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サニブラウン9秒台の勝因 陸上100m日本歴代記録 桐生祥秀、山縣亮太

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サニブラウン選手が全米学生選手権で、桐生祥秀選手に続く日本人二人目の陸上100m9秒台を記録。

世界記録保持者のウサインボルトが、初めて9秒台を出したのは21歳の時だったので、現在20歳のサニブラウンは同年齢時のボルトを今のところ上回っています。ここから先の成長次第とはいえ、日本人のファンは相当な期待感を抱いているでしょう。

↑ 全米学生選手権の動画。

さすが陸上強豪国アメリカ、年上の選手がいるというのもあるんでしょうが、日本なら圧勝のタイムのはずが2位と割と接戦での1位でした。

しかしこの世代では間違いなくトップクラスの有望株といっていいでしょう。2015年の世界ユース選手権で100mと200mの2冠を達成してから、今のところは順調に成長しています。ライバル選手達も妥当サニブラウンを一つのモチベーションにしているでしょう。

では陸上100mの日本人の歴代記録や、これからのサニブラウン選手について考えてみます。

 

日本人の歴代100mランキング

日本人の歴代100メートルタイムは以下

伊東浩司さんや朝原宣治さん、現役では山縣亮太選手が上位に顔を連ねています。あとは若手の多田修平選手も歴代7位のタイムを出しています。

サニブラウンの年齢を考えると、9秒8台までいく可能性は高いと思いますが、順調な成長が約束されているわけではありません。

例えば多田修平と同じく、日本人歴代7位の記録を持つ江里口匡史さんは、21歳の頃に出したその記録がキャリア自己ベストになってしまいました。彼の場合は怪我の不運もありましたが、アスリートの成長曲線は誰にも予測できないので、こればかりはサニブラウンの健闘を祈るしかありません。

桐生祥秀や山県亮太との違い

ストライドの大きさが全然違うようです。

身長は桐生祥秀選手が176cm、山県亮太選手が177cmに対して、サニブラウン選手が188cmなのでこのストライドの大きさは一つの武器になりそうです。

ただ100mはボルトこそ大柄ですが、タイソンゲイやネスタ・カーターやモーリスグリーンなど、身長は桐生達と大差ないトップ選手も多いので、桐生祥秀や山県亮太にも彼らなりの走りで頑張って欲しいところです。

幻の歴代1位

サニブラウンと桐生祥秀より速い日本人も自称ですが過去にいました。

小嶋真子さん。100メートルのタイムを聞かれて、中学生の頃7秒台、高校で8秒台とお答えしていたそうです。これは50メートルと勘違いしていたんでしょうね。

 

為末大らも喜び

サニブラウン9秒台に対する反応です。

追い風は必須

100メートルの日本人歴代記録と、あとは世界記録の10傑もそうですが、ほぼ全てが追い風による後押しもあっての好タイムとなっています。今回のサニブラウン選手も、追い風1.8メートルとかなりの好条件です。

(ちなみに追い風が風速2.0メートル/秒を超えると参考記録になります)

なので公式記録となるぎりぎりの条件ではありましたが、運を味方にするのも大切なことなので、今回の9秒台は日本陸上界の歴史に刻まれる記録でしょう。

(桐生選手が9秒台を出した時は追い風1.9メートルです)

東京オリンピックまで成長する時間は十分残されているので、日本人初の100メートルの表彰台を期待しましょう。










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