京都府向日市のアパート駐車場で腐敗した女性の死体が見つかる事件がありました。
犯人は生活保護を受けていた55歳の橋本貴彦(無職)と、彼の生活保護を担当していた向日市地域福祉課職員の余根田渉で、市の職員は橋本貴彦に前科があったことから怖くて逆らえず、容疑者二人の間に主従関係があったとみられています。
【遺棄 市職員は男に恐怖心か】https://t.co/slTwms8ex3
京都府向日市で女性遺体が見つかり、男と向日市職員が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、職員は男の日頃の言動に恐怖心を抱いていたとみられる。府警は、遺棄協力を指示されていた可能性があるとみて調べている。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年6月14日
↑ 死体を保管していたとみられる冷蔵庫などが警察に運び出されています。
尚駐車場で死体が見つかったとの報道ですが、二人で部屋から死体を運び出した後に警察に見つかったものと思われます。近隣住民もアパートの一室から異臭がすると通報もあったようです。
市の職員が何故一人で前科を持ったやくざ者の男性と対応することになったのか、生活保護ケースワーカーの業務環境に問題があるのではと市にも批判が集まっていました。
【画像】橋本貴彦と余根田渉
こちらが橋本貴彦。元ヤクザで2006年には宮崎県でパート従業員丸山広美を殴って殺してしまうなど、似たような事件も起こしていたそうです。
余根田渉。普段から買い物に行かされるなど主従関係ができていたようです。
被害者女性は橋本貴彦容疑者の交際相手として同居していたとみられており、橋本貴彦は別れ話でもつれ殴ったら死んでしまったと供述しています。市の職員は死体遺棄のみ手伝わされたようです。
京都は生活保護率が高い
生活保護受給率の都道府県ランキングを作成しました。大阪府の受給率が最も高く、最も低い富山県の10倍です。年代別の受給率も計算しました。https://t.co/ZcADSmiGAC #生活保護受給率 #都道府県ランキング pic.twitter.com/VvfG8SBBu7
— 都道府県市区町村 (@todofuken) 2016年4月11日
全国一位の大阪府には及びませんが、京都府も全国で6番目の生活保護受給率でした。やむを得ない事情で受給している方には何の落ち度もないのですが、「労働せずして金が貰える」システムは悪人や堕落した人間に悪用されてしまいます。
底辺労働者よりも生活保護受給者のほうが、収入が高く豊かな暮らしをしているという状況はどう考えても道理がおかしいです。病気で働けない方の生活水準を下げろというわけではないですが、底辺労働者を救済するなり、審査の精度を上げるなど、何らかの変革は必要な課題となっています。
生活保護論争
ツイッターで生活保護の審査を厳しくするのは間違いという議論がされていました。
生活保護は不正受給が多いから審査を厳しくしろというが、不正受給のほとんどは審査が通ったあとに起こるのだから、審査を厳しくしても意味がないのです。
むしろ世界的に日本は生活保護捕捉率が著しく低いので、積極的に受けられるようアピールすべきなのです。
偏見なく正しいデータを見ましょう。 https://t.co/QhxBpAZifh— swep (@swepwtf) 2019年6月9日
受給したお金をその足でパチンコ等のギャンブルへつぎ込むドキュメントなんか流れてて、そんなの見ると「ふざけんなよ!」と。一部の悪質?な行為をみて全体を締め付ける流れ。これ、生活保護の問題だけでなくてよくありますよね。結果、自分で自分の首を絞める事になるのになぁ。
— Yatsu (@daiyatsuyanagi) 2019年6月9日
生活保護の金をパチンコにつぎ込もうがなんの問題もないですよ。それは不正ではないです。
— swep (@swepwtf) 2019年6月9日
審査を厳しくした上で、受給者を継続的に監視しなさいと言うことだね。
それは賛成。大賛成。
— 超汚染殺臨 (@wxaTYdIlY3QkJea) 2019年6月9日
要するにあなたは生活保護に偏見があるということですよね。
今でも生活保護にたどり着けなくて死んでしまう人がいるというのに。
より厳しくしてどうするのか。— swep (@swepwtf) 2019年6月9日
生活保護不正受給者を排斥しているだけであって、正規に受給している人たち(怠けてるものを除く)は堂々と受給をすれば良い。
— 超汚染殺臨 (@wxaTYdIlY3QkJea) 2019年6月9日
そんなことは聞いていない。
審査を厳しくする意味はないです。— swep (@swepwtf) 2019年6月9日
審査を甘くするのはダメ。税金の垂れ流しになる。
— 超汚染殺臨 (@wxaTYdIlY3QkJea) 2019年6月9日
不正受給は審査を厳しくしても防げないんだってことを全然理解してないですね。
— swep (@swepwtf) 2019年6月9日
いや、理解した。
審査を厳しくし、さらに承認後も常に不正とならないように監視を続けなければならないということがよく分かった。
— 超汚染殺臨 (@wxaTYdIlY3QkJea) 2019年6月9日
審査を厳しくすればするだけ救える困窮者が少なくなります。
あなたのやり方だと死人が増えますね。
あなたはとんでもなく心が狭いのですね。セコいというか。— swep (@swepwtf) 2019年6月9日
言っている意味がわからない。審査を厳しくすれば困窮者が増える?受給する資格があれば支給される。それだけ。大盤振る舞いでなりふり構わず支給しろという考えには賛同できない。
— 超汚染殺臨 (@wxaTYdIlY3QkJea) 2019年6月9日
審査が厳しすぎるので、審査を受ける前に諦めてしまっている人が多いのですよ。
今でも十分に厳しいのです。
生活保護捕捉率は世界的に日本はとても低いのです。— swep (@swepwtf) 2019年6月9日
一見正論っぽいですが、言葉遊び的な一面もあるというか確かに受給基準を引き上げる必要はないですが、「審査の精度」を上げる必要はあると思います。そしてそれも広義では「審査を厳しく」で間違っていないと言えます。
ネットの反応
上司の、若いスタッフに対する安全配慮が十分だったのか、とても疑問。威圧的な相手とは二人きりにならないように気を付けたり、困りごとの相談にのったり、していたのだろうか?
— 木村草太 (@SotaKimura) 2019年6月13日
人身でも無い交通事故の交渉であれ
1対1は危険— 達磨種雪 (@darumashyuki) 2019年6月14日
人を殺せる人に脅されたら、恐怖で正常な判断ができなくなるのも無理はないと思う。
それでもこの市の職員さんにも刑事罰が下ってしまうのは仕方のない事なのかもしれないが、どうか寛大な判断がなされてほしいと思います。
— りゅうのすけ (@r_u_0131) 2019年6月14日
ヤクザ者押し付けられて、誰も頼る人もいなくて恐怖で正常な判断ができなかったってところか…
— ゴリラゴリラゴリラ (@benjonsontyando) 2019年6月14日
元市職員で生保の近くの島で働いてましたが、市の職員とは思えないほど過酷な業務ですよ。
窓口や電話でのお客さんが普通のことを言わないですからね。— ひもにい@公務員からヒモへ (@himodesune123) 2019年6月14日
ニュースを見て、薄々そんな感じがしてたんだよな。
強気に出られるよう職場がバックアップ出来ていたら、職員も貧乏くじを引くこともなかったろうに。京都死体遺棄 容疑の市職員、「前科あると聞き、逆らえず」55歳容疑者に服従し手伝う (毎日新聞) https://t.co/iVYfADKmvt #linenews
— 波速萬太郎@ACE7はじめました (@shindenshanori) 2019年6月14日
京都死体遺棄 容疑の市職員、「前科あると聞き、逆らえず」55歳容疑者に服従し手伝う
こんなバカに公金支払うなよ!すぐ警察に連絡できないほど?
こんな人の給料こそ税金の無駄使い!— 利根川一男 (@firsttonegawa) 2019年6月14日
ケースワーカーの仕事に遺体遺棄はないだろ。
— felicishatch (@felicishatch) 2019年6月12日
日本がどんどん犯罪大国になって行く。
政府が腐敗すると、社会も腐って行く。— 拡大鏡 (@kakudaikyoo) 2019年6月12日
最近、公務員のクズ多すぎだろ!
— 𝔴𝔞𝔯𝔪𝔬𝔫𝔤𝔢𝔯 (@warmon9er) 2019年6月11日
まんごうさん
おはようございます┏○ペコッ
🌷🌸🌹🌺🌻🌼🍉🌴🎆💕👭
生活保護者の死体を遺棄て、、さすが汚染されてる生活保護課!
怖いわ!
💞💖💚💟💝💙💕💔💜💛💓— 2代目 せくすぃー♡♡うさちゃん (@sAIddKVCFV6nfIE) 2019年6月12日
こわい世の中ですね😱
— 美奈ちゃん (@S9Rj9kGAqh101Yc) 2019年6月11日
怖い((( ;゚Д゚)))死刑だね‼️
— 檸檬 (@LRpI0zlnVLGbNJT) 2019年6月11日
日本の生活保護の特徴
世界的にみても受給率自体はかなり低いです。
生活保護を受けることは「恥」なのか?
日本の生活保護の受給者は、人口の1.7%です
ドイツでは、9.7%、フランスでは5.7%、アメリカでは食費扶助を受ける割合が15%(2014年)
日本の生活保護受給率は、世界的に見ると、大変低いhttps://t.co/AVA7TM1C90— ベーシックインカム BI (@aibineko) 2018年9月24日
アメリカやドイツやフランスなど他の先進国は更に生活保護者が多いです(金額に差はありますが)。ただしアメリカイギリスなどは外国籍の方には認めていないので、在日の方が色々あって生活保護を受給できてしまう日本はそこも議論の対象となっています。
市の職員は悪くないのか
実際に女性に危害を加える事に加担していたのであれば話は変わってきますが、死体遺棄ならば情状酌量の余地がかなりあるのかなと思ってしまいます。前科があって無職で失うものがない怖い風貌のヤクザに脅されたら恐怖を感じてしまうでしょう。同情的な意見も多かったです。
ただそれが生活保護受給の認可にまで影響していたら世間の反応はかなり変わってきそうです。怖かったから生活保護を認めた、ではケースワーカーとして話になりません。個人的にはやや情けなさも感じてしまいます。
とはいえ役所の生活保護審査体制は今のままでは不十分です。元ヤクザの男性に付け入られるスキができないよう工夫して頂きたい所です。