀会長はとんかつ屋をやっていて、バイトに来た海老原博幸の身のこなしを見て、世界チャンピオンになれるとジムを始めた。物凄い慧眼の持ち主だった。— 邪悪な神官 (@evpriestkz) 2019年12月7日
協栄ジムの歴代世界王者一覧
海老原博幸、西城正三、具志堅用高、上原康恒、渡嘉敷勝男、鬼塚勝也、勇利アルバチャコフ、オルズベック・ナザロフ、佐藤修、亀田興毅、坂田健史、佐藤洋太、亀田和毅という日本のボクシングジムでは最多13人の世界王者を輩出しています。
具志堅用高と勇利アルバチャコフは日本史上でも上位に入るボクサーでした。ただし勇利アルバチャコフは世界王者になっても外車の一台も買えないと恨み節を残しロシアに帰り喧嘩別れのようになっています。(勇利アルバチャコフに関しては協栄ジム側にも投資したとの言い分もあります)
現役では亀田三兄弟のいとこ京之介選手が所属しています。ある意味干されることなく移籍するいい機会でもありますので、何とか好転させて欲しいです。以上協栄ジム休止騒動でした。