ここまで好成績を残していてた大谷翔平選手ですが、怪我で一時エンゼルス一軍を離れることになってしましました。
怪我の具合なんですが、恐らく日本のファンが思っている以上に相当深刻です。今後の野球人生に大きな影響を及ぼすレベルの損傷なので、メジャー1年目にして大きな選択を迫られることになってしまいました。
以前の記事で長距離打者と投手の2刀流をやる限り、かならずどこかで怪我をすると言及したんですが、まさかこんなに早く致命的な怪我をしてしまうとは思いませんでした。
ただやってしまったものは仕方ないですし、命を奪われるわけではないので何とかポジティブに考えていくしかありません。
【MLB】大谷翔平、右肘靱帯損傷でDL入り PRP治療と幹細胞注射で復帰目指す https://t.co/3urViWWzdB
— スポーツナビ 野球編集部 (@sn_baseball_jp) 2018年6月8日
PRP治療
自分の血液から血小板を取り出して注入。要はトミージョンとかメスを入れる手術を回避するために行う、低リスクな治療。
リスク小さい分、短期的に劇的な変化は期待できないので、結局どう転んでも完全な復帰にはかなり時間がかかるはずです。
最悪シーズンを棒に振る可能性もあると私は覚悟してます。
大谷選手の今後
PRP含めて保存療法の方向でやっていくなら、二刀流は難しくなるかもしれません。
打者専念するなどして、かかる負担を軽減していかないと結局また同じ怪我をしてしまう可能性があります。まだ若いので私は手術をした方がいいと思いますし、チームも進めてくるような気がします。
(勿論手術はリスクはあります。ありますけど、騙し騙しやっていくにはあまりに若すぎるので、やるだけの価値はあるはずです。)
ただどちらにしろ、今までのような160キロ以上連発するような、球速に拘る事は難しくなりますし、投手をやるのであれば、軟球派へのモデルチェンジを模索する必要が出てくると思います。
ただ大谷選手の場合、手術はちょっと複雑な事情もあります。
打者もやってるから腕からの移植は不可能
普通は損傷した利き手の靭帯の代わりに、反対側の腕から移植する事になるらしいんですが、そうするとバッティングに悪影響が出るので、大谷選手の場合できません。
ですので、足などもっと他の場所から、靭帯を探してくることになるんでしょうけど、手術や靭帯の定着率など色々と不安も感じてしまいます。
というとても難しい状況に大谷選手は立たされています。
武井壮さんの意見
大谷翔平DL入りかあ。。
メジャーに行く投手には指や腕の筋力をメジャーのボールに合わせてじっくり強化する慣らし運転みたいな1年が必要だよな。。ボールが変わったら同じ投球でももう違う運動だってことを専門医か誰か主張しないのかなあ。。
ゆっくり治して欲しい。。— 武井壮 (@sosotakei) 2018年6月9日
正論ですが、メジャーの球は日本の球より質が悪いんですよね…大人の事情で質の悪い方のボールに慣れなくてはいけないという、明らかにおかしな構造が野球界にはあります。
ちょっとその問題は後日更に触れる予定。
こっちは乱闘のときの大谷選手
「わあ❢❢これが本場アメリカの乱闘か~❢❢」
みたいな顔してて可愛い翔平
純真無垢なキョトン顔が
場の雰囲気とかなりミスマッチw大谷翔平 初乱闘 pic.twitter.com/klly9PPuua
— 栄純@野球ビッグプレイ (@eijyun_BB) 2018年6月8日
早くこの笑顔をまた見たいです。
怪我の功名と打者専念プラン
今回の怪我をきっかけに、打者に専念する計画も現実味を帯びてきました。
(最終的に決めるのは大谷選手ですし、きっとまだ二刀流でやるんでしゅうけど、チームはそういう話を提示してくるはず)
物凄く無責任なファンの意見を言わせてもらうと、打者だと毎日見ることができますし、確かに二刀流は唯一無二の存在ですが、ピッチャーとしては、最大限成長してもダルビッシュ田中未満だと思います。
無限の可能性を秘めている打者に本腰を入れるというのは、逆にまた夢を見ることができると考える事もできます。
怪我の功名
怪我をどうせするのであれば、今で良かったかもしれません。
そして大谷選手のプレースタイルや身体能力を考えると、いつか怪我をしていた可能性は高いです。
仮に20代後半とかで、今回と同じ怪我を負ってしまえば、手術やリハビリから復帰する頃には30過ぎ、そうなると野球人生は終わりといっても大げさじゃありません。
今23歳という年齢での怪我は、手術後もまだまだ野球人生を続けることができますし、体に負担をかけないプレースタイルを模索してモデルチェンジすることだって難しくはありません。
私は恐らく手術することになると思う(というかそうしたほうがいいです)ので、復帰してからの大谷選手の成長と変化に何とか希望を見出したいです。
二刀流は捨てるべきなのか
野球は競技として進歩していく過程で、投手と打者は完全に分業制で行われるようになりました。
大谷選手はいわば過去の歴史に挑戦しているわけです。良く言えば革命ですし、悪く言えば無謀です。ただそこにロマンがあることは確かです。
チームにとっての二刀流はどうなのかというと、はっきりいって今の所あまり意味を成していません。
通常の投手と同じように稼働してくれるのであれば別ですが、今の所特殊な起用法なので、結局チームは同じだけの打者枠と投手枠を用意する必要があります。
ですので二刀流は大谷選手の自己満足でしかありません。
まだ二刀流を見たい
ただ明らかにファンは盛り上がっているので、野球が興行であることも考えると、二刀流は有りですし、何より大谷選手は、野球少年なんですよね。
速い球も投げたいし、全力プレーもしたいし、ホームランも打ちたいって言う、H2の国見比呂みたいな、本当に野球を始めたころの少年のような精神性なわけです。
そしてそれが出来てしまうんですよね。渡米したタイミングもそうですが、打算的な行動ができない性格なんでしょう。
大谷選手のさわやかでかわいい雰囲気とは裏腹に、凄く刹那的なプレースタイルとなってしまっているギャップがそこにはあります。
記録より記憶に残るタイプの選手なのかもしれませんが、記録への挑戦権を持った才能ある選手でもあるので、記録にも記憶にも残る選手になってほしいですし、まだ若いので、とにかく一刻も早く全快して欲しいです。
次に大怪我したらどちらかに専念する可能性大ですが、あと1チャンス二刀流への挑戦を見たいです。