日本政府から2000円札以外の紙幣(お札)が刷新されることが発表されました。
元号も令和になりついでにこれまでの紙幣も一区切りということですかね。友人同士では1万円を諭吉と表現して意思疎通していた方多いと思いますが、徐々にそれやったらおじさん扱いになりますので注意しましょう。
【速報】2004年以来、久々に紙幣が刷新されます。1万円札は渋沢栄一、1000円札は北里柴三郎、5000円札は津田梅子の肖像画が検討されています。https://t.co/lf0EmIYpNB
— 毎日新聞 (@mainichi) 2019年4月8日
刷新は決定、人物に関しては検討という報道ですが、ほぼ本決まりと見ていいでしょう。
1000円札:野口英世→北里柴三郎
5000円札:樋口一葉→津田梅子
1万円札:福沢諭吉→渋沢栄一
となります。
ちなみに実際に製造されるのは当分先で、まだいつからと正式な日にちも決まっていません(数年後の予定)。ではまずお札刷新後に旧札が使えるのかどうか、そして使えなくなったお札や硬貨はどうすればいいのか紹介します。
紙幣刷新後の旧札は使えるのか
旧札は全て使えます。
というかむしろしばらくは旧札の方が多くの店で使えると思います。以前2000円札が新たに発行されたときも周知が行き届かず、「2000円札使えない事件」が各地で発生していました。
しかも旧札とは今皆様が多く使っている福沢諭吉の1万円札、樋口一葉の5000円札、野口英世の1000円札に限らず、1986年に発行停止した聖徳太子の万札や、伊藤博文の1000円札、更には1958年に発行停止となった一円札とかも使用可能です。
聖徳太子さん。同時に複数人の話を聞くことができたという逸話があります。
日銀のHPを確認したところ、
1885年(明治18年)に日本銀行として初めて銀行券(お札)を発行してから、現在までに53種類の銀行券を発行しています。
これらのうち、現在発行している種類のほか、既に発行されなくなった種類を含め、現在、22種類の銀行券が有効です。
と記載がありました。
万札だけに万が一見たことがない紙幣が手元にきても、基本的に使えると考えて大丈夫そうです。但し硬貨に関しては旧硬貨は使えないものがほとんどです。使えないレアな旧札もそうですが、無効となった紙幣と硬貨はどうすればいいのでしょうか。
無効となった硬貨と紙幣は銀行へ
コレクションとして持っておいてもいいですが、銀行にもっていけば等価で銀行券(万能金券みたいなもんです)に交換してもらえます。
ただし物凄く注意すべきことが1つあります。
旧硬貨や旧札は価値が上がっているものが多いので、銀行で交換する前に一端価値の確認だけは忘れないようにしましょう。
例えばこちら
あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
俺は自販機でジュースを買った......そしたら釣り銭が10円玉だと思ったら大正11年製の1銭玉だったんだ.....
何を言っているのかわからねーと思うが...... pic.twitter.com/PzvIGCiKeE— さかいくん2号 (@Civic_Integra) 2015年10月3日
こちらは3年ほど前におきた『自販機から1銭(1銭青銅貨幣)硬貨出てきた』事件。
何でも現在の10円玉とサイズの規格がほぼ同じらしいです。この1銭は自販機業者に電話して10円に交換することもできますが、コレクションとして1000円程度の価値があるらしいので、交換しないほうがお得です。
(但し売ったり、自販機に入れて10円として使ったりは法的に面倒なことになりそう。まあ察してください。)
500円玉なんかは記念硬貨が結構出回っているので、もしかすると手元にやってくることがあるかもしれません。その場合はお近くの銀行窓口に行きましょう。記念硬貨のほうは「現金」に交換可能です。
2000円札はどうなるのか
ちなみに2000円札だけは現状維持。しかしこのお札全く見かけません。
2000年記念に発行された新紙幣ですが全く流通していないようです。この大失敗を顧みると今度の刷新も不安になってしまいますが、デザインを変更するだけなので恐らくは何の問題も起きません。
カップヌードルでいうなら刷新はパッケージの変更、2000円札はカップヌードルが抹茶味というまさかの新しい味を発売したようなもんでしょうか。
表に守礼門、裏に紫式部が印刷されてます。
日銀HPによると
二千円券が円滑に流通すれば、小口決済手段の多様化を通じて、皆様の利便性は一層向上するものと考えられます。
こう言っていますが、今のところ二千円札がまともに流通する気配は一向にありません。2003年を最後に製造は終了(今後新たに刷る可能性が0というわけではないです。)2000円札の多くは日銀の倉庫で塩漬けにされているといいます。
今回は新札の発行ではないので大丈夫だとは思いますが、旧札との重複期間がありますので、アンテナを全く張ってない方は戸惑ってしまうことがでてくるかもしれません。
2000円札はこのまま「なかったことになんてしてないけど実質なかったことになってる」感じで押し通すことになりそうです。
お札になる人物
それぞれ3名の偉人を簡単に紹介します。覚える必要は全くないですが、もしかするとどこかでドヤ顔できるかもしれません。
新1000札は北里柴三郎
近代日本医学の父と呼ばれている偉人です。ペスト菌や破傷風の治療法を発見しました。ちなみに医学の父は古代ギリシアのヒポクラテスなので間違えないようにしましょう。
新1万円札は渋沢栄一
資本主義の父と言われています。東証の設立にも携わっているので株トレーダーなどは足を向けて寝れない、あるいは逆に憎たらしい存在かもしれません。
ちなみに経済学の父はアダム・スミスです。
新5000円札は津田梅子
空気を読んで女性もお札メンバー入りです。
名門津田塾大学の創始者です。裏面の印刷は津田塾大学になるのでしょうか。んなわけないですね。
刷新の理由
長らく同じお札を使っていたので偽札防止も兼ねているでしょう。
あとは近年頻発した地震災害で、キャッシュレス化の影響で電子マネーが使えなくなった際困ってしまう事案が多くありましたので、現金の流通をこれ以上停滞させないという政府の方針もあるかもしれません。
まあ1番の理由は「令和」になったので良いタイミングってことでノリですかね。個人的には裏面の建造物など図柄のデザインが何になるのか気になります。以上紙幣刷新情報でした。