サニブラウン・ハキーム選手が、アメリカの陸上100メートル大学選手権に出場し、桐生祥秀選手に続き日本人二人目の9秒台というタイムを叩きだしました。
【動画】陸上100m サニブラウンが9秒99 日本人2人目の9秒台https://t.co/AeTHh6fXG4#nhk_news #nhk_video pic.twitter.com/b3qoURaums
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年5月12日
タイムは9秒99。
桐生祥秀選手の日本記録9秒98には僅かに及びませんでしたが、現在20歳ということを考えると、日本記録を出すのも時間の問題だと思います。
今回行われたアメリカでのレースでも1位でしたし、200メートルでも同年齢の頃のボルトを上回るタイムを出しているので、今既に日本代表レベルですが、更なる成長に日本国民の多くが期待していることでしょう。
第103回日本陸上競技選手権大会
🔥男子100m決勝🔥
🥇サニブラウンAハキーム 10.02
🥈桐生祥秀10.16
🥉小池祐貴10.19 pic.twitter.com/IoxTyw40jX— JUST (@SigmaJu) 2019年6月28日
2019年の日本選手権でも大会記録と圧巻の優勝です。
しかしながら一方では、父親が黒人のガーナ人のハーフである彼に対し、「日本人じゃない」という心無い意見も残念ながら一定数ありました。
「サニブラウンは日本人じゃない」
人種から言えば日本人ではないです
— 山田将和 やまだまさかず (@mayayajapan) 2019年5月12日
サニブラウン(片方の親が日本人で日本在住)、大坂なおみ(片方の親が日本人でアメリカ在住)、張本智和(両親とも中国人で日本在住)の全てを「日本人」と呼んで、彼らの偉業を「日本人初の記録」とするのは、とても違和感がある。なんなんだろ、日本人って。
— 天邪鬼三四郎 (@amanojaku346) 2019年5月12日
半外人参考だ!日本選手ではない!
— konan (@okanoyama3104) 2019年5月11日
俺みたいに知らん奴からしたら
「はあ?名前サニブラウンが日本人?」
って感じなんですけどもw pic.twitter.com/JGGIiuwQYk— ガットローネ@プライベートアカウント (@Gutrone) 2019年5月12日
サニブラウンって日本人でいいの?なんかずるくない?
— ばーいにんっ♧ (@Traffickers_D) 2019年5月12日
サニブラウンって日本人なの……??
— CE-METAL(すぅメタル)いくちゃん (@SUZUKA1220DEATH) 2019年5月12日
陸上で記録出したサニブラウン選手の「日本人」ってところであれこれ言われてるけど、生まれもっての身体能力にほぼ依存する競技で、純日本人じゃない人間が記録出してもそりゃ首傾げるでしよ。
— キヨヤ (@k_kiyoya) 2019年5月12日
ツイッターでかなり控えめでしたが、2ちゃんねるなどの大手掲示板では更にそういった意見が目立ちました。
恐らく差別意識がない方も多いんでしょう。オリンピック競技を、国籍だけでなく人種でも区分することで、より肩入れして楽しんでいるんでしょうけども、世界基準でいえば完全に差別なので、これは批判されても仕方がないです。
人種による運動能力の差は明らかなので、言わんとしてることは分からないでもないですが、オリンピックでそれを言ってしまうと、サニブラウン選手のようなハーフの方は拠り所を失ってしまうので、どんな理由があっても「日本人じゃない」は、言ってはいけない言葉です。
特にサニブラウンの場合、単純に国籍が日本というだけでなく、日本は彼の故郷でもあるわけで、素直に日本人として応援するのが正しい姿かなと思います。
「日本人じゃない」への批判
かなり怒っている方もいました。
ナニジンかどうかは国籍で決まる
日本生まれ日本育ちの日本国籍がなぜ日本人じゃないのか
肌の色や顔立ちや名前で日本人かどうかを決めてる奴
お前らこそ日本人を名乗るなクズども
日本のスポーツを盛り上げてくれてる日本人をもっと敬え— コジクロ (@kojikuro52) 2019年5月12日
「サニブラウンやケンブリッジ飛鳥は日本人なのか?」なんて言うバカヤローがいる。日の丸背負って日本のために懸命に走ってるんだ、日本人に決まってるだろ。この国に生まれた日本人のくせに平気で日の丸を裏切るような奴こそ、ホントに日本人?
— 片岡K (@kataoka_k) 2017年8月11日
あれ?ウヨの人達は「室伏広治」みたいな名前なら日本の選手として応援できるけど「サニブラウン ハキーム」みたいな名前名乗ってる奴は日本人になる気ない証拠だから普通の日本人は応援する気しないって言ってなかったっけ?で、今度は日本名名乗るなだと?一体どうしろと?
— エリンギ🍄無所属きのこ派 (@rosemary100418) 2017年9月17日
同意。さらに言えば、そのような発言をする人物がこれからの将来を担う、少年少女ではないことを願います。スポーツ界隈の国際化に対する理解の推進を、今の小学校で教育されているか私は知りませんので、そうであって欲しいと切に願います。
— Sk.Fry (@skfry2) 2019年5月12日
同じ日本人として誇らしいよサニブラウンさん
— 野菜を食べよう (@news_kyodo) 2019年5月12日
彼は 父ガーナ人 母 日本人のハーフです。日本国籍で、生まれから高校までは日本、第一言語も日本語です。
— GOAT (@workaslife2_0) 2019年5月12日
【令和元年の目標】
大坂なおみ、サニブラウン、ケンブリッジ飛鳥を心から日本人と思えるようになる。— 磯野イソオ2nd (@Iw6SfAfHF8Rna5J) 2019年5月12日
室伏広治さんの頃から続く論争です。トータルで考えると日本は差別が少ない良い国だと思いますが、異人種に対する反応が少し過剰かなと感じます。
姓と名前、その由来
決してサニ・ブラウンではありません。
アブデルハキームが名前で、サニブラウンが姓です。日本でいうなら五郎丸みたいな感じでしょうか。区切るならサニブラウン・アブデル・ハキームです。
ちなみにアブデル(Abdul)はアラビア語でアッラーへという特別な意味があるようです。そういえばジョジョの奇妙な冒険でもアブドゥルというキャラクターが出てきました。
あと名前が全く日本人らしくない理由としては、
サニブラウン選手を日本人じゃないと言っている人と小池選手を批判している人は大体同じ人でしょう。サニブラウン選手の名前は彼の父の母国ガーナでは祖父が名前をつけるので日本人らしくない名前みたいです。
— 陸上love (@love48142707) 2019年5月12日
ツイッターでもありましたが、ガーナでは祖父が孫の名前を付ける慣習があるようなので、それにより英語表記の名前となったそうです。(日本で育って日本語はペラペラです。 )
日本語をしゃべれない日本人を否定しているわけじゃありませんが、やはり日本語をしゃべってくれた方が、より共感できるような気はします。
サニブラウンの父
以前サニブラウン選手の父親がテレビで紹介されていたことがあります。
お父さんめっちゃ運動神経よさそう。
陸上はお母さんの明子さんが100メートルなど陸上競技者だったそうですが、父親もサッカーなどで活躍したアスリートだったそうです。
ハーフばかりが注目されてますが、お母さんの陸上の才能もサニブラウン選手に大きく寄与していると思います。
サニブラウン選手も小学校途中まではサッカー部に所属していたそうですが、短距離の才能があったため早々に陸上に専念しています。この辺は世界記録保持者のボルトと似たようなキャリアで、本当に今後が楽しみな選手です。