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大迫傑vs日本陸連 為末大も苦言 日本選手権の推薦枠事例は

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マラソン日本記録保持者の大迫傑選手が、日本陸連から受けた対応にかなりお怒りで、ツイッター上でことの顛末について説明されていました。

お互いの言い分の食い違いとなった理由などが結構分かりにくいので、いくつか解説しながら陸上ファンの意見などまとめます。

ヤフートップニュースにもきてしまいました。

通常ならば一選手がここまで強くいうことはないんですが、大迫傑選手の場合実績が抜きんでている(トラック競技の3000mと5000m、マラソンの日本記録保持者です。マラソンでは賞金1億円も手にています。)と、あとは良くも悪くも自己主張の強い選手なので、陸連という強い組織と対立することになってしまいました。

 

大迫傑の発言

ツイッターで連投されています。

5月に大阪で行われる日本選手権1万メートルに、推薦枠での出場を大迫傑さん側から陸連に打診したところ、断られてしまい、陸連の明記している推薦枠の基準がおかしい、私物化するな、推薦拒否の理由に納得できないという指摘です。

 

陸連の言い分は

大迫傑選手の不満と指摘を受け、陸連も河野匡長距離・マラソンディレクターなどが代表して反論しています。

まず日本選手権の大会要項には

「参加資格を有する競技者が30人に満たなかった場合は、参加標準記録に達しなかった記録上位者から追加する場合がある」

とあります。(大迫傑は1万mの標準記録に達してない選手の中で6位。全体で26位。)

「ここで大迫君に日本選手権に出られますよとは言えない。彼より速いタイムの選手もいる。その選手たちに説明がつかない。我々は全選手に公平性を担保しないといけない」

「推薦は不測の事態などのためのもので、余程、特別な事情でないと使っていない」

「やり取りで行き違いがあったのかもしれない」

と、推薦対象者の中に、大迫傑よりも速い選手がいること、過去には室伏広治さんなど特別な選手の特別な状況でしかその推薦枠は使用していないことなどを理由に、大迫傑選手の意見を拒絶したとの主張です。

ちなみに以下のメールを大迫傑に送っています。

ツイッター上にて大迫傑さんが公開していました。

陸連としてはトラックで東京オリンピック出場を目指している選手の邪魔をするなという考えがあるんだと思います。

 

過去の推薦枠適用選手

ここ最近では、ハンマー投げの室伏広治さん、あとは400mの千葉麻美さんが推薦で2016年の日本選手権に出場しています。(何れも予選落ちで活躍はできませんでした)

室伏広治の場合陸上トラック種目で金メダルを獲得経験があるなど、大迫傑でもさすがに比較にならない実績がありました。日本選手権も過去に20連覇していたので、彼の推薦は誰もが納得だったと思います

千葉麻美さんは産休明けの推薦でした。彼女の場合は、産休後にコンディションを上げてくる可能性があったので、層の薄い400メートルでの推薦出場に繋がりました。

彼女は知名度こそ低いですが、学生時代に400mの日本記録を樹立するなどかなり期待された選手でした。大迫傑選手のほうが実績では上かもしれませんが、大差ないレベルではあったと思います。(千葉麻美さんの場合は400mリレーでの計算もありました)

ちなみに彼女の所属企業は東邦銀行で、新設された陸上部に所属していました。上記の例を見ても私は大迫傑選手の言うような、「陸連の私物化のための推薦枠」には当たらないと感じます。

 

為末大の意見

為末大さん幼稚園行ってらっしゃい。為末大さんは中立ですが、どちらかというと大迫傑よりですかね。過去に室伏広治さんしか適用されなかったとのことですが、千葉麻美さんも推薦されたとの情報もありますので、こちらは調べて追記致します。

 

ネットの反応

賛否両論とはこのことでしょうか。意見は真っ二つに割れていました。

大迫傑の主張の正当性は‥

陸連の私物化という指摘は凄くわかります。例えば移動の際などは日本は選手でなく役員ファーストになっていますし、改善する点は多くあります。他の選手のランキングが下がるという断り文句も雑すぎます。

ただ今回大迫傑選手が指摘している推薦枠の私物化に関しては過去にそのような事例がないので、少し無理筋な主張だと感じています。申請時にはその曖昧な枠の基準を利用しようとしていたはずです。

自身が推薦漏れした直後にその主張を展開しているので、どうしても自分が日本選手権10000メートルに出場できなかったことで逆恨みも入っているのでは、と思えてしまいます。

(強い組織の陸連を非難するために敢えてタイミングを選んだだけかもしれません。これは本人にしか分からないです)

ということで現状は日本陸連の方に理があると感じています。

ただ陸連は瀬古利彦さんといい何かとお騒がせな方も多いので、これからボロボロと綻びが出てくるかも知れません。(現時点でもちゃんと伝わってなかったかもと歯切れの悪い事言ってます)以上大迫傑選手vs日本陸連でした。










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