コパアメリカと同時期に開催されている、フランス女子ワールドカップでなでしこジャパンが欧州選手権優勝のオランダ代表に1-2で敗退し、ベスト8に進出することが叶いませんでした。グループリーグを通じて今大会は1勝止まりと惨敗です。
決勝点となったオランダに与えられたPKは熊谷のハンドだったのですが、それが誤審であるという声もかなり多かったので、動画と画像にて確認してみました。またなでしこジャパンの現状と今後、高倉監督の去就について考えてみます。
日本は欧州王者・オランダ代表を相手に主導権を握って試合を進めたが、終了間際にPKを献上、W杯敗退が決まった。試合終了後、FW岩渕、MF長谷川、DF熊谷から話を聞いた。#FIFAWWC
ノルウェー女子代表vsイングランド女子代表
6月28日(金)早朝4:00〜キックオフ(予定)
NHK BS1、J SPORTS 2で生中継 pic.twitter.com/bZzmFMiQIK— LegendsStadium (@LegendsStadiumC) 2019年6月26日
↑ 岩渕真奈、長谷川唯、熊谷紗希の試合後のインタビュー。まずはお疲れ様でした。
8年前に澤穂希が健在の時と違ってイングランドやドイツなど欧州を中心に世界のレベルが上がっているので、ベスト16は個人的には順当な結果の範疇だと思いますが、男子と違って高い結果を期待しているファンも多いのでそのギャップは、暫くなでしこジャパンの重圧になってしまいそうです。(2011は優勝、2015年は準優勝でした)
世界ランクは日本が7位、オランダが8位でしたが、日本が勝てそうな展開だっただけに残念です。では問題となったPKを考えてみます。
誤審であるというファンの反応
オランダはバテてたので延長戦持ち込む前に勝負決めに行った、日本は延長戦に持ち込もうとして交代枠温存、その違いでぶっ叩かれてる
まぁでもあのPKは誤審だと思うけどなぁ— 🇺🇸りゅうな/吐血P🇺🇸 (@ToketsuP) 2019年6月26日
おはよう。まあ簡潔に説明すると、審判の誤審によって負けたなでしこジャパンが可哀想って事だよ。
— I.K. @Nogi46⊿ ⚽️ (@Nanase_ashu46) 2019年6月25日
熊谷はハンドしてない。
それを確認しなかった審判はアジア差別者なのか?
まだまだ残る審判の誤審。
アメリカもフランスもオランダも奇妙な判定で勝ち上がる。不思議な大会。#nadeshiko #なでしこジャパン— surfline (@0fsJDEV72RKY60l) 2019年6月25日
あてつけのような身長差だもん。。。
あんな誤審じゃ、、、#FIFA #女子ワールドカップ フランス 2019#なでしこジャパン vs #オランダ 女子代表#ラウンド16 #がんばれ日本 #サッカー #日本代表 #jj #ビール #豊中バーJJ #barjj #お酒 #豊中バー— J・J (@JJToyonaka) 2019年6月25日
なでしこジャパン、誤審で敗退。
しかしまあ、FWの決定力不足は選手選択ミスとしか思えない。
高倉クビでいいでしょ。— 辯丞 (@benjoe) 2019年6月25日
誤審とも見えるようなハンドでPK取られ、なでしこベスト16で敗退。でも今は体に密着してない腕にボールがあたるとハンドのジャッジされるんだよな。キビシすぎるよ
— まっちー (@mkazu55) 2019年6月25日
続いて動画を見てみます。
熊谷紗希のPKは誤審?
これだと確かに脇腹にあたっているように見えます。
これで見ると完全にPKに見えます。
また、主審がVARで確認を取らずにPKを与えたという声もありましたが、VARルームで確認して確実にPKとという判断が主審に伝達されPKとなったんだと思います。
また熊谷紗希さんも試合後以下のように発言しています。
「あれはPK。自分の手に当たった。もちろん受け入れるのは難しい。悲しいけどこれもサッカー」
ということで悔しいですが、この場面は誤審でもなんでもなく、熊谷紗希さんが手でボールに触ってしまったと捉えています。現状のルールでは故意でなくてもPA内でのハンドにはPKが与えられるようになっているので、手を後ろで組んでシュートコースに入るのがセオリーです。
とはいえ彼女もそんなことは承知しているでしょうし、疲れもあってこうなってしまったのでしょう。またPKは妥当であるものの、得点の見込みの薄いシュートやパスであってもこのようにPKとなってしまうルールについては世界各国で異論があるようです。
オランダの選手たちは美人でやさしい
AAAAAWWWWWWW 😭😭
Kumagai is DEVASTATED and Shanice Van de Sanden is comforting her AND crying too.....
My poor heart.... #TeamOL #OLFamily 🔴🔵#NEDJPN pic.twitter.com/uf9MqjZjFf
— CHERYL🌹🇫🇷 (@destiny_ifoot) 2019年6月25日
男子ではここまでの慰めはなかなかお目にかかれません。
ネットの反応
メディアが「優勝を目指している」とか言ってるのを頻繁に聴くけど、現在の女子サッカーは澤がいたときよりもレベル上がってるんだろうと思うし、1戦ずつ少しでも上位に行けるだけですごいと思います。
高倉監督にはもっと続けてもらいたいです— 七色虹巻 (@nanaironijimaki) 2019年6月25日
佐々木氏を監督降ろした理由が分からない。
— とん寿 恵比須党 (@prosperity1129) 2019年6月26日
何度も決定的な場面で外しまくっていればああいう展開になる。オランダは90分以内に勝とうとしていたけど日本はどうだったのか?高倉監督の采配に疑問が残る。そもそもW杯4試合目で漸くベースが決まった感じでコンビネーションはまだまだだった。課題ばかりが残った大会だった。
— KOSA (@real_kosa) 2019年6月25日
見ていました。オランダの方が、前がかりのプレッシャーかけたプレスでした。それに対応する力、アイデアの引き出しの差の様に映りました。お疲れ様でしたが東京オリンピックでリベンジしてくださいませ。
— やました たかし (@J1vuWvOGP0MOL41) 2019年6月25日
強い弱いはべつとして、試合運びもそうだけどサッカーが下手すぎると思う。上を目指したいのであれば、これからは海外に行くべき
— 高川小学 (@bjFBfFdjDx0vh5i) 2019年6月25日
た。。。体格差が…
— evil-lk (@evil_lk) 2019年6月25日
よく頑張りました
お疲れ様でした。
4年後成熟したこのチームを応援したい— ウスドン (@saka0017) 2019年6月25日
なでしこジャパンの今後、東京五輪の目標は
女子にとってもオリンピックよりはワールドカップのほうが価値のある大会ですが、男子よりはその差がかなり小さい印象です。なおかつ次は日本で開催の東京オリンピックですので、何とか地元の利をいかしてメダルを期待したいです。
金メダルは正直いって難しいと思います。アメリカ、ドイツ、イングランドあたりは明らかに日本より強いので、1試合だけならともかく、格上チームに連続で勝つことは現実的に期待できる確率ではありません。
↑ 2011年はよくぞ優勝できました。
選手たちは勿論男子も女子も優勝を目指していると思いますが、現実的なワールドカップの目標ラインとしては男子がベスト16~8、女子がベスト8~4ぐらいかなと考えてます。澤穂希のいた2011年には優勝できたのにと落胆する日本人も多いですが、逆に世界が強くなる前に優勝できて良かったと考えることもできます。
高倉麻子が田中美南を招集しなかった理由
高倉麻子監督に対する懐疑的な声も少なくありませんでした。前任の佐々木則夫監督が結果を残しただけに高倉麻子さんには酷ですがこれは宿命です。
高倉麻子監督は今回、田中美南というベレーザに所属するなでしこ1部で3年連続得点王のFWを招集すらしなかったことがちょっとした論争になっていました。一部では田中美南が交代時に高倉監督に反論したからという説や、旦那の竹本一彦氏が読売ヴェルディのスーパーバイザーであることから、ライバルチームのエースを招集しなかった説など、憶測をよんでいます。(日テレベレーザからは多く招集されているので後者は関係ないかなと思います)
無論戦術上の理由であるのかもしれませんが、10人監督がいたら8人は招集していたであろうFWの選手を外して、得点力不足で負けてしまいました。個人的にはその責任は取るべきなのかなと思います。なんとか東京オリンピックまでにベスト4以上を狙えるチーム作りをしてほしいところです。