まさかの大金星でロシアがスペイン代表を下しました。
準々決勝に勝ちあがればスペインと当たるはずだったクロアチア人と、あとは勿論ロシア人も歓喜していることでしょう。
ハイライト動画
格上のスペイン相手に立派に戦いPKで勝ち進んだロシアですが、以前から囁かれていたその突出した走行距離が怪しいのでは?という話がにわかに広がってきています。
以前触れたときはそのうちロシアは負けるから、怪しいにしても疑惑はそのうち忘れられると言ったんですが、思いのほかロシアが勝ち上がってきているので、これから話が大きくなるかもしれません。
ロシア代表は別に怪しくない
結論からいうと私は白だと思ってます。(というより黒と言えない)
まず黒という証拠がないので疑わしきは罰せずの原則と、あとはやたらロシアの走行距離だけに焦点があたってますけど、そもそもスペイン代表対ロシアの試合は延長戦までやってます。
90分じゃなく120分走っているので、それは考慮しなくてはいけません。
ロシアの走行距離
確かにこれだけみれば15km以上の選手がいたりと、一見異常に見えてはしまいます。
ただ先ほど言ったように、延長戦で通常より30分余計に戦っているので、このようにスペイン代表の選手も14.5km走っている選手はいるわけです。
掲示板などでロシア選手の走行距離だけを紹介していたりもしますが、スペイン選手の走行距離と比較したものでないと勘違いを誘発するミスリードになりかねないと思います。
チーム全体の走行距離
全体だとスペインが137kmで、ロシアが146km。
確かにロシアのほうが良く走ってはいるけど、一応常識の範囲内に収まる差だと思うんですがどうでしょう。
例えば日本とコロンビアの試合は
これ。コロンビア93kmに対して日本は101kmも走っているわけです・・・
あ・・・そ、そういえばコロンビアは早々に一人退場になっているので10人分の走行距離ですが、まあ細かい事を気にするのは、や、や、やめましょう。
地元ロシア
最後はちょっとふざけましたけど、全体で9キロの違いであれば、その違いをもってしてロシアを怪しいとする状況証拠とするには、ちょっと決定打にかけるんじゃないでしょうか。
ロシアの選手たちは真剣にがんばっているわけで、その方たちをドーピングだとバッサリ切って落とすのはちょっと乱暴かなと思います。
こんな写真もありましたけど、これもポカリかなんかを点滴しただけなはずです。
勿論怪しいという声があるのは分かりますが、ロシアは芝生なんかを滑る芝にしている節がありますし、ドーピング以外の事で優位に立てるような策を講じている可能性も考えなくてはいけませんし、物的証拠がないのであれば、よほど信憑性の高い状況証拠を提示しなければ、一時的に騒がれたところでそのうち収束していくと思います。
90分で一人800mほどスペインより多く走ればいいだけなわけですから、薬の力なくして成し得ない程の数字でもないはずです。
ツイッターの反応
アジアカップ決勝で長友も長谷部も岡崎も15キロ走ってますよ
— いるま (@titax787) 2018年7月1日
長友選手も過去のアジアカップで15キロ以上走っていたデータがあるようです。オーストラリア戦ですね。
日本代表全体では152kmも走ったデータがあるみたいですが、絶対に薬の力なんて借りてないはずです。その時は誰も怪しいなんて言ってなかったわけで、実際に白か黒かは別として、今回の走行距離のデータを根拠にするには無理筋です。
ロシア代表のロッカールームと客席
歓喜のロシア代表選手達
#ロシア代表、歓喜のロッカールーム🇷🇺👏@TeamRussia #ESP #RUS #WorldCup pic.twitter.com/R872RBajVu
— Goal Japan (@GoalJP_Official) 2018年7月1日
うれしそう。
こちらはそんな沢山走ったロシア代表を応援していたロシア人サポーター。
スペインが消えてしまったので、私が優勝候補の一角に推していたクロアチアは、うまくデンマーク戦をクリアできれば1998年以来のベスト4が現実味を帯びてきました。
再検査の可能性
以前も紹介したんですが、FIFAはグループリーグ中にロシア代表が怪しいという声を受けて、
「我々は調査の過程で全てのデータを調査した。マクラーレン氏(ロシアのドーピングシステムに関する報告書作成者)と話したが、同氏はロシア代表選手によるアンチ・ドーピング規定違反については言及しなかった。我々はまた、医師のロドチェンコフ氏(モスクワ・アンチ・ドーピングラボ、元研究所長)に考えられうる多くの疑問を投げかけ、塩分濃度の高いサンプルや禁止薬物が混入している疑いのあるサンプルの再検査をした。それに加えて、モスクワ・アンチ・ドーピングラボにあるサンプルを分析し、個々のロシア代表選手に対して新たな調査を実施した」
(ソース元はhttps://jp.sputniknews.com/russia/201806255035800/ 原文のサイトURLがないので100%の信憑性があるわけじゃないですが、デマでないと仮定して話を続けます。)
このように新たな検査をしたような事を言っているようですし、規定の検査も当然あるわけですから、仮に露骨にドーピングしているのであれば発覚して大問題になるはずです。
自国開催の時にそんな大胆なことやってバレたら、プーチンとロシア代表は大恥をかいてしまいますので、さすがに集団ドーピングのようなことはやんないんじゃないかなあと思ってます。
絶対にバレない自信があれば別でしょうけど、今は我々一視聴者ですらこのように走行距離など詳細なデータを閲覧できるので、一応今の所は表向きは問題になることなくワールドカップは進んでいくでしょう。
とりあえずロシア代表とスペイン代表の選手達、長くタフな試合お疲れ様でした。