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ミルコクロコップ引退! UFCで通用しなかった理由 プライドRIZINで活躍

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総合格闘家のミルコクロコップが引退を表明されました。これまで何度か引退宣言がありましたが、今回は脳卒中という明確な理由があるので正真正銘の引退です。

ヒョードル戦はPRIDEのベストバウトという呼び声も多い名試合でした。クロアチアでは勿論ですが、日本の格闘技ファンにも大変馴染みの深い外国人格闘家です。

感動もそうですが彼の場合興奮ですかね。ミルコの試合にエキサイトした日本人のファンはかなり多いはずです。とにかくお疲れ様でした。

こちらクロアチアでのテレビ出演。これから優しい顔になっていくんでしょうか。ちなみに嫁さんはサッカークロアチア代表あったシュケルの妹さんです。(シュケルはワールドカップ得点王にもなった名選手)

息子がいるのでこれは将来楽しみですね。ミルコは息子の将来に対して格闘家じゃなくサッカー選手を希望していました。競技の優劣というより、格闘技はとにかく危険なので親はそう思うでしょうね。

ではミルコの戦績など振り返ってみます。

 

UFCで通用しなかった原因

プライド無差別級グランプリで優勝した後に、ヤクザ問題で団体がなくなってしまったので、プライド所属の選手達は海外に散っていきました。

トップ選手の多くはUFCに拾われました。ミルコも期待されUFCに参戦しましたが、初戦こそ勝利したものの、その後は当時まだ無名だったシークコンゴとガブリエルゴンザガに連敗するなど、UFCではイマイチ輝くことができませんでした。

UFCでは通算5勝6敗ぐらいですかね。正直いってただの中堅選手です。

この理由は

プライドのレベルが低かった

ミルコが衰えた

金網とリングの違い

このように考える人が多いようです。

個人的にはプライドのレベルが低かったとは全く思わないです。当時は資本力でもまだプライドが対抗できていましたし、トップ選手もまだプライドを選んでいました。

(ヤクザ問題がなくても何れUFC立場は逆転していたでしょうけど。PPVがあるUFCに対抗するのは難しかったと思います。)

個人的にはややミルコが衰えた感じはしますが、一番大きいのは金網とリングの違い、そしてUFCとプライドのルールの違いかなと思います。

 

広さも全然違う

UFCは二種類のケージがありますが、一般的な物は59㎡と、49㎡のプライドのリングより一回り大きいです。

これだけ違うと間合いの取り方もかなりかわってくるので、打撃に依存していたミルコはかなり苦労したはずです。リングだったらコーナーにつめてスタンド勝負できたところが、金網だとサークリングされてリセットされてしまうので、ミルコ的には不利でした。

あとはブレイクのルールもUFCにないので、これも打撃系のミルコにはつらかったです。当時の勢力図でもUFCではレスリング系が幅を利かせていました。

 

リングなら晩年も強かった

RIZINでは年取ってからも普通に強かったですね。キングモーという強豪も倒しましたし、把瑠都の化けの皮も剥がしてしまいました。あとはクリンチワークだけは今が全盛期ですかね。クリンチからのアッパーはこの年で完成した感があります。最後はベラトールでのロイネルソン戦です。判定で勝ちはしましたがやはりリングに比べれば物足りないパフォーマンスだった気がします。(判定にはブーイングもありました。)

個人的には今ならヒョードルより強い気がします。ヒョードルもベラトールにいたので、最後にリングで実現すれば面白いと思ってたんですが、ミルコの引退で夢となってしまいました。

とはいえミルコの体が一番大事ですからね。脳卒中ということですが、安静にしてれいれば大丈夫だと信じたいです。

 

ファンの反応

ミルコの歴史

全てはここから始まりましたね。

当時プライドでそこそこ強かった藤田和之に、K1の生贄として用意されたミルコが番狂わせで藤田をTKOで下して、キックボクサーが総合格闘技でどう戦えばいいか見本を示してくれました。

1年半年後に藤田と再戦しますが、その時はすでに立場が逆転して塩試合ながら藤田を完封しました。ヒョードルとはタイミング次第で勝負は分からなかったと思いますが、賢いヒョードルによって丸裸にされて戦術負けした印象です。

ボブ・サップ戦の勝利を覚えているファンも多いと思います。

日本の格闘技ブームを作ってくれた立役者の引退は寂しいですね。あれほどの格闘技ブームは当面日本では起きないでしょう。興奮と感動をありがとうございました。










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