逮捕し保釈中の身であったカルロスゴーン氏が日本から出国しレバノンへ逃亡した事件で、徐々にではありますがその経緯が明らかになっています。
楽器隊に擬態した警備会社の手引きのもと、楽器用の箱に入ってプライベートジェットに搭乗し出国したと見られているのですが、ここで物議を醸しているのがプライベートジェットに対する荷物検査の有無です。箱に入っているわけですから一手間かけてチェックするだけでカルロスゴーンの日本脱出を阻止できたはずでした。これについて様々な方が見解を発信されています。
↑ ホリエモン氏。プライベートジェットを所有(6人で共同購入)されているので説得力があります。彼によると
・プライベートジェットのターミナル国内線は荷物チェック無し
・大きな荷物であっても基本的に検査しない
・国際線で羽田などちゃんとした空港から乗るとき手荷物検査はするが、楽器など荷物が大きくなると恐らく検査しない。(検査用の機械がないのではとの見解)
・日本の出入国在留管理庁のミス。
一方プライベートジェットの荷物検査については、検査するという航空関係者もいます。
ゴーン被告 なぜ日本から出国できたのか? 深まる謎 | NHKニュース https://t.co/Def9p0ZzjU
・パスポートは弁護士が持っている。
・プライベートジェットでも検査がある。
・レバノンには合法的に入国。
これらが事実だとすると、日本国内に複数の協力者がいるとしか思えない。— 🐾フル・フロンタル🌈🧷🦐🍤 (@full_frontal) 2020年1月2日
NHKニュースで、プライベートジェットであっても通常の定期便と同じく乗客全員の出国審査や機内に持ち込む荷物の検査が必要であるという航空関係者の見解が紹介されていました。(ただしX線による検査は状況に応じてとの注釈も)
プライベートジェットでも荷物の保安検査があるんですが、どうやってスルーしたのかが分かりません。 https://t.co/UJfaC6Q2E3
— 猫組長 (@nekokumicho) 2019年12月31日
吉本興業闇営業事件で躍動していた猫組長氏も検査があるはずと言っています。
これらのことから推察するに、規則上はプライベートジェットの乗客であっても荷物検査することになっているものの、実際のところは荷物検査の省略が常態化していたのかもしれません。
そこのところの穴をゴーン氏逃亡を手引きしたレバノンあるいは何らかの関係者にうまく突かれてしまったというところでしょうか。この辺の不備は今回の逃亡事件を機にルール整備される可能性が高そうです。似たような構造の事件が20年前ですかね羽田空港でありました。
空港にはまだまだ穴がありそう
20年前の「全日空61便ハイジャック事件」では到着した後に出発口を後戻りできてしまう空港セキュリティの不備をついて犯人が刃物を機内に持ち込んでいました。
羽田空港の荷物受取からゲートに戻れなくなったのは、そのハイジャックがきっかけだよ…。(荷物から刃物を取り出して逆流) // 全日空61便ハイジャック事件https://t.co/fxY7SPNLHR
— mendo (@MendoPlaner) 2019年3月31日
現在は到着後荷物を受け取った後はゲートに戻れなくなっています。
ゴーン氏逃亡もプライベートジェットでの搭乗ルールに一石を投じることになりそうです。今回は人は死んでいませんので、ある意味で良かったと言える日がくるかもしれません。
(ただしカルロスゴーンは日本に相当腹を立てているようなので、8日の暴露会見が成功すれば、これから日本が世界から袋叩きにされてしまう可能性もありそう。日本はうまく対応して欲しいところです)
しかし空港にこんな穴があるとは想像もしていませんでした。
空港には色々な穴がまだあるような気がします。このような不備を利用して武器や麻薬の輸入や犯罪者の逃亡などが行われていた可能性があることを考えると、恐ろしくなってしまいます。
ネットの反応まとめ
荷物検査の有無については見解が分かれているのが現状ですが、先述したように本当はしなければいけないけど、各種事情で検査無しが常態化していたと考えれば一応辻褄はあります。
僕はビジネスジェットに乗ったことは国内で1回しかないのですが、いわゆる「保安検査」はありませんでした。プライベートジェットには、そもそもハイジャックはない。国際飛行の場合は税関検査が加わるでしょうけど、一般の旅客機のようなX線検査をするわけではないのでしょうね。
— 大貫剛 (@ohnuki_tsuyoshi) 2020年1月1日
カルロス・ゴーンが無断出国した件
今のところプライベートジェットを使って荷物検査を受けず上手くすり抜けたらしい可能性があるらしいこれが本当なら出国管理に穴があって大金持ちなら簡単に密輸入ができるということなる
無断出国も大きな問題だが、出国管理がずさんなほうが問題な気がするぞ— Khem (@Khem_dividend) 2020年1月2日
ゴーンが空港のX線検査をどうやって突破したのか気になっていたのだけど、プライベートジェットだと手荷物検査そのものがないという話を聞いて、世の中には知らないことがいっぱいあるなあと思うなど。
— 黒ブラ CloretsBlack-RX (@Clorets8lack) 2020年1月2日
ゴーン氏が出国できたのは、自身が荷物になって、荷物検査の要らぬプライベートジェットを利用したからだろう。もちろん、危険を承知で引き受けるスタッフも必要だ。外国人被疑者・被告人に一般化できる話ではない。
— 櫻井光政 (@okinahimeji) 2020年1月1日
いやこれは定期の貨物便です。出国審査もX線検査もない。離陸したら箱から出てコックピットに移ればいい。ゴーンが航空会社を買収すれば可能でしょ。
— 池田信夫 (@ikedanob) 2019年12月31日
貨物便だ、定期便だと、情報交錯してますが、関空発のYC_TSRが当該機だとすると定期貨物ではないですね。https://t.co/A1iQvJWxVc
— HAMANAGA/kiyotaka@インチキ里暮らし (@jorvfm) 2019年12月31日
FF外から失礼します
プライベートジェットでも手荷物検査はありますよ
ゴーンさんの場合は外交官特権での手荷物検査がないのを悪用したようです— じん (@DBAdmin2018) 2020年1月2日
>rt
ビジネスジェット(プライベートジェット)だと、荷物を検査機にかけたりしないからバレない。— TKeRyu!🍭🍠🍟🐘⠒̫⃝😈 (@mcmc_nesoberi) 2020年1月2日
飛行機とか空港とか大好きなので、カルロス・ゴーン氏がどうやって出国したのかが気になって仕方ない。
プライベートジェットでも出国手続きと検査はあるし、誰かが協力しているのは確かだろうけど、でもどうやって?
気になる〜!— ちすっちょ (@t3lChUrsf9FPlNm) 2020年1月1日
プライベートジェットだろうがなんだろうが、出入国検査しなくていいわけないんじゃないの?
パイロット、整備、管制官、そう言う人たちも全てがそれなりの報酬で雇われてた?出入国が、金の力で誰にでもできるならテロ犯罪者の流入なんて防ぎようがなくないか?
そっちが怖い。#ゴーン— アンブラッドリー (@BuwLi3gCMG3xR8W) 2020年1月1日
空港の出国検査さえパスすれば、あとはプライベートジェットで悠々とご帰国だそうです。(出国検査の荷物チェックをどうパスしたのかが謎ですが。)
— 服部弘一郎@銀幕の中のキリスト教 (@eigakawaraban) 2020年1月1日
とすれば最も有力と言えるのが
外交パスポート保有者の荷物としての輸出
これなら税関検査を受けずに出せ、プライベートジェットなら荷物の箱から客室に移動可能
本人も楽器の箱で出たとは言ってますし、X線検査なら確実にバレるから受けずに済むのはこれぐらい
故にレバノン政府が責任を問われる— Lei (@Lei27148) 2020年1月1日
たとえプライベートジェットでも出国検査は受けなきゃならないはずなんですよね。それこそ外国の政府がグルで外交特権でも使わない限りでは。
— デッドセクション (@ACDCSection) 2020年1月1日
起訴しても有罪にできないのだから日本政府が協力あるいは黙認していたのでは、弁護士もグルだった等いろいろな憶測話も飛び交っていました。事態が明らかになる日はくるのでしょうか。まずは8日のカルロスゴーン会見を待ちましょう。