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大坂なおみが元コーチに訴えられる 父親が結んだ契約の正当性と内容

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女子テニスの大坂なおみ選手が、幼少期のコーチに契約問題で訴えられていることが明らかになりました。よくある有名税なのか正当な主張なのかどっちなんでしょうか。

ANNニュースなどでも大々的に報道されています。

つい先日サーシャバインコーチ解任騒動でゴタゴタがあっただけに、性格の良さそうな大坂なおみ選手の精神状態が少し心配されます。

 

契約の内容

大坂なおみが13歳の時のクリストフ・ジーンというコーチの訴えて、当時はコーチング料を大坂なおみの父が支払えなかったため、その代わりに、大坂なおみがその後稼いだ賞金の20%を引退まで受け取り続けるという契約らしいです。(あくまでクリストフ・ジーン氏の主張)

お水の世界ではAV女優やキャバクラ嬢をスカウトしたらその後の売り上げの何パーセントかをキャッシュバックしてもらう契約形態があるらしいですが、スポーツの世界でこういった法外な契約はちょっと聞いたことがないです。

このコーチは既にアメリカの裁判所に訴えを起こしており、現時点で22億円の支払いを要求しているようです。(しかも今後発生する賞金も対象です)

なお大坂なおみの担当弁護士はこの契約は無効だと対抗する姿勢。

 

契約の正当性

契約の内容は滅茶苦茶ですが、方向性としてはそれほど無茶ではないと思います。

大坂なおみが泣かず飛ばすだったのであれば、タダ働きになるわけですし、本当に当時コーチング料を支払えなかったのであれば、出世払いとして支払いに色を付けるのはむしろ当然の話です。

これはスポーツの世界に限った話ではないですね。大昔「およげ!たいやきくん」という大ヒット曲を歌った子門真人という歌手がいたんですが、発売前に会社から歩合か固定か選べと言われ歩合を選ばなかったため、大ヒットしたにも関わらず小金しか受け取れなかったことがありました。

後になってやっぱり変えてください(大坂なおみでいうなら当時のコーチング料だけを支払います)というのはちょっと虫が良すぎます。

ただし永久に2割というのは法外のような気がしますし、あとは大坂なおみの将来にわたっての大きな契約を家族とはいえ父親が勝手に結んでいいのかという2つの疑問はあります。それらのことを考慮してアメリカの裁判所が正当性を判断することになるはずです。

個人的にはコーチの言っていることが本当であれば、数億円以上の大金を支払うことになると思います。(さすがに永久的なキャッシュバック契約は無効になると思いますが)

 

ファンの反応

まとめ

まず一番に大坂なおみに同情します。競技外でのゴタゴタでかなり参ってしまうでしょう。しかしこのコーチも確かに守銭奴であはるんですが、大坂なおみへの投資に勝ったと考えれば割と筋の通った主張ではあります。

人間と株は違いますが、彼もタダ働きをいうリスクを負っていました。

なので強いて言うならば大坂なおみの父親に落ち度がるのかなと感じてしまいます。無理してその時に払うか、ジーンコーチからのレッスンを諦めるべきでした。未成年の子供の将来を勝手に契約に盛り込んだあげく、やっぱり払えませんはちょっとおかしいです。

裁判はどうなるのでしょうか。東京オリンピックなど大きな大会までには解決して欲しいものです。










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