金の力でメガクラブに成りあがったマンチェスターシティFC(以下マンC)のサイクルは、思わぬ形で終わりを迎えそうです。
粉飾決算と虚偽報告により(捜査妨害疑惑も)、暫定的な処分として優勝剥奪、罰金36億円、2年間のチャンピオンズリーグ出場停止、プレミアリーグからの降格(4部降格という話も)が下されました。
【マンC 2年間のCL出場禁止処分】https://t.co/9XaOQQSmbr
マンチェスター・シティが2年間の欧州サッカー連盟(UEFA)主催大会への参加禁止処分を科された。マンチェスター・Cは「失望したが、驚きはない」と決定に対して異議を唱えることを発表。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2020年2月14日
過去の例を見るに最終的な処分は、およそ半分程度に軽減されることは多いですが、かき集めた超一流の選手を引き留めておくことはできないでしょう。
オーナーのアブダビ・ ユナイテッド・グループもクラブへの思い入れはビジネス以上のものはないはずなので、こちらも一から立て直すモチベーションは無いかもしれません。
マンCが働いた不正は、スポンサー収入の水増し(オイルマネーを際限なく使うため)と、調査への非協力的な姿勢が問題視されており、ファイナンシャル・フェアプレー規則(FFP)に違反したとみられています。散々指摘されてきた疑惑ではありましたが、FIFAも堪忍袋の緒が切れたのかついにメスが入ってしまいました。
マンCが提訴するため、最終的な処分はスポーツ仲裁裁判所が下すことになります(マンCは他チームの不正についても調査するなど悪あがきしています)。正式な処分決定次第追記します。1年間のCL出場停止と2部降格ぐらいかなと予想しています。
マンCは終了 ユベントスとは違う
以前ユベントスが、八百長のカルチョスキャンダルで2部降格となっていました、
その時にはデルピエロが真っ先に残留を表明し、ブッフォン、ネドベド、カモラネージ、トレゼゲが呼応し何とかユベントスは崩壊を免れていました(イブラヒモビッチやカンナバーロなどはユーべから移籍)。
歴史のあるユーべはこれを成し得ましたが、金の力で集まったマンCの選手達はそこまでのクラブ愛は無いでしょうから、マンCは以前のただの中堅クラブに戻ってしまうかもしれません。イメージするのは財政破綻で落ちぶれたパルマFCですかね。
(選手達は悪くないです。お金や名誉を求めることは一つの正しい姿です)
マンCの有力選手と監督
監督はペップことジョゼップグアルディオラです。
マンCの悲願はCL優勝なので、今の所やや期待外れです。(プレミアリーグでは安定して優勝していますが、それは過去の監督でもできていました)。
ベップとしてはマンCを離れるいい口実ができたかもしれません。世界一監督の座はクロップに明け渡しましたが、モウリーニョと違いまだ一線級なのでオファーはいくらでもあるでしょう。マンCの選手達にもオファーは殺到するはずです。
エデルソン
ウォーカー
ストーンズ
ラポルト
メンディ
ロドリ
デブライネ
ギュンドアン
マフレズ
ダビドシルバ
ベルナウトシウバ
アグエロ
スターリング
特にデブライネを中心とした前線の選手達は今頃ビッグクラブが身を乗り出しているはずです。このレベルの選手を安く獲得するいい機会になりました。
上記の選手と監督は複数年契約とはいえ、降格となれば減俸は免れないですし、金というより栄光を求めてマンCに来ているので、長くないキャリアの1年2年を下のカテゴリーで過ごすことは受け入れないでしょう。
(個人的には南野拓実も心配です。リバプールはそこまで金にモノを言わせないですが、今現在CL優勝に最も近い魅力的なクラブではあるので、有力選手がくれば南野拓実の序列が更に下がってしまう懸念が)
サッカーファンの反応まとめ
当然マンCサポーターは絶望、ライバルチームのファンは歓喜していました。
朝から号泣しました
立ち直れるかな— 紅葉 (@oPakpPsvbZlzrcg) 2020年2月15日
規則に違反したから36億払えってのも怖いけどな
— Karev (@Karev__) 2020年2月15日
シティは強いけどやっぱユナイテッドとかアーセナルと争った方が楽しいから弱体化したら嬉しい。
— YO (@Shin1219216) 2020年2月15日
まあお金でいい夢見られたし、良かったんじゃない?
ガチで2年間clなしなら日本のシティサポは9割消えて別のチーム応援しそうだな(笑)— liverbird (@LFC36773) 2020年2月15日
いぇーいこれでユナイテッド😁
— マンチェスターユナイテッド (@qv3G4QxyJXDEBdr) 2020年2月15日
めっちゃ嬉しい!マンCざまああああああああぁぁぁwwwwwwww
— レイ/hala.Madrid (@HAZARD14121) 2020年2月14日
さすがに2年もCL出れないと退団する選手も少なくなさそう、違反をしてたなんて非常に残念でならない。
— Lubala@Lukaku応援✊ (@DNC_taizai) 2020年2月15日
CLに出れないだけでなく、降格処分の可能性もまだありますから、そうなると、監督のベップや主力選手もシティを去るかも知れないと思っています。
マンCは資金不足とは縁が無いクラブだと思っていたけど、まさかお金に関係することでクラブが傾くとは思いませんでしたね。— 武蔵野103 (@musashino_103hi) 2020年2月16日
シティのやったことはちょっと認められないけど
FFPはサッカーの面白味無くしてる気がする。レアル、ミラン等々
あの一時代を築いたヤバい軍団作れないサッカー界はやっぱり静かすぎる。金満クラブを貧乏チームが打ち負かすの見てて興奮したなぁ…#サッカー#ManchesterCity
— ねずっちょ (@kazenolegends) 2020年2月15日
あーあ
このイメージはもう取れないな😅— シャキン@借金250万⇨結婚へのみち (@okinawa_1982) 2020年2月15日
リヴァプールの時代
— YUMA#2 (@nogiyuma_382373) 2020年2月15日
リバポにシティの選手流れて来ないかな笑(今のリバポの選手だけでも十分だけどね笑)
— 裸足でななよだ (@YodaKyosuke) 2020年2月15日
次はどこかな?
PS○?— ちゃき(混浴) (@cyakionsen) 2020年2月15日
CLの権利が無いならチームを出て行く選手がいそう。ペップは契約きっかり21年までですか?
— 部屋オプティマイザー (@realbaker1) 2020年2月15日
まあかなり前から怪しかったしな。逆にもっと早く調査すべきだったろ。
— スナイデルじゃないオランダ代表 (@miranisutaa) 2020年2月15日
金を使えるうちにCL優勝しておきたかったところですが、優勝していたとしても剥奪されていたかもしれないので、結果は同じかもしれません。
古豪だったチェルシーはアブラモビッチがオーナーになってから暫くは成金クラブとして冷ややかな目で見られていましたが、CL優勝も果たしてビッグクラブとして定着しました。パリSGやマンCもそれに続けと頑張っていましたが、マンCは脱落ですかね。パリもCLでは結果を残せず厳しい状況が続いています。
移籍金などがあまりに高騰(エムバペは480億円とも)していたので、今回の制裁によって多少歯止めがかかるかもしれません。健全な運営をお願いしたいところです。