またも日本人がノーベル賞を受賞してくれました。
部門は2018年度のノーベル医学・生理学賞で、本庶佑(ほんじょ・たすく)氏が、ジェームズ・アリソン博士と共にこの栄冠に輝きました。
【本庶氏 賞金は「京大に寄付」】https://t.co/bKZT8MZgCr
ノーベル賞の受賞が決まった京都大の本庶佑特別教授は記者会見で「幸運な人生を歩いてきた」と喜びを新たにした。また、賞金を京大に寄付し、後進の育成に活用する考えを示した。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2018年10月2日
賞金は1億1500万円ほど貰えるみたいですが、出身大学である京都大学に寄付されるとのこと。人間性にも優れた方が医療の道をリードしてくれているのは喜ばしい限りですし、間違いなく尊敬に値する人物です。
本庶佑の功績
既存の抗がん剤である「がん細胞を直接攻撃する」のではなく、「がん細胞が人の免疫力から逃がす」メカニズムに本庶佑氏は着目し、人間の免疫細胞よって攻撃力を高める抗がん剤の発見をされ、停滞するがん治療の分野で新たな可能性を開いたと評価されノーベル賞受賞に繋がりました。
本庶佑氏の発明が生産に繋がった抗がん剤は「免疫チェックポイント阻害薬(オプジーボ)」と呼ばれ、特定のがんに劇的な効果が確認されており、がん治療を一変させる画期的な新薬として近年、世界的に注目を集めていました。
1992年の発見
1992年に発見した「PD-1」という分子と、がん細胞が自分の持つ「PD-L1」と「PD-1」を結合させ活性化する現象を発見。
ここでがん細胞より先に「PD-1」と結合するような抗体を作れば、がん細胞を抑えられると考え、ヒト抗PD-1抗体としてニボルマブ(製品名)、ペンブロリズマブ(製品名キイトルーダ)といった免疫チェックポイント阻害剤を製品化させました。
(本庶佑氏はPD-1の発見と、免疫チェックポイント阻害薬の開発に関わり続けてきたという事が評価されました)
現在は高額な医療費の問題などで、治療を受けられる人間は限られていますが、近い将来はがんの標準的な治療法の一つとして普及が期待されています。
オプシーボの価格
オプジーボは、価格は100mg当たり28万円という事です。(以前は100万円近くでした)。保険適用ということで処方が一般的になれば税金の負担という新たな問題も生まれてくるでしょうが、何とかうまく対応して欲しいところです。
問題発言
科学雑誌の9割は嘘という言葉が独り歩きしてしまいました。
【科学誌9割はうそ 本庶氏説く】https://t.co/hNG3pNeeYJ
ノーベル賞を受賞した本庶佑氏が記者会見。「(科学誌の)ネイチャーやサイエンスに出ているものの9割はうそで、10年たったら残って1割」。自分の目で確かめることの大切さを説いた。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2018年10月1日
ノーベル医学・生理学賞#本庶佑 氏
「世の中の事は嘘が多い。別に #フェイクニュース の事を言う訳じゃないが、教科書が全て正しかったら科学の進歩はない。教科書に書いてある事も実は間違いが沢山ある」
NHK『ニュースウォッチ9』
有馬と桑子、首を竦め後ろめたさが有々。https://t.co/2B9zwygrct pic.twitter.com/fk9IRVmC7q— テキサスの黄色いバラ (@_572968669757) 2018年10月2日
疑ってかかれという事でしょうね。一部では忖度の多いNHKがフェイクニュースに気を付けろと報道したことを揶揄されていました。
ネットの反応
#基礎研究 欧米では、いったん、お金を渡せば五年間ぐらいは放任。その代わり、五年後には厳しくチェックし、だめな研究は即刻、廃止する。米国のNIHやベル研がやっていることだ。日本では、科学や研究開発が何たるかを知らない文系秀才?「財務省」がその進捗を阻む。https://t.co/KVPtHGEeSW
— 江田憲司(衆議院議員) (@edaoffice) 2018年10月2日
当然本庶先生には何ら責任のないことではありますが、「ネイチャー誌、サイエンス誌の9割は嘘」+「常識を疑う大切さ」+「免疫療法」の3連コンボは、確実に代替医療業者に利用されるので、これまで以上に啓発が重要になります。
— 山口貴士 aka無駄に感じが悪いヤマベン (@otakulawyer) 2018年10月1日
JSTのさきがけ研究21は、江田議員がおしゃってる制度に近かったのですが、政府全体の産学連携の強風が強まるにつれ、尻すぼみ気味なってしまいそうです。
— Haruhiko Kirino (@HaruhikoKirino) 2018年10月2日
今はいいよ、けどこれが10数年後、維持できてるかはわからんよ?
今の教育方針では。奨学金すらまともに出ないようではな。— ホセカル (@ouzenji110) 2018年10月1日
京大は辛うじての研究カリキュラムの大学
時間のかかる研究に没頭出来るよう計らって欲しい— ちゃこもも (@chakomomo52) 2018年10月1日
この方が2年前、京都賞の講演をされていた時、司会か誰かが冗談交じりに「京都賞を取った人はノーベル賞も取る」と言ってて、なんと実現。
講演内容はガン特効薬「オプジーボ」の名前だけ覚えてる…
▶︎<ノーベル賞>医学生理学賞に本庶佑氏 京都大名誉教授(毎日新聞) https://t.co/KlOSqVchbj
— 山本@デレステP (@kawa_dere) 2018年10月1日
武田薬品は研究所を大阪から神奈川に移したことを後悔してるかも。
— 客観主義者2 (@kix_fright_go) 2018年10月2日
おめでとうございます!以前わずかですが、一緒の仕事をして私の論文にも共著者として名前を連ねていただきました。誇りに思っております。 https://t.co/qAUV8P9iGF
— 日野皮フ科医院@乾癬は感染せんバイ! (@hinohifuka) 2018年10月1日
まとめ
当たり前ですが、子供の頃から滅茶苦茶頭が良く、大学進学の進路を考えた時に多くの人間のためになるからと医学部を選択され京都大学医学部へと進学されました。
東大は京大に比べてノーベル賞など発見の分野での功績が乏しいですね。試験特化型の校風なのかたまたまなのか一体何が原因なんでしょうか。
ノーベル賞を受賞される方というのは人となりも素晴らしく尊敬できますね。今後とも人類のために画期的な発見をよろしくお願い致します。