女子テニスの大坂なおみ選手が、幼少期のコーチに契約問題で訴えられていることが明らかになりました。よくある有名税なのか正当な主張なのかどっちなんでしょうか。
【13歳時のコーチ 大坂を提訴】https://t.co/aSRlp998Fq
大坂なおみ選手が、子どものころのコーチに賞金の一部を支払うよう訴えられていたことが明らかになった。元コーチは当時、賞金の20%を永久に受け取り続けるという契約をしていたと主張。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年3月19日
ANNニュースなどでも大々的に報道されています。
つい先日サーシャバインコーチ解任騒動でゴタゴタがあっただけに、性格の良さそうな大坂なおみ選手の精神状態が少し心配されます。
契約の内容
大坂なおみが13歳の時のクリストフ・ジーンというコーチの訴えて、当時はコーチング料を大坂なおみの父が支払えなかったため、その代わりに、大坂なおみがその後稼いだ賞金の20%を引退まで受け取り続けるという契約らしいです。(あくまでクリストフ・ジーン氏の主張)
お水の世界ではAV女優やキャバクラ嬢をスカウトしたらその後の売り上げの何パーセントかをキャッシュバックしてもらう契約形態があるらしいですが、スポーツの世界でこういった法外な契約はちょっと聞いたことがないです。
このコーチは既にアメリカの裁判所に訴えを起こしており、現時点で22億円の支払いを要求しているようです。(しかも今後発生する賞金も対象です)
なお大坂なおみの担当弁護士はこの契約は無効だと対抗する姿勢。
契約の正当性
契約の内容は滅茶苦茶ですが、方向性としてはそれほど無茶ではないと思います。
大坂なおみが泣かず飛ばすだったのであれば、タダ働きになるわけですし、本当に当時コーチング料を支払えなかったのであれば、出世払いとして支払いに色を付けるのはむしろ当然の話です。
これはスポーツの世界に限った話ではないですね。大昔「およげ!たいやきくん」という大ヒット曲を歌った子門真人という歌手がいたんですが、発売前に会社から歩合か固定か選べと言われ歩合を選ばなかったため、大ヒットしたにも関わらず小金しか受け取れなかったことがありました。
後になってやっぱり変えてください(大坂なおみでいうなら当時のコーチング料だけを支払います)というのはちょっと虫が良すぎます。
ただし永久に2割というのは法外のような気がしますし、あとは大坂なおみの将来にわたっての大きな契約を家族とはいえ父親が勝手に結んでいいのかという2つの疑問はあります。それらのことを考慮してアメリカの裁判所が正当性を判断することになるはずです。
個人的にはコーチの言っていることが本当であれば、数億円以上の大金を支払うことになると思います。(さすがに永久的なキャッシュバック契約は無効になると思いますが)
ファンの反応
もしもそんな契約を本当にしていたのならば払わざるを得ないね。
— いろいろ開幕 (@akira_n54b) 2019年3月19日
幼稚園のとき結婚しようって言ったじゃん!!!案件
— 淡水@Yahoo!ニュースクソコメ検定6級 (@ultrahibiscus) 2019年3月19日
子供相手に
そんな契約が有効なら
アメリカってこと国は恐ろしすぎる— 四魔@KSDD (@simacyuu) 2019年3月19日
常識的にそんな契約は無効だろう。
奴隷じゃあるまいし。
基本的人権を踏みにじっている。
そんな契約は憲法違反だ。— とんぼ (@kawasaki505263) 2019年3月19日
これ、単なる児童虐待じゃないのか?
— あおいひと( ・д・) (@back_marker) 2019年3月19日
お父さんが契約してたらわからない
あり得ない話だけどいくらかでもお金になると思ってるんでしょうね— nanamitico7 (@nanamitico71) 2019年3月19日
いやいや、と思う反面、それその時は踏み倒したんだよね?と思うと、謝礼金とこの時のコーチがいたからです!!って宣伝したらなぁなぁになった気もしなくもない…。
普通月謝払えなかったら月謝払えるまでお休みだもん。— あいこ(毎日チョッキの季節) (@acxsimasima) 2019年3月19日
有名になったら
急に知らない親戚が
増えたりする感じと
似てる?(^^;
しかし なぁ……(((^^;)
今更 時効違うん?
そんな人間には
ならないように注意
しなくては いけませんね(°Д°)— Toyoaki-Hoto (@591055Manmaya) 2019年3月19日
そんな契約認められるわけないだろう。
そんなこと言ったら関わった人みんな私は賞金の20%を永久に受け取り続けられる契約を結んでたとか言うことが認められてしまう
— プラネタリウム行きたい (@planetarium_kt) 2019年3月19日
「当時13歳の少女」に生涯面倒見させるつもりだったのか?
それとも元コーチは芽が出るか未知数な時期の戯言、言葉の綾やら冗談の類を真に受けるタイプなのか?
「女王を育てた名誉」だけで足りないとは、元コーチとして如何なものかなぁ。— ぎゃお Gyao (@sJpbwCNgcQxYnZv) 2019年3月19日
まとめ
まず一番に大坂なおみに同情します。競技外でのゴタゴタでかなり参ってしまうでしょう。しかしこのコーチも確かに守銭奴であはるんですが、大坂なおみへの投資に勝ったと考えれば割と筋の通った主張ではあります。
人間と株は違いますが、彼もタダ働きをいうリスクを負っていました。
なので強いて言うならば大坂なおみの父親に落ち度がるのかなと感じてしまいます。無理してその時に払うか、ジーンコーチからのレッスンを諦めるべきでした。未成年の子供の将来を勝手に契約に盛り込んだあげく、やっぱり払えませんはちょっとおかしいです。
裁判はどうなるのでしょうか。東京オリンピックなど大きな大会までには解決して欲しいものです。