セブンイレブンがドミナント戦略で雇われオーナーに負担をかけていた問題で、オーナーが死亡し物議を醸しています。
亡くなったのは齋藤敏雄さんで、一応は病死とされていますが、24時間営業と同じくコンビニエンスストアの在り方が問われるきっかけとなりそうです。また齋藤敏雄さんの長男もコンビニ店員として働き自殺していたことも明らかになっています。
今年3月末で閉店したセブンイレブン東日本橋1丁目店のオーナー齋藤敏雄さんが7月11日、遺体で発見されたそうです。
別居中の妻によると、死後数日が経過していたそうです。死因は不明とのこと。齋藤さんには心臓の病気がありました(続)。https://t.co/F2MMcUrlr8
— 弁護士ドットコムニュース (@bengo4topics) 2019年7月12日
「弁護士ドットコムニュース」により報じられていました。齋藤敏雄さんさんは東京都東日本橋でセブンイレブンのオーナーをしており、本部とは対立していたそうです。
結婚はしていましたが妻(齋藤政代さん)とは別居中で、彼女によると心臓に持病があったとのことです。死因についてはこれからセブンイレブンと遺族側で裁判などで争いがあるかもしれません。
齋藤敏雄さん一家とセブンイレブン
長男は亡くなり奥さんとも別居で齋藤敏雄さんはセブンイレブンに振り回された感があります。
自分で選んだ人生と言われればそれまでですが、そこに違法性があるのであれば話は別です。セブンイレブンの雇われオーナーという仕事も、違約金などにより辞められない事情があったと齋藤政代さんにより語られていました。(違約金についてセブンイレブン本部は明らかにしていません。)
売上減少により長男の齋藤栄治さんに働いてもらうことになったのですが、それにより学校で居眠りすることが増えたようです。結局深夜のシフトに入った後に長男は自殺、その穴埋めを次男がするというしわ寄せもあり、齋藤敏雄さんも心労たたったのか長男の自殺から5年後に亡くなってしまいました。
一方長男の自殺はセブンイレブンとは無関係という以下のような指摘もあります。
>長男の栄治さん(当時19)が夜勤後に自宅で自殺した。
>「店のために息子を失った」と後悔を口にする。
記事にも「理由は定かではない」と記載されていて
実際には、店と自殺との因果関係は不明なのに…遺影の画像と「店のために…」の組み合わせで、印象操作を狙っている。
悪質だと思う。 pic.twitter.com/0qF88DpOvL
— とらうたべ (@troutabe_jyouho) 2019年3月30日
遠因はあると思いますが、言われてもみれば直接的な原因ではないのかもしれません。またこの近くに出店したコンビニのオーナーは齋藤敏雄さんの親族だったようで、セブンイレブンというより親族間のもめ事ではないかという指摘もありました。
妻と別居の理由は
齋藤敏雄さんはセブンイレブンの経営が行き詰まり、借金があり次男の大学の授業料にも手を出していたようで、夫婦関係が悪化、2018年2月から別居していたようです。
ドミナント戦略とは
そもそもドミナント戦略が何なのかですが、流通を効率化するためにある地域に集中して店舗を出店する戦略です。本部はその利益を受けることができますが、各店舗のオーナーは客の奪い合いいで負担を強いられてしまいます。
近くにあるコンビニ、タバコ売ってたり売ってなかったりするの、違いはなんだろうとぐぐってみたら、25mから300mの範囲で先に営業してるお店があると、後から出てきた店が申請しても認められずに売ることが出来ない、距離制限というたばこ業界独特のルールが法律で決まってるの知って、へーってなった pic.twitter.com/r06q0obdq6
— ひきこうもり (@Hikikomori_) 2019年2月17日
タバコ店などにはJT(日本たばこ産業)の規則で半径25m~300m以内ではタバコを販売できませんが、コンビニは無法地帯です。
ドミナントはコンビニの売り上げの多くが弁当など賞味期限が短い商品であることに起因した戦略で、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなどが採用しています。
(セイコーマートなどは店舗間の距離を開けています。本部の資金力の問題もあるかもしれませんが、フランチャイズオーナーを尊重した姿勢は立派だと思います)
ネットの反応
これによく似た悲劇は、10年くらい前から、新聞販売店という事業でたくさん起きています。新聞もコンビニでも、日本の非道な経営は、クソさにおいて一様です。新聞が、偉そうに最近のコンビニ問題を報じているのを見ると、強い怒りを感じます。
— 徒手空拳日記 (@uriatama) 2019年7月13日
#れいわ祭 で #三井よしふみ さんが訴えていた死亡事例 セブン本社は将棋の駒みたいに店舗の配置と撤退を決め、借金背負ってそこに人生かけた人の生活なんて何とも思ってないのか💢💢💢 #比例は山本太郎
— 白月香 (@5cl8mLJC2I88ecn) 2019年7月13日
別のコンビニで働いてましたが、似たようなもんでした。真向いに新店舗作られて閉店した店もあった。
私がいた店も人件費削減の為にオーナー夫妻は定年するような歳なのに事務所で寝泊まりして毎日働いてたし、食事も廃棄ばかり。こんな店が増えてくんだろうなと思う。— ピース (@peapeacece) 2019年7月13日
本部は斎藤さんの家族にドミナントの賠償金をキッチリ払うべき
— 根なし草 (@deracine01) 2019年7月12日
7月11日に発見されたというのが凄い。セブンイレブンって見るたびにオーナーの遺体発見日だなって認識しそうだ
— 晴れる屋 (@hareruyayuuko) 2019年7月12日
これについては、昨日の「れいわ祭り」で #三井よしふみ 候補が叫んでいた。このお店は、亡くなった元店主の長男が既に自殺している。セブンイレブンのドミナントによって二人も殺されたのだ。店主は違約金によって辞めたくても辞められなかった。本部の営利目的略取罪とか成立するんじゃないか。
— konta1900 (@konta1900) 2019年7月12日
近所にセブンイレブン増えたなと思いカーナビの検索入れたら驚くようなドット柄に。点は店。これが悪名高きドミナント戦略の帰結か。昨日参院選候補である元セブンオーナーの演説をネットで聞く。東日本橋のこの方に言及「店作りすぎて邪魔になったから本部が潰したんだよ」。怒りに声が震えていた。
— cfbc.o (@tsyk_ogawa) 2019年7月12日
うちの近所には潰れたセブンイレブン跡地(跡地利用した全く違う店)が10箇所以上有る。
そして直ぐに新しいセブンイレブンが出来る。
元々の土地所有者から貸し剥がししてるんじゃないのかな?少し闇社会に知り合いが居る人に聞いたけど、コンビニフランチャイズには絶対手を出しちゃイケないって。
— 凹み猿 (@hekomizaru) 2019年7月13日
恵方巻きクリスマスケーキ他色々売れ残るのわかってて大量発注させられたりもあったけど、本部は一部廃棄分は負担してくれるだけだからオーナーは自腹で買ったり従業員も気を使って買ったりもしてたし、コンビニ経営は本当にブラックだと思うわ。
— ピース (@peapeacece) 2019年7月13日
711に発見されるのってご本人の気持ちなのかな。
れいわ新選組のコンビニオーナーの人の演説中に。
御冥福をお祈りいたします。— ごん (@kaijyuumamagon) 2019年7月12日
ついに死人がでましたか。これからは、コンビニのオーナーにはなりたがらないでしょうね。
— なべちゃん2 (@nabechan1969110) 2019年7月12日
最近セブンイレブンの良い話しを全く聞かない。
テレビでは、相変わらずCMはバンバン流れてるし、マスコミもセブンイレブンは大口のスポンサーだからほとんど批判しない。
だからこそ、何か大事なことを隠しているようで余計にイメージが悪くなっていく。— 螺旋 (@seisyou5564) 2019年7月13日
最近セブンはこの手の話が多過ぎではないかと
情報が回らなかっただけで、前々からこういう体質だったのかも知れんけど— いの@大丈夫だ、問題ない (@gass_o) 2019年7月12日
不買運動などすれば、オーナーはもっと苦しくなる。
非常に汚いシステムだ。— Pladuk (@Pladuk5) 2019年7月13日
れいわ新選組がこの問題を取り上げていたそうですが、個人的にはれいわ新選組の支持はしていません。
オーナーが死んでもセブンイレブンはウハウハ?
フランチャイズオーナーには「セブン‐イレブン加盟店共済制度保険」なる保障制度があるようです。
死んでも安心セブンイレブン
オーナーが万が一の事故やケガ、病気になった時の保障制度はありますか? はい、ございます。「セブン‐イレブン加盟店共済制度保険」に加入します。この保険は"傷害、火災、病気、死亡、など"が網羅されていて、オーナーが自殺したときは保険金で負債を清算可能です。
— オフマト (@offmatrix1) 2019年7月12日
これはオーナーというよりセブンイレブン本部のための制度ですかね。家族はともかく本社様に迷惑をかけることはないシステムになっているんでしょうか。
こんな殿様商売の大手コンビニじゃなくて完全に独立した個人商店をオープンすれば‥とはならないんですよね。商品の豊富さや看板でどうしても大手とは勝負できないですし、そもそも以前は主流だった個人商店を駆逐したのが大手コンビニやスーパーです。
現行の法律では大手コンビニ企業の戦略はセーフですが、これらの事件が社会問題化しつつあるので、今後何らかのルール変更があるかもしれません。