不祥事、事件 社会

セブンイレブンオーナー齋藤敏雄さん死亡 ドミナントで長男自殺、妻の証言

更新日:

セブンイレブンがドミナント戦略で雇われオーナーに負担をかけていた問題で、オーナーが死亡し物議を醸しています。

亡くなったのは齋藤敏雄さんで、一応は病死とされていますが、24時間営業と同じくコンビニエンスストアの在り方が問われるきっかけとなりそうです。また齋藤敏雄さんの長男もコンビニ店員として働き自殺していたことも明らかになっています。

「弁護士ドットコムニュース」により報じられていました。齋藤敏雄さんさんは東京都東日本橋でセブンイレブンのオーナーをしており、本部とは対立していたそうです。

結婚はしていましたが妻(齋藤政代さん)とは別居中で、彼女によると心臓に持病があったとのことです。死因についてはこれからセブンイレブンと遺族側で裁判などで争いがあるかもしれません。

 

齋藤敏雄さん一家とセブンイレブン

長男は亡くなり奥さんとも別居で齋藤敏雄さんはセブンイレブンに振り回された感があります。

自分で選んだ人生と言われればそれまでですが、そこに違法性があるのであれば話は別です。セブンイレブンの雇われオーナーという仕事も、違約金などにより辞められない事情があったと齋藤政代さんにより語られていました。(違約金についてセブンイレブン本部は明らかにしていません。)

売上減少により長男の齋藤栄治さんに働いてもらうことになったのですが、それにより学校で居眠りすることが増えたようです。結局深夜のシフトに入った後に長男は自殺、その穴埋めを次男がするというしわ寄せもあり、齋藤敏雄さんも心労たたったのか長男の自殺から5年後に亡くなってしまいました。

一方長男の自殺はセブンイレブンとは無関係という以下のような指摘もあります。

遠因はあると思いますが、言われてもみれば直接的な原因ではないのかもしれません。またこの近くに出店したコンビニのオーナーは齋藤敏雄さんの親族だったようで、セブンイレブンというより親族間のもめ事ではないかという指摘もありました。

 

妻と別居の理由は

齋藤敏雄さんはセブンイレブンの経営が行き詰まり、借金があり次男の大学の授業料にも手を出していたようで、夫婦関係が悪化、2018年2月から別居していたようです。

 

 ドミナント戦略とは

そもそもドミナント戦略が何なのかですが、流通を効率化するためにある地域に集中して店舗を出店する戦略です。本部はその利益を受けることができますが、各店舗のオーナーは客の奪い合いいで負担を強いられてしまいます。

タバコ店などにはJT(日本たばこ産業)の規則で半径25m~300m以内ではタバコを販売できませんが、コンビニは無法地帯です。

ドミナントはコンビニの売り上げの多くが弁当など賞味期限が短い商品であることに起因した戦略で、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなどが採用しています。

(セイコーマートなどは店舗間の距離を開けています。本部の資金力の問題もあるかもしれませんが、フランチャイズオーナーを尊重した姿勢は立派だと思います)

ネットの反応

れいわ新選組がこの問題を取り上げていたそうですが、個人的にはれいわ新選組の支持はしていません。

 

オーナーが死んでもセブンイレブンはウハウハ?

フランチャイズオーナーには「セブン‐イレブン加盟店共済制度保険」なる保障制度があるようです。

これはオーナーというよりセブンイレブン本部のための制度ですかね。家族はともかく本社様に迷惑をかけることはないシステムになっているんでしょうか。

こんな殿様商売の大手コンビニじゃなくて完全に独立した個人商店をオープンすれば‥とはならないんですよね。商品の豊富さや看板でどうしても大手とは勝負できないですし、そもそも以前は主流だった個人商店を駆逐したのが大手コンビニやスーパーです。

現行の法律では大手コンビニ企業の戦略はセーフですが、これらの事件が社会問題化しつつあるので、今後何らかのルール変更があるかもしれません。










-不祥事、事件, 社会

Copyright© 本日の解説クラブ , 2023 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.