ファーストレグ3点のビハインドで絶望的な状況だったリバプールが、セカンドレグでバルセロナを4-0で下し、チャンピオンズリーグ奇跡の決勝進出を決めました。
【リバプール奇跡 バルサCL敗退】https://t.co/WY1EVPVr12
UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は7日、準決勝第2戦を行った。第1戦を0-3で落としたリバプールがバルセロナを4-0で下し、2戦合計4-3で2年連続ファイナル進出を決めた。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年5月7日
リバプールはエースのサラーも出場できなかっただけに、ファンもほぼ諦めていたんじゃないでしょうか。CLの準決勝以上は基本リアルタイムで観戦している私も、この試合は捨て試合にしてしまってました。
リバプールはプレミアリーグでは30年以上優勝してないチームですが、2004-2005年のチャンピオンズリーグ決勝でもビッグクラブ時代のミラン相手に0-3から後半に追いついていましたし、時折CLで恐ろしい力を発揮してきます。
今回はバルセロナがその犠牲になってしまいました。
4点目のコーナーキック動画
キッカーをアーノルド⇒シャキリに交代しようとした際、バルセロナDFが一瞬気を抜いていたため、アーノルドが機転を利かせて咄嗟にフリーになっていたオリギに蹴り込んでいます。
得点したオリギも見事ですが、CKを蹴ったアーノルドは20歳とは思えぬ老獪な賢さを感じます。アーノルドパーマーならぬアーノルドコーナーとしてこのCKパターンは今後一つの戦術になるかもしれません。
喜ぶクロップ監督。サラーもピッチに来てました。全体的にバプールが押せ押せでした。バルセロナはメッシ頼りで、コウチーニョあたりは決定機でもメッシにパスしてしまうように見えます。
このコーナーキックは練習していたのか
練習していた可能性がないとは言いませんが、恐らくアーノルドのアドリブなのかなと思います。戸田和幸さんも言っていたようにシャキリどころかゴールしたオリギも虚を突かれた反応をしていました。
バルセロナはそれらリバプールの反応もあって、マークの再確認などのために止まってしまいました。敵を騙すには味方からの典型ともいえるだまし討ち(誉め言葉です)はお見事でした。
メッシやスアレスらバルセロナ関係者のコメント
バルベルデ監督の談話
「本当に申し訳なく思っている。我々がやるべきことはファンを魅了することで、誇りを持ってもらうことだ。フットボールでは誰もが常に勝つことを期待しているなか、チャンピオンズリーグで敗退した。監督として責任を取らなければならない」
「すでにゴールが決まっていた時、何が起きたか分からなかった」
「私がボールを見た時、すでにゴールの中に入っていたんだ。何が起きたのか理解できなかった。彼ら(リバプール)はプレミアの中でセットプレーが最も巧みなチームで、それは予想だにしない動きだった」
スアレス選手のコメント
「4点を取られたことについては批判されるべきだ。僕らは、学生のように叱られたとしても受け入れなければならない。未熟なチームだ。この結果であれば、それが正当だと認めざるを得ないだろう?
とても悲しいし、ものすごい痛みを抱えている。だが、プロの選手であれば、二度とこんなことが起きないように、あらゆることを見直す必要がある」
ブスケツ選手のコメント(ブスケツは泣いていたようです)
「ファンに申し訳ない気持ちでいっぱいだ。あれほど警戒していたローマでのミスを繰り返してしまった。リバプールは僕らよりも優れていた。こっちにもチャンスはあったが、彼らは最初からすべての力を注いでいた。そのプレッシャーを撥ね退けることができなかった」
尚メッシはノーコメントでバスに乗り込んだようです。決勝進出はほぼ間違いない状況だっただけに相当ショックを受けているのでしょう。
戸田和幸と岩政大樹のコメント
あんな試合を見てしまうとレビューを作ろうという気持ちはどこかに置いてきたくなる。
どれだけ時間をかけて準備しても解説者として墓穴を掘る事にしか繋がらない。
そんな気持ちになる、歴史に残るとんでもない試合でした。
フットボール万歳。— (@kazuyuki_toda) 2019年5月7日
大きな試合の解説を預かるという事はとても嬉しく光栄な事ですが、同時に数多くの人に批評されるという意味では大きなリスクにもなる。
全ての視聴者を納得させる事は不可能ですが1人でも多くの人にサッカーの素晴らしさを伝える手助けが出来ていたら幸いです。
自分を選んでくれたDAZNにも感謝。— 戸田 和幸 (@kazuyuki_toda) 2019年5月8日
リバプールすげ〜わ。
サッカーってほんと、たまに、たまにだけど奇跡みたいな試合に出くわす。論理が好きな僕だけど、ほんとそこは説明不要なんですよね。
その瞬間のために全てをつぎ込んだ現役時代を思い出しました。奇跡の度合いが全く違うけど。— 岩政大樹 (@_PITCHLEVEL) 2019年5月7日
この二人はかなり質の高い解説をしてくれます。(試合後の解説はともかく実況向きではないとの批判もありますが、私は好きです)。ただ戸田和幸さんは解説者として良いポジションになりすぎてしまったので、今後指導者として現場で本格的に働くハードルが高くなってしまったのが少し残念です。
いつも素晴らしい解説を聞いていると一体どんな監督になるんだろうとワクワクさせられます。失敗してもいいので一度プロのチームで監督をやってくれないですかね。
バルセロナファンの反応
オフェンスからのディフェンスができなくなったから色々変えたのだと思いますが同じ状況で二年同じことしてしまうのはやはりどこかに問題があるのだと思います。
— taiki (@taiki_messi) 2019年5月8日
慎重にはならんといけんね金銭的な意味でも、代役確保の意味でも。いい時と悪い時の波が激しすぎる。
— ロベのおにいさん (@SinnoRobernista) 2019年5月8日
コウチーニョもあんまり良くなかったとおもいます
— BLAUGRANA (@CULEtokyo) 2019年5月8日
リバプールファンの反応
最近辛すぎてツイート出来なかったんですが、本当に俺は馬鹿でした。
バルササポの友達と試合見てたんですが試合始まる前はずっと負け確みたいに言われてたんだけど、ずっと耐えてて、試合終わった瞬間涙溢れました。
消極的になってた自分を殴りたいです。
去年の忘れ物持って帰りましょう。— 🔴リバプールファンのT🔴 (@OOl8AsYw467O12S) 2019年5月7日
信じられない!本当に!!残念ながら結果は決まってしまったと諦めていたよ。ごめんなさいm(__)m Liverpool。まさかBarcelona相手に3ー0を引っくり返せるとは思わなかったもの…。決勝はどこが来てもLiverpool推し‼️\(^^)/
— RYO (@glayswing901) 2019年5月8日
何故か喜ぶレアルマドリードファン
まあ何故かというか強烈なライバル関係にあるので、日本のレアルマドリードファンも自分の勝利以上に喜んでいました。
いやっほおおよっしゃーー
ヤオサざまーーー
CL ベスト8からの通算得点ランク
別名「強豪相手の真の実力ランク」
1位 ロナウド 41得点
2位 メッシ 16得点
3位ラウール 13得点
3位インザーギ 13得点
3位シェフチェンコ13得点
6位 ドログバ 11得点
6位 ランパード 11得点
8位 レバンドフスキ 10得点
バルセロナが負けて喜んでるあさましい自分が嫌になるけど嬉しい
ちなみにスペインリーグではバルセロナが優勝を決めています。
観とけばよかった件
見るかどうか迷ったんですが、結局見ない選択をして寝てしまった自分を叱りつけてやりたいです。
特別リバプールとバルセロナのファンというわけではないんですが、今回のこういう奇跡の瞬間はスポーツの醍醐味の一つなので、海外サッカーファンとしてやっちまった感があります。いやー観ておけば良かったです。
ただ時差が如何ともしがたいんですよね。朝4時スタートなので、早起きしてみるしかないわけですが、今回は3点差ついてるから逆転はないなと判断して、捨て試合にしてしまってました。このカタルシスをリアルタイムで味わえたサッカーファン、リバプールファンの皆様おめでとうございます。