ボクシングWBAミドル級世界王者の、村田諒太選手が次のブラントとの指名試合を回避する方向で動いています。ボクシングファンに色々言われてますが、「逃げた」という事は間違いありません。
【村田 王者剥奪でも最強証明へ】https://t.co/RwQnX0pti7
WBA世界ミドル級王者・村田諒太は、同級2位ロブ・ブラントとの試合を拒否し、ゴロフキンとアルバレスの勝者と対戦する計画。王座を剥奪される可能性もあるが、世界最強を目指す。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2018年8月14日
本来行うべき使命試合だったわけですから、村田選手の事情で試合を回避するのであればそれは逃げです。
ただ亀田選手や井岡選手が弱いボクサーと戦うために逃げたのと違い、村田選手はより強い選手と戦うため「戦術的な撤退」なので、私はかなり好意的に解釈しています。
メリット皆無
今このタイミングで地味な強豪であるロブ・ブラントと戦ったところで、メリット皆無でリスクしかない試合になってしまいます。
対戦相手探しが難航しているのであれば戦うべきですが、村田選手の場合既に一定のキャリアを築いており、対戦相手もゴロフキンやサウル・アルバレスとの試合が一応現実味を帯びているので、今回の対戦回避は必然かなと思います。
それに村田選手の試合は一つのプロジェクトになっているので、ジャンプで鳥山明が自分の意思で連載終了できなかったのと同じで、出資しているフジテレビや電通の介入も考えると、一部のボクシングマニアをその場限りで満足させるためだけのブラント戦を実現させる道理はありません。
WBAのベルト無しでゴロフキンらとビッグマッチを組めるのか、そこは疑問ですが、村田陣営の言い分を今は信じるしかありません。
WBAと本田会長
村田がエンダムと戦ったときもそうですが、やはり帝拳ジムの本田会長はWBAから舐められている節がありますね。今回も話が違うと揉めているようです。
話が違うというのは、本田会長としては戦うなら日本でという認識だったと思うんですが、ブラントが興行権を落札してしまい、戦うならアメリカでやる事になってしまう事についてでしょうか。
ベルトはく奪
指名試合なので、強引に回避すればベルトをはく奪される事になります。しかし今の時代ベルトは一流選手にとってオマケみたいなもんですし、本田会長も村田も、はく奪の可能性も受け入れているようです。
ボクシングはもはやベルトのはく奪が脅しにならなくなってきましたね。目先の利益に釣られてベルトや階級を乱立させてきたツケかなという気がします。
戦うなら絶対ゴロフキンが良い
カネロはまだ若いですし、ネームバリューもゴロフキンには劣るので、村田選手としては、下り坂のゴロフキンのほうが望ましいでしょうね。
まあ下り坂といっても元が強すぎるので、勝算が薄いことには違いないですけど、試合内容次第では負けても評価を上げる事はできます。間違って勝ってしまえばレジェンドの仲間入りです。
村田選手が世界最強とは思わないですが、マッチメイク次第で世界最強だと思わせることはできますし、ボクシングはそういう搦め手に近い駆け引きの戦いでもあるので、やるのであれば上手いタイミングで戦ってほしいです。
個人的にはゴロフキン相手でも5~10%ぐらいは勝てると思います。
ボクシングファンは辛辣
最強を証明するんなら誰とでも試合して勝っていけばいいんじゃないの?
— over the top (@OverthetopThe) 2018年8月14日
昔はベルトを持ってたから凄いだったけど最近はベルト=凄いではなくなってきたのかな
近年の一流選手の価値はベルトの価値を超越してしまったって事?— mineメンバー (๑•̀ㅂ•́)و✧ (@mine_bouken) 2018年8月15日
個人的には意味のないWBAセカンドタイトルを放棄する方針は理解できるがファンの理解を得られるかどうか。そして、ワールド・クラスがエンダム戦のみという現状。ゴロフキン戦まえとしては物足りない。温いと言われても仕方がない。チャーロやレミューあたりを日本に引っ張ってくれば。
— in44y.com (@in44y1) 2018年8月15日
WBAの規定では報酬分配は王者側が75%、挑戦者が25%。50%は規定上、王座決定戦に適応されるはず。ブラント陣営から要請があったのか?
— in44y.com (@in44y1) 2018年8月15日
ベルトの価値も大事だが、それよりもミドル級最強の道へ。 村田らしいね!
ゴロフキンVSカネロの勝者との対戦が決まったら世界を巻き込むビッグマッチとなるね村田諒太、王者剥奪されても世界最強へ…ブラントとの落札試合拒否へ(スポーツ報知) https://t.co/hr4h0md0WF
— 木村悠(Boxing世界Champ) (@kim1123y) 2018年8月15日
村田はゴロフキンに定めるのかな。カネロが勝った場合のプランBは。サンダース対アンドレード、ジェイコブス対デレイビャンチェンコ、WBC暫定チャーロ。キャリアで唯一のビッグネームがエンダム、ゴロフキン戦は可能性があるとはいえ現段階で機運が高まる状況とは到底言い難い。
— in44y.com (@in44y1) 2018年8月14日
やはり割と厳しめの意見が多かったです。最強なら戦えばいいじゃないかという意見は真っ当なんですけど、勝負事に絶対はないので、意味のないリスクを背負う必要はないのかなと私は思ってます。
まずは次戦
ジェイソン・クイグリーが予定されていますが、恐らく確実に勝てそうな相手を選ぶんだと思います。年齢的に一度負けて仕切り直す猶予はないので、ボクシングファンの反感は買うかもしれませんが、今の所私は応援しています。ゴロフキンとの試合の実現よろしくお願いします。