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ダルビッシュも被害 サイン盗みの方法とアストロズ黒メンバーは誰 契約はどうなるのか

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MLBでここ数年最強球団とも言われていたヒューストンアストロズが、サイン盗みの常習犯だったことが明らかになり壮大に叩かれています。数か月前からウワサにはなっていたのですが、裏付けが取れためMLBコミッショナーも正式に処分を下し始めています。

2017年のワールドシリーズで当時ドジャースに所属していたダルビッシュもこの件について自身のyoutubeチャンネルで言及されています。

今のところは一番の被害者じゃないですかね

当時はドジャースに残りたいともいっていましたが戦犯だったため当然それは難しくなり、契約最終年度だったワールドシリーズの大炎上がなければ、現在の大型契約も数十億円は上乗せされていたのではとも言われています。またビッグゲームに弱い選手とのレッテルも張られてしまいました。本人もそうですが代理人のジョエル・ ウルフ氏も怒っていると思います。

動画では以下のようなことをおっしゃっていました。詳しくは動画をご覧ください。

・アストロズのジェフルーノウGMとは面識があった。知的でいい人。

・ベルトランも良い人(ベルトランは当時アストロズ所属。2019年オフにメッツ監督に就任するもサイン盗み騒動によって退任へ)

・ワールドシリーズの結果は受け入れている

・優勝はく奪もあるのかと思ったが、それをやると歴史に汚点として残るから避けたのかとも思ったりした。

・アストロズは5億円の罰金と2020年、2021年のドラフト1位指名権利の消失。そこはチームにとって大きいと思う。

意外にも怒っている様子はありませんでした。ダルビッシュは不思議な男です。SNSでは常にエキサイトしていますが、今回の問題ではとても寛容で冷静です。今季後半はキャリアでも屈指のパフォーマンスでしたので、2020年MLBに期待しましょう。

 

サイン盗みの方法は

外野席からカメラで撮影しベンチ裏でサイン解析、そこから打者へホイッスル式やブザー式によって伝達していたようです。

↑ アルトゥーベも疑惑の一人で、ユニフォームの中にピンマイクだかブザーをつけて知らせていたのではと疑われています。身長167センチの体で日本でもファンが多かった選手ですが、完全に信頼を失っています。

ベルトランの姪がアルトゥーベやプレグマンが体にブザーをつけていたと暴露しているため、アメリカでも相当批判されているようです。

 

アストロズの成績推移 サイン盗みは2017年から?

以下まずはアストロズの年度別順位。2013年にリーグを移動しています。

2007 ナリーグ中地区   4位
2008 ナリーグ中地区 3位
2009 ナリーグ中地区 5位
2010 ナリーグ中地区 4位
2011 ナリーグ中地区 6位
2012 ナリーグ中地区 6位

2013 アリーグ西地区 5位
2014 アリーグ西地区 4位
2015 アリーグ西地区 2位
2016 アリーグ西地区 3位
2017 アリーグ西地区 1位 (ワールドシリーズ優勝)
2018 アリーグ西地区 1位
2019 アリーグ西地区 1位

サイン盗みは2017年からと言われています。(あくまで今のところは。それ以外の年も調査対象となりました。アリーグに移籍して急に強くなり怪しいという指摘も)

ちなみにチーム打率・・

12年 30球団中29位
13年 26位
14年 25位
15年 21位
16年 24位
17年 1位
18年 7位
19年   1位

サイン盗みの賜物なんでしょうか。

 

打撃成績の異常な向上

チームの三振率が5%程度向上。当時は優秀な解析班による功績とポジティブに受け入れらえていましたが、今は一転して大ヒールになっています。個人的にも心底がっかりしています。

 

 アストロズの黒メンバーは誰なのか

選手個人の具体的な処分については未定です。チームの処分でケリとなるかもしれません。

スプリンガー、ブレグマン、マッキャン、コレア、グリエル、アルトゥーベ、レディックらが疑われています。アルトゥーベとレディックはブザー着用画像が拡散し、スプリンガーとコレアとプレグマンは2017年から成績を向上させていました。コレアは特に顕著です。

その顕著なコレアはワールドシリーズ後にフィアンセにプロポーズして結婚していましたがとんだ茶番でしたね。嫁さんは現在どんな心境なんでしょうか。

↑ コレアは現在ツイッターで自然災害や難病の子供への募金を呼びかけ、騒動の鎮静化を図っています。アストロズの打者たちは来季以降好成績を残さないと、サイン盗みによって存在を全否定されそうです。

 

コール、バーランダーは大丈夫?

今のところサイン盗みによって得したのは打者陣だけのようですが、バーランダーとゲリットコールはアストロズに来て回転数の向上により劇的に成績が良くなっています。

ここまで汚いことをする球団なわけですから、他に何かやっていても不思議ではありません。コールとバーランダーのことはまだ疑っていませんが、来季以降は正念場です。

 

アストロズへの処分

ヒンチ監督とジェフルーノウGMは1年間の出場停止処分となりましたが、アスレチックス球団は事態を重くみたのか両者を解任しています。ここ数年快進撃を続けていたアストロズでしたが、来季以降はいばらの道となりそうです。

 

契約はどうなるのか

グリエルは2016年に5年4750万ドル、アルトゥーベに至っては2020年から5年159億円の大型契約を結んだばかりです。

完璧なタイミングでしたが、以前ヤンキースに所属していたアレックスロドリゲスは薬物使用で大型契約途中に解雇されかけたこともあるので、安心することはできません。といってもチーム主導によるサイン盗みであれば、選手個人が契約無効レベルの処分を受ける可能性は高くないかもしれません。

 

ダルビッシュら被害投手は泣き寝入り?

ダルビッシュはじめドジャースは本当にかわいそうです。個人的にはアストロズの優勝はく奪でドジャース優勝でいいと思っています。カーショウがまだ力を残していた最後のシーズンだったのであの結果は不憫です。

最初にいったようにワールドシリーズの大炎上で、ダルビッシュは何十億円も契約で損しているはずです。他にも割を食った選手は大勢いるでしょう。最悪民事訴訟でも起こして損失を請求できそうですが、相手打者が禁止薬物などの違反を犯して打席に入っているリスクも考慮した上でマウントに立っているという考え方もあるので、それは難しいようです。

(格闘技でよくあります。自分に勝利した対戦相手が試合後に禁止薬物で失格となっても、機会損失などの補償は通常できません)

 

MLBのピンチ サイン盗みは駄目、解析はオッケー

投手のクセなどを試合後に解析するのは問題ありません。あくまで試合中に外部の人間やコーチなどを使い、リアルタイムで打者にサインを盗んで伝達するのが駄目なだけです。(ランナーからも禁止)

ダルビッシュは本当にかわいそうですね。松井秀喜とイチローもステロイド全盛でかなり割を食っていたと思います。本来ならもっと打者として相対的な評価は上だったはずです。

ちなみにマイクトラウトにも薬物疑惑がありますが、どうやらこちらは信憑性皆無に等しいリーク情報で、今のところは問題になっていません。しかしMLBは大変なことになってしまいました。実は田中将大がやけに打ち込まれていたレッドソックスにも疑惑の目が向けられています。アンフェアなことには厳しいアメリカなのでまだまだ騒動は収まりそうにないです。










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